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「スパイダー・ワールド 賢者の塔」ですが、
よくある はやりのファンタジーか…と思いながら読み進めると、
いつしか、物語りに巻き込まれてしまい、どきどきする面白さと壮大なスケールに驚きました。
スパイダー・ワールド 賢者の塔 (講談社ノベルス) と、
2巻目の
スパイダー・ワールド―神秘のデルタ が既刊ですが、1巻目をそろえるなら、2巻目もそろえたほうがいいです。きっと、続きを読みたくなって待つあいだが切ないと思います。ただし、入手するなら中古書籍になります。安く入手できるといいのですが…。
ハリーポッターシリーズを読んで、面白かった人や物語りの構築の巧みさにうなった人なら、きっと気に入ると思います。 それに、冒険小説が好きな人やSFが好きな人、そして、
風の谷のナウシカが、お好きなら きっと「スパイダー・ワールド」はあうと思います。
特に、風の谷のナウシカの
マンガの原作7巻が好きな人にはたまらないでしょう。
「風の谷のナウシカ」が書かれたころ、「スパイダー・ワールド」も書かれています。
共時性?でしょうか。
作者はコリンウイルソン。
痛快なスリル満点のわくわくする物語りで、
冒険モノが好きな男の子なら きっとはまるでしょう。
中学2・3年からでしょうか。
高校生や大人のほうが楽しめると思います。
最近、面白い本に出会っていないなぁ…と不満な人には、待望の1冊です。
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2巻目を確実に確保してから読むように・・とまで忠告されちゃうと、がぜん読んでみたくなりますねぇ・・。
大きな図書館がお近くにあれば
コリンウイルソンですから、
揃えてあるかも…です。
意外な作家が
有名ではないけれど、面白さインパクトのある作品を書いていたりします。日本では廃刊でしたが、欧米とくにヨーロッパ方面では相当話題になった作品だっやかと。
講談社さんの戦略が失敗したのだと思います。
厚手の 読み応え満点の SFなり ファンタジー作品だったので、
一冊を丁寧に装丁すれば、
指輪物語とかハリーポッターとか あるいは最近よく出ているその手の新興ファンタジー本の 厚手の美本風になったはずが
安く 読者が買いやすいように ぺらぺらの表紙で装丁して 出版したので、 外見からは なんだか 詰らなさそうな雰囲気でした。
ヨーロッパで爆売れしたものを 日本で売れないモノにしたのは 外見からのイメージかもしれません。
よい本は 装丁が丁寧で 表紙が厚く、値が張るものです。 だから、親が子に譲っても 読める丈夫さや美観が世代間で残存するわけで、
文庫本の安さと変に掛け合わせるのはよくないし、もしもそうするのなら、きっちりCMを打つなり SF筋やファンタジー筋や 児童小説筋に広報して 知名度を上げて 売れるようにするべきです。
これは面白い という本は 出版社の使命として ロングセラーにしなくてはなりません。
よい本は 編者や翻訳者という日本の第一読者が読んだときに 必ずインパクトを感じれているはずです。
埋もれてしまった 面白い本…。惜しいことです。
15少年漂流記は すでに100年のロングセラーです。
よき本は こうでなくては。と思います。
少なくとも我が家では
親父から息子へ 15少年漂流記の 引継ぎが成功しました。
きっと 息子に子供が授かることがあって それが男の子だったなら おそらくはそこでまた 引き継がれていくものと思います。 それだけ痛快に面白い作品なのです。
スパイダーワールドは、それぐらい面白いです。
いい作品のバロメーターは、男の子にとっては 「文句なしに面白いこと」です。
ただ スパイダーワールドは、読書慣れした子や高校生ぐらいの子が手に取ったほうがいいかもです。内容がちょっと濃いので。
そういう点からは
15少年漂流記は 本を読みなれていない 読書経験の少ない男の子が 本の世界に没入する最初の経験しやすい内容かもしれません。
冒険、友情、勇気、判断力、団結、リーダー、裏切り、戦い、危機 …
これらは 人(男種族)に普遍的に訴えかける要素です。100年前の作品を大人になってから読み返しても 新しいです。 おっと スパイダーワールドの話しでした。yumenosuke7さん コメントありがとうございます。