三橋貴明  2010年 3月9日記事の タラ戦争 の記述が間違っている

2010年3月28日の記事です。

■ 世界のリアル   2010-03-09 三橋貴明

ヘンリー・キッシンジャーは、かつてアイスランドについて「他に類を見ない最も傲慢な小国」と表現しました。 タラ戦争などに関するイギリスへのやり口を知っている人は、キッシンジャーの言に同意したくなるでしょう。 (中略)

タラ戦争時、アイスランドの主力産業はタラ漁でした。
アイスランドはトロール船で自国領域のタラを採り尽くしては、イギリスの漁業専管水域を侵食していきました。もちろん、イギリス側も黙ってはおらず、海軍を出してアイスランド船を砲撃することさえありました。 これがいわゆるタラ戦争です。 



の中のタラ戦争での アイスランドの状況が、間違っています。
これは 三橋さんの3月9日の記事です。

三橋貴明さんのブログは、一日数万人が訪れる…と聞きます。
数万人規模で、アイスランドへの印象が悪くなったことでしょう。




人口30万のアイスランドはちょうど旭川や十勝の人口規模。
首都 レイキャヴィークの人口は、18万。 
面積は北海道ぐらい。
荒涼としたツンドラと氷河が大半を占め、緯度的にはカムチャッカ半島の付け根あたり。

という国がアイスランドですが、

人口30万人規模は、日本の自治体にも何十とあり、
アイスランドの取り組みは、日本の地域振興のヒントになるかもしれない と思います。

アイスランド



また、アイスランドは、アングロサクソンの国の一つです。

近代は、科学や交通手段の発達により、世界に覇権を伸ばす国が現れましたが、
最初の覇権国家がイギリスで、その次が 現在、アメリカです。 

明治の頃、日本はそのイギリスと日英同盟を結んで繁栄し、
戦後は、アメリカと日米安全保障条約を結んで日本は繁栄してきました。 

アングロサクソンは、戦略思考や危機管理が得意です。
彼らと同盟を結ぶことで、安全保障と同時に、彼らの戦略眼や発想法や情報を入手できます。


アングロサクソンも、イギリス、アメリカ以外に、さまざまな国があります。
たとえば、カナダ。 そして、アイスランド。

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アイスランド語は、1000年前のノルウェー・バイキングが話していた古いノルド語そのままです。

ノルウェー・バイキングたちは、日本の平安時代のころ
800年代、900年代に 無人島のアイスランドに植民しました。

■ wiki アイスランド

そして、アイスランドにわずかにはえていたカバ林を伐り倒したあと、
船の修理も建造も出来なくなり、そのままアイスランド島に閉じ込められました。

ですため、石炭を燃やして水蒸気で船が動くようになり、
また、鉄で船が造られるようになって、嵐の多い極地近くの海に探検者や商人が出かける
ことができるようになった、
つい最近になって、アイスランドは再び、世界の一員に加われた次第です。


そして、アイスランド人は、
江戸の幕末の日本のように、黒船、蒸気船に 恋焦がれます。

アイスランドには、黒船を作る技術も、船を買える資本もない、
アイスランドは、ひらすら貧乏な国でした。




タラ戦争時、アイスランドの主力産業はタラ漁でした。

アイスランドは、かろうじて漁業の最新技術の精華であるトロール船を最初に1隻保有できただけで、それ以外は昔ながらの島が見える地点まで小さな木のボートを出して、タラを1匹1匹釣っていたのですが、

富の集積のある国イギリスのトロール漁船がイギリス沿岸であきたらずにアイスランドの沖合いでタラ漁を操業するようになると、みるみるアイスランド沿岸のタラも小型化し漁獲が減ったので、

アイスランドにとって漁業しか外貨を稼げる産業がなかったので死活問題となり、アイスランドの沖合いで操業するイギリス船に対し、領海を広げて退去するように求め、それが受け入れられないとなると、イギリス船のトロールのロープを切ったりして対抗しました。



が、真実のタラ戦争です。


タラを取り尽くす強欲な国は イギリス です。
相手国の唯一の外貨獲得の手段であるタラを考慮することがなく、アイスランドの沖合いで根こそぎタラを取ったのはイギリスのトロール船団です。 彼らは、北海のタラ資源を獲り尽くし枯渇させてしまい、アイスランドの沖合いに移ってきたのです。




三橋貴明さんだろうが、だれだろうが、
タラ戦争の紹介を間違っても、どうでもいいことです。

しかし、意識が高いかたたち、数万人が、三橋貴明さんのブログ記事の読者です。 
これからのネット世論を形成する意識と発信力の強いかたたちが、
三橋さんの間違った記事で、アイスランド嫌いになるのは、もったいない と思いました。




アイスランドやカナダは、アングロサクソンの諸国です。

世界を動かすアメリカと同じように、戦略思考に長けていて戦闘的です。
そして、アイスランドやカナダは、世界を動かすアメリカとは違った文化や世界観や価値観を彼らは持っています。

たとえば、カナダなら、アザラシ猟の文化を持っています。
日本のイルカ漁にかなり近いかもしれません。
また、ネイティブのエスキモーたちが捕鯨で生活していた文化がありました。

また、アイスランドは、捕鯨を再開しています。
アイスランドは、日本と同様に 海の狩猟文化の国です。




アイスランドは、たかだか人口32万人の国です。

しかし、一国は一国です。
アイスランドは、日本の海洋文化を理解する国と思います。

そして、アングロサクソン諸国の中から、
日本の海洋文化を味方する表明を発信する友好国となっていく国かもしれません。




アイスランドの負債を、日本が丸抱えして上手に長期融資する国家戦略、
外交戦略を描く政治家は出てこないものでしょうか。

人口32万人の 白髪や金髪、碧眼のノルウェー・バイキングの子孫たち、
アイスランド人を、100年200年後も続く友好国にするチャンスだと思うのですが。




お付き合いは、相手の短所ではなく長所とするものです。
(ドラッカーも言ってました)

アイスランドの長所は、発想力、戦略思考。

そして、海洋文化の国として日本に親しみやすいことと思います。





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 ■ wiki タラ戦争

  第一次タラ戦争

1958年、アイスランドは自国の領海を4海里から12海里へと拡大する新法を制定した。
これに対しイギリスはアイスランドの主張を認めず軍艦を派遣して操業を継続。

沿岸警備隊との間で小規模な小競り合いを起こした。

NATOの調整や、アイスランドで政権交代が起こったこともあり、1961年2月、イギリスは12海里を承認。両国間に領海紛争が生じた際は、いずれか一方の要請により国際司法裁判所へ問題を付託するという交換公文を締結した。


  第二次タラ戦争

1972年、再び政権交代を起こしたアイスランド政府は自国の漁業専管水域を50海里へと拡大する新法を制定した。主張された海域で操業していたイギリスと西ドイツは国際司法裁判所へ提訴。判決によりイギリス側の主張は認められたが、アイスランドは先の交換公文自体が無効であると主張、裁判を欠席しこれに従わなかった。イギリスは再び漁船保護のために軍艦を送り出す。

アイスランド沿岸警備隊はこの時から、トロール漁船の網を鉤で引っ掛けて切断してしまう悪名高い「ネットカッター」を使用し始めた。
第二次タラ戦争終結までに84隻のトロール漁船が網を切断されている。
イギリス側はこれに対抗するため大型の高速タグボートによって漁船を護衛したが、これが沿岸警備隊との体当たり合戦に発展する。1973年1月、ヘイマエイ島の火山が噴火。沿岸警備隊は救助に向かったため、トロール漁船は自由に操業することができたが、それも束の間のことだった。警備隊の砲撃をイギリスのタグボートが受けたり、砲撃によってイギリス漁船が破壊されることもあれば、アイスランドの灯台船や警備船にイギリス艦隊が砲撃することもあった。

アイスランド政府は、NATOのイギリス戦闘機を管制空域から締め出して国交を断絶するとほのめかした。9月16日にNATOの将軍がレイキャヴィークで交渉にあたった結果、10月にイギリス艦隊はすべて本国に帰還した。

1973年11月8日、アイスランドはイギリス船が50海里内の一部の水域でのみ操業することを認める協定を結び、第二次タラ戦争は終結した。これにはイギリスの年間漁獲量を13万トンまでに制限することが前提であり、また1975年11月までの暫定的なものだった。

同年、イギリスは欧州自由貿易連合 (EFTA) を脱退し欧州経済共同体 (EEC) に加盟しているが、この紛争に非協力的だったのが一因とも言われている。


  第三次タラ戦争

度重なる制限にもかかわらず、アイスランド近海の水産資源は回復傾向を見せず、1975年10月、アイスランドは自国の漁業専管水域を200海里へと拡大する新法を制定した。先の協定が期限満了を迎えた11月13日、両国の間でふたたび武装衝突が起こる。軍艦と警備艇同士の衝突はこれまでで最も激しかったが、やはり奇跡的に死者は出なかった。1976年2月、イギリスの主張に反してEECはヨーロッパ全域に200海里排他的経済水域を設定。












鱈―世界を変えた魚の歴史 41N24JHN68L._SL500_AA300_
鱈―世界を変えた魚の歴史 マーク カーランスキー amazon

一千年の繁栄を誇った鱈が、なぜいま絶滅の危機に瀕しているのか? 中世以来のヨーロッパ漁業史、アメリカ独立戦争、食品工業史、そして現代の環境問題まで、「鱈」を通じて語られる地球のエコロジー。タラ料理のレシピ付き。

 書評 By カスタマー 
中世以来、バスク人はニューファンドランド(カナダ)沖の鱈を秘密の資金源とし、イギリスはハンザ同盟とアイスランド沖の鱈を巡って争い、ニューイングランドへの最初の植民者は鱈漁を頼みに大西洋を渡った。そしてニューイングランドの経済が離陸したのも正にこの魚のおかげだった。20世紀に入ってもイギリス・アイスランド、アメリカ・カナダの対立の火種となっている。
筆者は、鱈に北大西洋の歴史を語らせているが、「鱈という漁獲資源が枯渇してしまった」という現状にも問題意識を向けている。歴史、環境問題という、どちらかというと堅いテーマを、鱈の生態、鱈漁の漁法、料理法などを織り交ぜながら読みやすくまとめている。

















   タグ: 危機管理
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資料 アイスランド
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● トリニティ・カレッジ図書館 (アイルランド)
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