◇1 健康の記事への リンク集

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 健康知識で幸せに ■日経記事 ◆最新ニュース ▲ヨミドクター  ◆健康プラス
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  ● サイトマップ5  健康・食育・家族・音楽・PC他・リンク集
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■ 花粉症・アトピー根本治療に道 筑波大、抑制分子を発見 2010.6.7 産経
■ アレルギー反応ほとんど抑制…アラジン1発見  2010年6月7日 読売
■ ホンマかいな…酒かすが肝臓保護、月桂冠が研究   2010年6月4日 読売
■ 体力のある子どもは成績がよい               2010.3.11 日経
■ アルツハイマー病研究に転換をもたらす新たな知見  2010.4.29 日経
■ 葉酸不足で「うつ」多めに 食習慣調査で判明  2007.11.17 産経
■ 特殊な遺伝物質、関節炎発症に関与…新薬に光   2010.5.13 読売
■ 突発性発疹 乳幼児特有の病気  2010年5月5日 中日
■ 高齢者の転倒、爪のケアで防げ 外科医・靴職人らが連携 2010.5.3 朝日
■ うつ治療「薬物偏重」と精神科診療所の7割   2010.5.4 読売
■ 葉酸・ビタミンB12投与、アルツハイマー改善 2010.5.3 読売
■ 百日ぜき接種、小学高学年半数で免疫効果消失  2010.5.3 読売
   菌にさらされて免疫を維持する機会が乏しくなった
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■ 肝移植前の患者に寄付金要求 東京医大、計1200万円 2010.5.2 朝日
■ 患者に説明せず研究段階手術 東京医大の生体肝移植 2010.3.17 朝日 
■ 生体肝移植患者の検査怠り死亡、公表せず 東京医大  2010.2.12 朝日
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■ 漢方の効き目を科学する 厚労省班、処方の指針づくりへ 2010.5.2 朝日
■ <視神経>再生成功、マウスで日米チーム 緑内障治療に期待 5月2日 中日
■ 女性ホルモン 自閉症治療に効果        2010年4月24日 読売  
■ 母乳感染のウイルス性白血病、全国に拡大 検査徹底必要 2010.4.19 朝日
■ 膀胱がん、遺伝子分析で最適な薬予測   2010年4月18日 読売
■ ダイエットで人気、「αリポ酸」で低血糖症に  2010年4月16日読売
■ 関節リウマチの原因遺伝子発見…新薬開発に期待 2010年4月12日読売
■ 新型インフル、漢方が予防効果? 帝京大准教授が発表へ 2010.4.11 朝日
■ (3)元気な肝臓を保つには、運動も効果がある。2010年4月10日 読売
■ 精神疾患 画像で診断…東大など実用段階 2010年4月8日 読売
■ 国産初インフル薬、「季節性」治療で著しい効果 2010年4月8日 読売
■ 歯周病ちゃんと治そう 脳梗塞につながる恐れ 広大調査 2010.4.7 朝日
■ くも膜下出血、動脈瘤膨らみ破裂…高い死亡率 2010年4月7日 読売
■ 指と反対向く「あっちむいてホイ」脳の働き解明 2010年4月8日 読売
■ 強力な多剤耐性菌、米から帰国・入院の男性から 2010年4月7日 読売
■ 白血病治療の「末梢血移植」血縁者以外も 2010年4月8日 読売
■ 鉄分3倍含むコメ開発、貧血解消にも効果期待 2010年1月14日 読売
■ 採血だけで消化器がん発見 金沢大教授らが判定法開発 2009.11.20 朝日
■ 韓国産「氷酢酸」飲まないで…急性胃炎発症も   2009年11月20日読売
■ 白髪になるのはなぜ?                2009年11月18日 ヨミドク
■ ディズニーの知育ビデオ「有害」           2009年11月12日 読売新聞
■ パパが育児熱心 赤ちゃん事故少ない      2009年11月14日 読売新聞
 肺炎球菌ワクチン 再接種できますよ!     2009年11月17日 ヨミドクター
市場は合理的か:「株トレーダーは男性ホルモンで動く」研究 2009.1.14 WIRED VISION
■ 女性用の性欲高進剤 バイアグラ並みの“革命”か 2009.11.16 産経
■ スイカにバイアグラ効果? 似た成分含有と米研究所 2008.7.4 産経
■ 乳がんマンモ検診「40代には勧めない」 米政府部会 2009.11.17 朝日
■ コエンザイムQ10で老人性難聴予防?東大などメカ解明 2009年11月14日 読売
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■ 緑茶好きの女性、少ない肺炎死 東北大調査  2009年9月28日 asahi.com 
■ 選挙に負けると男性ホルモンが減少:唾液で調査 2009年10月22日 WIRED VISION
■ 体内時計制御する遺伝子、太った人は働き異常 減量で正常化 〔共同〕
■ カゴメ、野菜飲料にメタボ予防・改善効果を確認 2009年11月13日 日経産業
■ 臓器移植の拒絶反応、薬に頼らず抑制 順天大教授が開発 2009.11.10日経
■ 男性、喫煙率最低の36% 肥満は5年ぶり減、厚労省調査
■ 痛風リスク26倍の遺伝子、防衛医大助教ら発見 尿酸排出に異常
■ 食欲を抑制の仕組み解明 自治医大など、肥満治療に (共同)
■ 早期腎臓病に高脂血症薬が有効 東北大・慶大、臨床研究を開始
■ 生活習慣病・がん、皮膚のガスから診断 キヤノンなど開発着手
■ 統合失調症に新たな原因遺伝子 岐阜薬科大が発見
■ 子どもの体力、10年前より向上 文科省調査 
■ 「やせ」 太りすぎより短命 東北大研究グループまとめ (共同)
■ ファンケル、発芽玄米の肥満抑制効果を実証     2009年10月8日 日経産業
■ 雪印など、独自乳酸菌に肥満で落ちた免疫機能の改善効果 2009.9.1 日経産業
■ 高齢者と漢方(1) 認知症の妄想・徘徊を改善  2009年11月10日 読売
■ 高齢者と漢方(4) 寝たきり防止に八味地黄丸  2009年11月14日 読売
■ (3)疲れは脳にもたまる : 連載・健康プラス : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
■ 失明原因のトップ 「緑内障」講座   2009年4月21日 読売
■ 心臓をいたわる① 攻撃的な性格は要注意   2009年3月11日読売
■ 和食のススメ① ご飯中心で食生活改善    2009年6月23日読売
■ 和食のススメ② 「カツオだしで疲労回復」   2009年6月24日読売
■ 和食のススメ③ 「実は骨折しにくい日本人」  2009年6月25日読売
■ 和食のススメ 和菓子で頭も癒される      2009年6月27日読売
■ 新型インフルエンザ予防 マイタケの効果に注目 
  「エキス」でウイルス増殖を抑制
 2009.8.5 産経
■ マウスのアルツハイマー病、カフェインで改善  2009.6.22 
■ 粗食は長寿、がん・心疾患・糖尿抑制…サルで実証   2009.7.10 読売
■ 睡眠不足でアルツハイマー?米チーム発表    2009-09-25 (読売新聞)
■ 見た目年齢は「腸」が決める!?     2009.10 NIKKEI NET 
■ 肥満が「がん」誘発、年間10万人以上と 米研究  2009.11.06 CNN
■ お肌の弾力取り戻せる?たんぱく質の働き解明     2009年11月4日読売
■ 秋生まれ女の子は朝型、気分落ち込みも少ない    2009年10月26日読売
■ メニエール病、原因は「耳石片」?             2009年10月26日読売
■ 【がんと闘う ワクチン療法】(上)“第4の治療”に期待高まる   2009.11.6 産経
■ 【がんと闘う ワクチン療法】(中)免疫療法 人により効果に差  2009.11.7 産経
■ 【がんと闘う ワクチン療法】(下)新しい作用の薬 有用性どう判断 2009.11.10 産経
■ 村岡奈弥の身体に効く! 簡単菜食レシピ(さつまいも)  2009.11 NIKKEI NET
■ 乳がん手術後の乳房再建へ 豪研究所が動物実験に成功  2009.11.12 産経
■ 大酒は乳がんの元? 閉経後、週7合で1.74倍   2009.10.6 産経
■ 神経切断防ぐ遺伝子、アルツハイマー防げる?   2009年6月29日 読売
炭水化物を抜くと憂うつに ダイエットで精神面に影響 豪研究チーム 2009.11.13 産経
■ 「恐怖の記憶」消す仕組み解明…PTSD治療にも     2009年11月13日 読売

■ 花粉症のもと食べれば症状和らぐ 都が研究       2009.11.4 asahi.com
 漢方製剤 「麻黄湯」 タミフル並み効果、新型には未確認 2009.5.8読売
■ 親の15%、乳幼児にサプリ                 2009.7.30 読売


■ 米 (福島・郡山市) 漢方米 輝くうまみ  (2009年11月2日 読売新聞)
富山化学、インフル薬1000万人分供給 10億円投じ生産ライン 2009.10.29 日経
 虫歯菌や歯周病菌を"ほぼ完全殺菌" いま注目の洗口剤「パーフェクトペリオ」
                               マイコミジャーナル 2009/10/20
■ 中高生の3割「昼からウトウト」…高1でピーク 2009年10月21日読売
■ 新型インフルにカテキンが効く?徳島文理大が解明 2009年10月22日読売
■ ダチョウの免疫力“投入”…食中毒防ぐ「納豆」 2009年9月6日 読売
 寝る子は育つ、成績も 睡眠中も脳は学習、米大が実証 2009年8月27日 asahi.com
■ 持田ヘルスケア、フケ・かゆみ抑制ヘアケア 殺菌成分配合 2009.8.26 日経産業
■ あすか製薬、張るタイプの更年期障害薬 [2009年2月5日/日経産業新聞]
■ 英系グラクソと化血研、新型インフルのワクチン量産で技術提携
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009020209393h1
■ 「WiiFit」で肥満対策の保健指導 任天堂
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012709639h1
■ 比の豚エボラ、人に感染 WHO、経路特定急ぐ
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012303931h1
■ 子供の体力、地域差大きく 文科省、初の全国体力テスト
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012110867h1
■ 湧永製薬、しみ・そばかすに効くビタミン剤 メラニン排出で症状緩和 2009.1.21 日経産業
■ 皮膚にすむカビ、認識するたんぱく質を解明 理研など
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012004671h1
■ 東大、粘膜が細菌感染防ぐ仕組み解明 たんぱく質が作用
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009011609797h1
■ 結核の脅威、都市に潜む 医師も病床も不足
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009010408014h1
■ 糖尿病の疑いや「予備軍」、2210万人に 厚生労働省
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008122509738h1
■ 禁煙でもコーヒー多く飲む人、膀胱がんリスク高く 厚労省研究班調べ 2008.12.25日 日経産業
■ 女性ホルモン低下が炎症起こす 徳島大、目の難病で解明
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008120608132h1
■ はしかの死亡が世界で大幅減 WHOなど発表
■ ワイデックス、1円玉サイズの耳かけ式補聴器 2008.10.31日 日経産業
■ ポーラ、深い眠りを助ける抱き枕 2008.10.21日 日経産業
■ リクルート、「予防」に重点置いた企業向けメンタルヘルスケア 2008.10.16 日経産業
■ 歩幅を大きくする肌着 グンゼとアシックスが共同開発
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009082406219h1
■ やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き…厚労省調査(09年6月10日読売)
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090610-OYT1T00616.htm?from=main2
■ 「酸素不足で目の疾患」、意識しても実践後手 J&J調べ 2009.6.12日経産業
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009061109092h1
■ 阪大、アルツハイマー発症の「目印」発見 早期診断に道
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009061002561h1
■ 白髪の原因はストレス…東京医科歯科大教授ら突き止める(2009.6.13読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090613-OYT1T00053.htm?from=main5
■ ビタミンDを多く摂取する中年男性は頭の回転が速い、英大学研究 
       AFPBB News  2009年05月22日 13:39 発信地:ワシントンD.C
■ ビタミンDが増える蛍光灯  2004/10/19 ITmediaニュース
■ コーヒー飲みアルツハイマー病予防?カフェイン効果に期待 (2009年4月22日読売)
■ 「青少年期の体力、女性の長寿に関係」お茶の水女子大調査 (2009年3月28日読売)
■ アルツハイマーには漢方!…阪大の研究で効果分かる    (2009年3月3日読売)
■ 体力、全身持久力の強い人は、がんの死亡率が60%少ない (2009年2月3日読売)
■ 血管の若返り (1)生活習慣改め 軟らかに           (2009年2月25日読売)
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■ 花粉症・アトピー根本治療に道 筑波大、抑制分子を発見 2010.6.7 産経

花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎など、すべてのアレルギー症状を抑制する分子を人体内の肥満細胞から発見した、と筑波大大学院人間総合科学研究科の渋谷彰教授らの研究グループが6日付の米科学雑誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表した。

 アレルギー反応は、花粉やダニなどの抗原と、免疫細胞が作るIgE抗体が、肥満細胞に作用してヒスタミンなどの物質を血中に放出し、炎症やかゆみを起こす症状。

 これまでアレルギーに対してはヒスタミンの働きを抑える薬剤を中心に治療が行われてきたが、対症療法だったため効果も限定的で、より根本的な治療法の開発が望まれていた。

 研究グループは、肥満細胞にある新しい分子を世界で初めて発見し、「アラジン1」と名付けた。さらにアラジン1の遺伝子を持たないマウスをつくり、抗原とIgE抗体を投与してアレルギー反応をみたところ、通常のマウスより強い反応を示した。詳細な解析により、アラジン1は肥満細胞からヒスタミンなどの放出を抑制する分子であることが分かった。

 渋谷教授は「アラジン1の働きを強める薬剤を開発することで、すべてのアレルギーの根本的な治療が可能になる」と話している。

 臨床試験が進めば数年後の実用化が期待できるという。










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■ アレルギー反応ほとんど抑制…アラジン1発見  2010年6月7日 読売

花粉症やアトピー性皮膚炎などさまざまなアレルギー反応を抑え込むたんぱく質を、渋谷彰・筑波大学教授らが世界で初めて発見した。

 このたんぱく質は人間などの生体内にもともとあり、その働きを高める方法がわかれば、画期的なアレルギー治療薬につながる可能性がある。6日発行の専門誌ネイチャー・イムノロジーで発表した。

 このたんぱく質は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンなどの物質を生産して放出する「肥満細胞」の表面にあった。渋谷教授らはこれを人間とマウスからみつけ、「アラジン1」と命名した。

 その働きを調べたところ、肥満細胞の中で、ヒスタミンなどを放出させる信号の伝達を妨げていることがわかった。アラジン1が働かないマウスではアレルギー反応が激しく、アラジン1の効果も確認した。

 現在、アレルギー疾患の治療には、放出されたヒスタミンなどの働きを抑える薬が使われている。渋谷教授は、「アラジン1の働きを高める薬剤がわかれば、ヒスタミンなどの放出自体を抑え込める。ほとんどのアレルギー反応を根本から抑えられるので、これまでよりはるかに有効な治療ができる」と話している。

 ◆アレルギー反応=体内に入ってきた物質に、体を守る免疫機構が過剰に反応して起きる。花粉症やアレルギー性鼻炎、ハチに繰り返し刺されて起きるアナフィラキシーショックなどがある。「IgE抗体」に花粉やハチ毒などが結合し、それが特殊なたんぱく質を介して肥満細胞を刺激して起きる。この反応は、もともと寄生虫を駆除するためのもの。強い毒性のあるヒスタミンなどを出すので、症状が激しい。












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■ ホンマかいな…酒かすが肝臓保護、月桂冠が研究   2010年6月4日 読売

かす汁など冬の家庭料理で親しまれている酒かすに含まれる成分が、肝臓を保護する効果があるという研究結果を、月桂冠総合研究所(京都府伏見区)がマウスを使った実験で明らかにした。

 酒かすをそのまま食べただけでは効果は限定的とみられるが、酒かすの利用法で選択肢が広がるとして、月桂冠は今後、成分を機能性食品などとして商品化することを検討するとしている。

 強い酸化力をもつ「活性酸素」が体内で増えると、臓器が傷つくなどして、様々な病気を引き起こす。特に肝臓は血液にのって活性酸素や過酸化脂質が集まりやすく、酸化を防ぐことが重要だと考えられている。

 同研究所の堤浩子・副主任研究員、大浦新・副主任研究員は、日本酒を製造する過程で副産物としてできる酒かすの約6割を占めるたんぱく質に注目。これを酵素で分解してペプチドと呼ばれる断片にし、その働きを調べたところ、肝臓内で活性酸素を防御する働きがあるグルタチオンという物質と同様の酸化抑制作用があることを確認した。

 さらに、マウスの腹部に肝障害を引き起こす薬剤を一定期間、注射し続け、その間、グループごとに様々な餌をやる実験を実施。

 その結果、肝障害の指標となるGOTとGPTの数値について、普通の餌を食べさせた場合を100とすると、断片の入った餌をやったグループでは、それぞれ39と26だった。一方、酒かすをそのまま食べさせた場合は、普通の餌より両方の数値とも低かったが、断片入りの餌ほどには効果が出なかった。

 このことから堤研究員らは、酒かすに含まれる成分に肝機能保護や肝障害予防の効果があると結論づけた。

 月桂冠は「成分は、みそ汁やスープに混ぜたり、錠剤にしたりする活用方法があるだろう。共同研究の要望があれば、他の企業と協力して商品開発することも考えたい」としている。

健康 酒かす 20100604-610860-1-N_convert_20100605223723
酒かす成分が肝障害予防に効果があることを確認した堤・副主任研究員












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■ 体力のある子どもは成績がよい           2010.3.11 日経

体力のある(体調良好な)子どもは学校の試験の成績もよいことが生徒を対象とした研究で示され、米サンフランシスコで開催された米国心臓協会(AHA)の 2010年栄養・運動・代謝会議で発表された。研究著者で米ウェストバージニア大学(モーガンタウン)小児科准教授のLesley Cottrell氏は「子どもの体力と学業成績の間には関連がある」と述べている。

今回の研究では、約1,200人の生徒を対象に、5年生(日本の小学5年生に相当)と7年生(同中学1年生)の時点での体力を評価し、7年生時に国語(reading)、数学、理科および社会の4科目の標準化試験を実施した。研究グループは、2年間良好な体力を維持していた子どもの成績が最もよいとの仮説を立てていたが、結果はそのとおりであった。体力については一般に用いられるFitness Gram(1マイル[約1.6キロ]走るのに要する時間などの尺度による体力検査)によって評価し、健康ゾーンにあるどうかでランク分けした。

その結果、4科目とも、5年生で良好な体力を示し、それを2年間維持していた生徒の平均点が最も高かった。例えば国語の成績では、5年生から体力が低い状態が続いていた生徒の成績が2.91点(5点満点)と最も低く、5年生の時点で体力はよかったが7年生ではそうでなかった生徒は3.03点であった。一方、5年生では体力がないとされたが7年生で良好な体力となった生徒は平均3.14点、5年生から7年生まで「健康」ゾーンであった生徒は平均3.31点と最も高かった。国語は3点以上で「習熟」とされる。

Cottrell氏によると、重視すべきは体力であり、体重ではないという。
これは、過体重気味の生徒にとってはよいニュースである。米国運動協議会(ACE)のTodd Galatiは、このような関連がみられる理由にとして、定期的な運動をすることにより、気分が前向きになるとともに血糖値が正常になり、集中力や注意力が向上すると説明している。両氏とも、今回のデータは学校および親が運動の価値にもっと注目する必要があることを示すものだと述べている。

同会議で発表された別の研究では、米メリーランド大学の研究グループが女児2,400人の体脂肪率を10年間追跡評価した結果、適度な運動を毎週続けている女児は、運動をしない女児に比べて研究終了時点での体脂肪率が低いことが示された。







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■ アルツハイマー病研究に転換をもたらす新たな知見  2010.4.29 日経

アルツハイマー病に対する考え方に転換がもたらされる可能性がある。
アルツハイマー病の主要な原因は、アミロイドβ蛋白の「浮遊する」凝集塊であるアミロイドβオリゴマー((Aβオリゴマー)であり、よく知られるβアミロイド斑(プラーク)は後にみられる疾患が顕在化したものにすぎないことを示唆する研究が、医学誌「Annals of Neurology(神経学)」オンライン版に4月14日掲載された。

アルツハイマー病は米国で現在530万人を超える人が罹患し、
死亡原因の第7位となっている。


有効な治療法はなく、原因も明らかにされていない。
数十年にわたり脳内のβアミロイド斑の蓄積に焦点を当てた研究がされてきたが、この沈着物が同疾患の原因なのかどうかは未だ明らかにされていない。

米マウントサイナイMount Sinai医科大学(ニューヨーク)アルツハイマー病研究センター教授のSam Gandy博士らによる今回の研究では、脳組織に形成される移動性のAβオリゴマーに着目。まず、脳内にAβオリゴマーのみ形成され、アミロイド斑は形成されない遺伝子組み換えマウスを作製し、空間学習および記憶力を評価する検査を実施した結果、アルツハイマー様の症状が認められた。次に、オリゴマーとプラークをともに発生させる遺伝子を組み込んだマウスを作製したところ、やはり記憶障害がみられたが、障害がさらに重くなることはなかった。さらに、死亡したマウスの脳内のオリゴマー量を測定した結果、記憶力低下の程度とオリゴマーの値は比例していたという。

 PETスキャンでは脳内のβアミロイド斑は確認できるが、オリゴマーは検出できないことから、「βアミロイド斑を標的とした治験薬 bapineuzumabの臨床試験で、プラークの減少が認められたにもかかわらず患者の認知機能に改善がみられなかった理由を説明できる」とGandy 氏は述べている。今回の研究に用いた新しいマウスを利用することにより、新しい造影剤や薬剤を開発できる可能性もあると同氏はいう。

 米アルツハイマー協会(AA)のMaria Carrillo氏は、プラークや神経原線維のもつれ(tangle)の形成はアルツハイマー病の末期段階で、オリゴマーがアルツハイマー病の原因となりうる有害な凝集塊であることが今回の研究から示されたと述べ、今後の治療標的はプラークではなくオリゴマーとなる可能性があるとしている。別の専門家は、オリゴマーを標的とするのは疾患の治療よりも予防に有効である可能性があると指摘。現在進行中の種々の臨床研究から、オリゴマーを標的とすることが効果的かどうか間もなく明らかにされるだろうと述べている。







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■ 葉酸不足で「うつ」多めに 食習慣調査で判明  2007.11.17 産経

野菜や果物などに含まれる葉酸の摂取量が少ないほど、うつ症状の人が多い傾向にあることを、村上健太郎東京大医学部助教と溝上哲也国立国際医療センター研究所部長らが調査で見つけた。
日常の食事が精神的な健康にかかわっていることを示す研究。
関連は欧米では報告されていたが、日本人のデータは初めてという。国際栄養学雑誌に近く発表する。

研究グループは昨年、福岡県の20代から60代の517人(男性309人、女性208人)に、過去1カ月間に食べたものを詳しく聞き、各栄養成分の摂取量を算出した。同時に別の質問でうつ症状があるかどうかを調べ、摂取した各栄養素との関連を探った。
その結果、葉酸の摂取が少ない人ほどうつ症状の割合が高かった。
摂取が多い人では、少ない人よりうつ症状が半減していた。
この傾向は女性でもうかがえたが、男性でよりはっきりしていた。
年齢や肥満、喫煙、飲酒、結婚しているかどうか、ストレスなどの影響を除いて解析した結果で、葉酸そのものがうつ症状を減らしている可能性が高いという。 溝上部長は「原因は明らかでないが、葉酸がうつ症状に関与する脳内の物質量に影響しているかもしれない。結論が確定するには、別の調査も必要だ」と話している。

 葉酸 
ブロッコリーなどの野菜やグレープフルーツなどの果物、緑茶に多く含まれるビタミンBの1種。胎児の成長に不可欠で、妊娠の可能性がある女性は1日0・4ミリグラムの摂取が望ましいとされるが、不足がちだという。米国では小麦粉に添加されている。安価なサプリメントもある。





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■ 特殊な遺伝物質、関節炎発症に関与…新薬に光   2010.5.13 読売

関節炎の発症には、DNAとは別の特殊な遺伝物質が密接にかかわっていることを、国立成育医療研究センターの研究チームが突き止めた。 この遺伝物質は「マイクロRNA」と呼ばれ、病気の発症に関与していることがわかったのは世界初。新薬の開発につながる成果で、米科学誌電子版で発表した。 DNAは親から子へ受け継がれる遺伝子の「原本」。RNAはその一部を書き写した「コピー」にあたり、細胞がたんぱく質を合成する際にできる。最近、たんぱく質を合成するには小さすぎるマイクロRNAの遺伝子が次々に見つかり、その役割が注目されていた。  浅原弘嗣・研究部長らは、関節炎の患者の細胞にはマイクロRNAが少ないことに着目。マウスの実験でマイクロRNAを作る遺伝子を壊すと、関節の軟骨が衰えて炎症が急速に進み、逆にマイクロRNAを活発に作らせると関節炎になりにくくなった。  浅原部長は「マイクロRNAを増やしてやれば、関節炎の予防や治療につながるだろう」と話している。




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■ 突発性発疹 乳幼児特有の病気  2010年5月5日 中日

◆突発性発疹 乳幼児特有の病気。高熱が3~5日続き、下がり始めると顔や体に発疹が広がる。

 ◇水分補給し安静に 発熱中の見極め困難、熱性けいれんなど合併症に注意

 東京都多摩市に住む芳賀優喜子さん(34)は3月末の夕方、1人で遊んでいた1歳4カ月の長男漣(れん)ちゃんの体が熱いのに気づいた。顔も赤くなっており、測ってみると38・6度の高熱。鼻水など風邪の症状はなく、熱のわりに元気だったという。しかし翌日夜にどんどん熱が上がり、一時は40度近くになった。

 高熱でぐったりした漣ちゃんに、「本人も苦しそうだったし、田舎の祖父母まで心配した」と芳賀さんは振り返る。その夜をピークに熱は下がり、代わって翌日昼ごろから赤い小さなポツポツがおなかに出てきた。ポツポツは大きくなっておなか全体に広がったが、漣ちゃんは元気を取り戻し、ポツポツも3日程度で跡形もなく消えた。

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 漣ちゃんを診察した同市のまえはら小児科院長の前原幸治医師は「漣ちゃんは典型的な突発性発疹(ほっしん)のケースだった」と話す。

 突発性発疹は生後6カ月~2歳の乳幼児がかかる病気だ。38~40度の突然の高熱が3~5日程度続き、熱が下がり始めたころから細かな赤い発疹が顔や体に広がる。前原医師によると、発疹は一般的にかゆみはなく、しだいに薄くなって2~3日できれいに消える。鼻水が出たり便がゆるくなることもあるが、機嫌は悪くないことが多いという。

 発熱中にのど全体が赤くなり、上部に「永山斑」と呼ばれる赤い小さな膨らみが見られることもあるが、「永山斑」ができないことも多く、医師でも見分けは難しい。他に特徴的な症状がないため、熱が下がって発疹が出てから初めて特定できることが多いという。

 突発性発疹は、大阪大研究グループが88年、世界で初めて患者の血液からウイルスの分離に成功、ヒトヘルペスウイルス6型が主な原因だと突き止めた。その後の研究で、一部だが、ヒトヘルペスウイルス7型が原因になることも分かった。

 同大で研究に携わった山西弘一医薬基盤研究所理事長によると、これらのウイルスは一度感染すると常時ヒトの唾液(だえき)などに存在している。周囲に突発性発疹の感染者がいないのに、乳幼児が突然この病気にかかるのは、身近な大人のウイルスが、子供に感染した場合が多いという。山西理事長は「ウイルスの感染力は弱いが、お母さんが赤ちゃんにキスしたり、口移しで食事を与える時に感染するのではないか」と分析する。

 突発性発疹は、ワクチンが開発されておらず特効薬もないが、基本的に外出を控え安静にしていれば、自然に治る病気だ。前原医師は「38度5分以上の熱が続き、子供がつらそうなら、主治医と相談して解熱剤を使ってもいい」と話す。

 気をつけたいのが高熱による脱水症状。前原医師は「熱が続くと、目には見えなくても汗で水分が蒸発する。こまめに水分補給を続け、おしっこがちゃんと出ているか注意してほしい」と呼びかける。心配でつい厚着にさせがちだが、熱がこもることもあり、薄着のほうがよいという。微熱程度ならば入浴は可能だ。

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 生後6カ月をすぎると、母親からの免疫が切れ、赤ちゃんはさまざまな原因で発熱するようになる。熱が下がらないうちに発疹が出たらはしか、高熱で機嫌が悪いなら尿路感染症や川崎病、インフルエンザなどの可能性もある。筑波学園病院の藤田光江小児診療部長は「突発性発疹は普通なら大変軽い病気だが、熱性けいれんや脳炎・脳症、肝炎の合併症がある。特に意識がぼんやりしたり、けいれんがあったら、小児科のある病院で受診した方がいい」と話す。【斎藤広子】







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■ 高齢者の転倒、爪のケアで防げ 外科医・靴職人らが連携 2010.5.3 朝日

高齢者の転倒は、怖い。寝たきりや認知症につながることが多いからだ。足が衰えた高齢者の転倒を防ぎ、元気に暮らすポイントは、「爪(つめ)のケア」と「足にあった靴」だという。外科医と靴技術者、研究者がスクラムを組んで活動している。

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 長い間切らなかったガチガチの巻き爪に、医師の塩之谷香さん(49)がニッパーの刃を当てる。ベッドに横たわる81歳の女性が耐え続けた。やすりに換えて整え、再び巻かないようにワイヤで補強。治療は数分で終わった。

 ここは愛知県豊橋市にある塩之谷整形外科の「爪外来」。聞き慣れない名前だが、塩之谷医師が始めた爪専門の診療窓口だ。

 この日、外来を訪れた女性は、体力の衰えと視力の低下で自分で爪を切れなかった。歩くとつま先が痛い。かかとだけで歩き、よくつまずいた。最近は部屋から出ることが減ったという。

 当初は外反母趾(ぼし)の女性を意識して始めたが、「爪が痛くて歩くのもしんどい」と訴える高齢者を診ることが増えた。デイサービスで口コミで広まったらしい。腰やひざの痛みで診察に来た人でも、爪の痛みをかばったために足に不自然な負担がかかっていた例もあった。

 塩之谷医師は診療経験から「爪のケアが足の衰えを防ぐ」と考える。爪を治療することで、足の指を使って踏ん張れるようになる。それが「転倒を防ぎ、介護予防につながる」。なるべく手術を避け、ワイヤを使って巻き爪を矯正する。

 とはいえ、爪だけで足が元気になるわけではない。塩之谷医師が重視するのが、靴による「治療」。相棒を務める整形靴技術者が栗林薫さん(47)だ。

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 栗林さんは塩之谷医師の診療にも同席し、患者の症状を和らげる靴を作る。

 名古屋市中区で靴店「フットマインド」(052・322・8558)を営む。「長い人生を経たお年寄りの足は千差万別。お年寄りにこそ、それぞれの足に合った靴が必要」と言う。17年前の開店当初から、必ず顧客を裸足にして足型をとり、その客に合う靴を薦めてきた。

 この日も、店を訪れた70代の女性と向かい合い、足型を見ながら話を聞いた。甲高・幅広の足で、長い間、合う靴が見つからなかったという。以前は痛みを我慢して外出してきたが、最近は天候や来客など理由をつけて外出を避けるようになり、散歩もしなくなった。先日、自宅で転倒し、足腰の衰えを実感した。

 栗林さんは「背骨が傾いているようです。魚の目も悪化している」と指摘し、選んだ靴を渡した。「サンダルやスリッパは転倒のもとなので控えてください」と助言した。

 国内の靴業界は、同じ規格の大量生産が当たり前で、販売員の知識も少ない。おかしいと思った。靴の歴史が長いドイツを訪れ、足に合った靴選びのポイントや技術を学んだ。ドイツには靴職人同士に加え、外科医や靴の研究者が互いに情報交換し合う風土があった。

 日本に帰り、整形外科医を訪ねて話を持ちかけたが、相手にされなかった。やっと現れたのが、塩之谷医師だった。

 もう1人。栗林さんの店を訪れ、「わざわざ足型をとって、靴を選ぶなんて」と感激したのが、片瀬真由美教授(47)だ。研究者の立場から、2人を支える。

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 金城学院大学生活環境学部の片瀬教授が提供するのは、「高齢者の足」についてのデータだ。

 今年1月、名古屋市守山区の介護予防事業に協力する形で、「高齢者(65歳以上)の足の健康と靴」と題したアンケートをした。約300人に配布、114人から回答を得た。

 例えば、幼児の頃にはいていたものは「ぞうり・げた」が多い。「最近つまずいたことがある」と答えた人が4割強で、しかもその場所は「ただの平らな歩道」だった。

 「今の高齢者は、決して靴に親しんで過ごしてきたわけではない」と指摘する。だからこそ「転倒の危険と隣り合わせにある」。

 片瀬教授は栗林さんと一緒に、3月には高齢者を対象にした講演会を開いた。「元気に暮らすためにも、足のケアを考えてください」と片瀬教授がデータを示しながら説明し、「では、どんな靴がいいか」を栗林さんが具体的に話した。

 以前、塩之谷医師にこう言われた。「私の病院に来る人は、治療が必要な人たち。その周りにはたくさんの治療予備軍がいる。予備軍の人たちに関心を持ってもらい、予防につながるような研究をしてほしい」

 塩之谷医師とは共同で論文を書いたこともある。「高齢者の衰えを防げるような、足と靴の研究を進めたい」と片瀬教授は考えている。(柿崎隆)

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ニッパーで爪の治療をする塩之谷香医師=愛知県豊橋市の塩之谷整形外科
足型を手に顧客の足を調べる栗林薫さん=名古屋市中区上前津2丁目のフットマインド店内










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■ うつ治療「薬物偏重」と精神科診療所の7割   2010.5.4 読売

国内の患者数が100万人を超えたうつ病の治療について、読売新聞が3~4月、全国の精神科診療所にアンケート調査を行ったところ、7割が「日本のうつ病治療は薬物に偏っている」との認識を示した。  多すぎる薬の服用による副作用や、薬だけでは治りにくい患者の増加など、近年指摘されている課題が反映された形だ。   調査は日本精神神経科診療所協会加盟の1477施設に行い、119施設から回答を得た。日本のうつ病治療の多くは薬物治療中心だが、調査では、薬物偏重の傾向があると「強く思う」が19%、「ややそう思う」が54%と、7割が懸念を示した。  最近増えたとされる軽症患者に行う最初の治療は、「薬物治療だとは思わない」が41%。優先すべき治療として、患者の話を聞いて問題解決を図る精神療法や、仕事を減らしたりする「環境調整」も多く挙がった。英国の診療指針では、軽症者の最初の治療は、カウンセリングなどを勧めている。  一方、抗うつ薬を何種類も服用すると、無気力やイライラなどの副作用が強くなる恐れがあり、処方は1種類が基本。しかし、「患者の過半数に複数の抗うつ薬を処方している」との回答が14%に上った。  大野裕・慶応大保健管理センター教授(精神科医)は「悲観的になりがちな患者の考え方や行動を変える認知行動療法など、治療の選択肢を増やすことが重要だ」と話す。




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■ 葉酸・ビタミンB12投与、アルツハイマー改善 2010.5.3 読売

 軽症期のアルツハイマー病患者にビタミンB群の一種の葉酸とビタミンB12を投与すると症状が改善することを、見立病院(福岡県田川市)の佐藤能啓(よしひろ)副院長(神経内科)が実証した。
葉酸とビタミンB12が、アルツハイマー病の危険因子とされるホモシスチン(必須アミノ酸の老廃物)の血中濃度を下げることは従来の研究で明らかになっているが、患者の集団に投与して証明したのは初めて。  佐藤副院長は、同病院の軽症期の患者を〈1〉葉酸を1日1錠投与する第1群(90人)〈2〉1日に葉酸1錠とビタミンB12を3錠投与する第2群(92人)〈3〉アルツハイマー病の薬として国内で唯一使われている「アリセプト」を投与する第3群(40人)――に分け、2005年から1年間観察。重症度を示すミニメンタルテスト(30点満点で、値が低いほど重症)で効果を調べた。  この結果、観察前は第1~3群とも平均20点だったが、1年後には、第1群は23点に、第2群は25点に改善。一方、第3群は18点に悪化していた。また、第1、2群はホモシスチンの血中濃度も下がっていた。  さらに、第1群より第2群の方が改善していたことから、葉酸とビタミンB12を併用した方がより効果が大きいことも分かった。 ただ、佐藤副院長が別に行った調査では、中等症期以上の患者に葉酸やビタミンB12を投与しても改善しなかったことから、発病早期にのみ有効とみられる。  佐藤副院長は「根本療法にはならないが、病気の進行を遅らせるアリセプトしかない現状からみると、今回の知見は患者にとって朗報といえる。アルツハイマー病が疑われたら早めに受診してほしい」と呼び掛けている。(大野亮二)











                   貴重な記事のリンク切れに備えて (自分用に)


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■ 百日ぜき接種、小学高学年半数で免疫効果消失  2010.5.3 読売
   菌にさらされて免疫を維持する機会が乏しくなった

乳幼児期に受ける百日ぜきワクチンの効果が、小学校高学年になると約半数で失われることが、厚生労働省研究班の調査で明らかになった。

 社会全体の感染者が減ったため、菌にさらされて免疫を維持する機会が乏しくなったのが原因とみられる。3年前から国内で患者が急増しており、研究班は「11~12歳で接種する2種混合ワクチン(破傷風・ジフテリア)に百日ぜきも加えるなど、追加接種の必要がある」と指摘。国の定期接種計画の見直しを、近く厚労省に提言する。

 定期接種計画では、百日ぜきと破傷風、ジフテリアの3種混合ワクチンを、生後3か月~7歳半に計4回接種することになっている。これによって、百日ぜきの免疫は一生、持続すると考えられていた。

 ところが、2007年に大学生を中心とした流行が発生した。これを受けて、二つの研究班が11~12歳266人を対象に、百日ぜきに対する免疫物質(抗体)の量を調べたところ、122人(46%)は発症を防げる水準を下回っていた。

 そこで、抗体量が少なかった人のうち57人に、通常の2種混合ワクチンの代わりに、百日ぜきも加えた3種混合ワクチンを試験接種した。この3種混合は、乳幼児期に接種するものより有効成分が少ないが、51人(89%)の抗体が発症を防げる量まで増えた。

 試験接種を行った中山哲夫・北里大教授は「免疫のない人が増え続ければ、重症化しやすい乳児がワクチン接種前に感染する危険も増す」と話している。

 ◆百日ぜき=激しいせきが数か月続く感染症。
飛まつや患者への接触で細菌が感染し、7~10日間の潜伏期間を経て発症する。
特に乳児は、手足のまひなどの後遺症や死亡の危険がある。
米国の統計によると、生後6か月未満で発症すると0.6%が死亡する。









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■ 肝移植前の患者に寄付金要求 東京医大、計1200万円 2010.5.2 朝日

 東京医科大は1日、記者会見を開き、同大八王子医療センターで生体肝移植を受ける患者らに移植前に寄付を求め、9人から約1200万円を受け取っていたことを明らかにした。

応じないと適切な治療を受けられないのではないかという不安を患者や家族に与えかねず、同大は「慎重さに欠けていた」と不適切だったことを認めた。

 同大によると、2005年10月~08年1月、第5外科の教授と准教授=いずれも退職=が、手術前の患者に「移植医療の振興のため」として寄付を求め、9人が65万~300万円を払った。別の2人は術後に5万9千円と9千円を払った。

 寄付金は大学の会計に入れられた後、第5外科が管理した。
公的医療保険が利かない高額な薬の購入や、手術を指導した田中紘一・元京大教授への謝礼に使ったという。

 寄付を求められた患者の家族は「手術直前になぜ、と思ったが、手術してほしかったので振り込もうと思った」と話す。

 同大の臼井正彦学長は「寄付を求める時期に問題があった。今後はやめるよう指導したい」と話した。

 また、保険適用の治療と保険外の治療との併用は「混合診療」として、原則、禁じられているが、同大は「保険外の薬の費用は研究費から支払っていたが、足りなくなり、(ためてあった)寄付金を充てた」と説明し、混合診療には当たらないとしている。

 第5外科での腎臓移植でも、05年11月~08年10月に患者7人から計190万円を受け取ったが、寄付を求めた時期は分からないという。

 八王子医療センターの生体肝移植をめぐっては、移植を受けた52人中20人が手術後1年以内に死亡しており、同大は手術や術後管理が適切だったかどうか調べている。5月中に報告書をまとめ、遺族に説明して公表する方針。(北林晃治、熊井洋美)








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■ 患者に説明せず研究段階手術 東京医大の生体肝移植 2010.3.17 朝日 

東京医科大八王子医療センターで2006年、生体肝移植後に死亡した男性患者に対し、研究段階の手術方法が採用されたが、同大医師が患者に説明していなかったことが分かった。また、患者保護の観点から研究を手術に用いることの妥当性を審査する同大の倫理委員会にも、この手術方法を事前に報告しなかったという。

 同大はこの患者以外にも、06~07年に6人の患者の手術で同じ方法を採用したが、いずれも説明せず、倫理委に報告しなかった。このうち2人は術後死亡している。

 厚生労働省の指針では、人を対象にした医学研究の新技術を治療や手術に用いる場合に、外部有識者らで構成される倫理委がその是非を事前に判断することを定めている。倫理委への報告に法的な義務はなく、医師側の判断に任されているが、他の医療機関で同時期に実施されたこの手術方法は倫理委で事前に検討されていた。

 この男性患者は06年8月に同センターで生体肝移植の手術を受けた。その後、同年10月に細菌感染が全身に広がる敗血症で死亡したが、同大側が、手術後に細菌感染を見落としていた疑いがあったことなどが発覚。同大側が遺族に不適切な医療行為を認めて謝罪していたことが判明している。

 東京医科大の説明などによると、この移植手術では、「シャント(バイパス)」式と呼ばれる新しい方法が採用された。シャント式は、患者にとって小さめの肝臓を移植する場合に起こる様々な合併症を防ぐため、移植後の肝臓に流れる血流量をバイパスを作って減らす手術方法だ。当時は有効性や安全性が確立していないと評価され、現在もその方法は定着していないという。この方法と死因の因果関係は認められていない。

この手術方法の採用を決めたのが、同大から依頼されて手術の指導役を務めた先端医療振興財団(神戸市)の田中紘一・先端医療センター長(67)。田中氏は日本の生体肝移植の第一人者とされ、この手術方法を研究中だった。

 一方、田中氏が05年12月~07年8月、神戸市内の別の医療機関で行った生体肝移植手術では、この新技術の使用を患者11人に説明し、倫理委にも報告していたという。

 東京医科大第5外科は、新しい手術方法に対する認識が不十分だったとして、確立されていない新治療の倫理委への報告を徹底していく方針を固めた。また、患者に説明しなかったことも「我々の責任だ」とし、「患者が十分理解できるように緻密(ちみつ)に説明することを心がけていきたい」としている。田中氏は「手術は臨機応変にやらなければいけないこともあるが、大きな新しい方法になれば倫理委を通すべきだった」と話している。(北林晃治、沢伸也)
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■ 生体肝移植患者の検査怠り死亡、公表せず 東京医大  2010.2.12 朝日

東京医科大八王子医療センター(東京都)で生体肝移植を受けた患者52人のうち20人が術後1年以内に死亡していた問題で、同大側は「不適切な医療行為はなかった」としていたが、死亡した男性患者1人に治療方法の選択に必要な検査を実施していなかったことが分かった。同大は遺族に不適切だったことを認めて謝罪し、3千万円を支払ったことを公表していなかった。

 同大は、不適切な医療行為があったことを厚生労働省にも報告していなかった。厚労省は、治療の選択などに問題がなかったかどうかを調べるため、同大側を事情聴取する方針だ。同大は昨年12月、生体肝移植の患者死亡に関する検証委員会の報告書を公表していたが、患者ごとに不適切な医療行為の有無についての検証はしていなかったため、死亡した他の患者19人の死因についても改めて調査する。

 東京医大の説明や朝日新聞が入手した診療記録によると、不適切な医療行為が判明したのは、都内の50代の男性。男性は肝臓がんを患い、同センターで2006年8月1日に親族の肝臓の一部を移植する手術を受けた。

 その後、移植した肝臓の血流を改善するための開腹手術を受け、大腸に穴が開いていることがわかった。また、移植の拒絶反応を抑えるためのステロイド剤の大量投与などの治療を受けたが、10月3日に細菌感染が全身に広がる敗血症で死亡したという。

 同大側が死亡原因を調べたところ、(1)大腸の穴が開いた後の細菌感染を見落とした疑い(2)ステロイド剤の大量投与の判断が誤りだった疑い――がそれぞれ強いため、不適切な医療行為があったと結論づけたという。(1)では、細菌感染の兆候があったのに確認検査が実施されていなかった。(2)では、移植の拒絶反応の有無を確認する検査をせずにステロイド剤を投与。その副作用で抵抗力が低下し、敗血症を助長させる結果になった。

 この男性が死亡した後、遺族が、同大側に死因の説明を要求。同大側は昨年5月、「あってはならない医療事故を起こしてしまった」として遺族に謝罪し、同年7月に見舞金3千万円を支払った。(沢伸也、北林晃治)

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東京医科大八王子医療センター=東京都八王子市、朝日新聞社ヘリから、戸村登撮影







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■ 漢方の効き目を科学する 厚労省班、処方の指針づくりへ 2010.5.2 朝日

「漢方」がどんな人に効きやすいのか、医師が判定に役立てる指針作りに、厚生労働省研究班が今年度から乗り出す。慶応大病院、富山大病院など11施設が3年計画で数万人分の患者データを蓄積。体質や症状などと、効果との間に一定のパターンを見つけることで、科学的根拠の発見と治療の標準化につなげる。

 漢方は、西洋医学では治しにくい冷え性や、原因不明の体調不良の不定愁訴(ふていしゅうそ)など、様々な症状を総合的に治せると期待される。胃潰瘍(かいよう)などに効く柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、インフルエンザに効く麻黄湯(まおうとう)など、現在148品目に公的医療保険が適用され、年間の売上高は1千億円以上。医師の7割が処方しているという。

 しかし、その効果について、医師の経験や患者の主観で判断することが少なくない。西洋医学の薬に比べて、科学的根拠の研究、蓄積が少ない傾向がある。

 厚労省研究班(主任研究者=渡辺賢治・慶応大漢方医学センター長)は患者の体質や症状などに応じて、薬を選ぶ判断材料を探ることにした。患者が受診の際、症状とその程度を0~100のスケールで入力し、西洋医学と漢方の診断名や処方薬のデータも集める。慶応大ではすでに約5千件のデータを蓄積。にきびや汗を伴う冷え性は「漢方が効きにくい」ことが分かった。

 慶応大の渡辺さんは「経験に基づく、伝統医学の匠(たくみ)の技について、きちんと科学的な根拠を示したい」と話している。(岡崎明子)








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■ <視神経>再生成功、マウスで日米チーム 緑内障治療に期待 5月2日 中日

視神経を再生させる仕組みを突き止めるとともに、傷付いた視神経を再生させることに、東京都神経科学総合研究所など日米の共同研究チームがマウスの実験で成功した。日本で最大の失明原因である緑内障など視神経の傷みが原因で視覚障害を起こす病気は多く、チームは「新たな治療・予防法の開発につながる」と期待する。米科学アカデミー紀要に発表した。

 視神経は、網膜で受け取った視覚情報を、眼球から脳に伝える働きをしている。ヒトの場合、網膜表面に並んだ細胞体から長さ約7センチの視神経が約100万本、脳に向かってコード状に伸びている。

 同研究所分子神経生物学研究部門の行方和彦研究員(分子生物学)と原田高幸部門長(眼科学)らは、神経細胞でしか働かないDock3(ドックスリー)というたんぱく質に着目。培養中のマウスの神経細胞に、このたんぱく質を作る遺伝子を導入すると、手のひら状の視神経の先端が活発に動き、伸びることを確認した。次に、このたんぱく質を作る遺伝子が、野生型マウスの約5倍強く働く遺伝子改変マウスを作成。眼球近くで視神経を傷付けたところ、野生型の視神経はほとんど再生しなかったのに対し、改変マウスでは大幅に再生した。

 Dock3は、視神経の先端で細胞の骨格を作る仕組みに刺激を与え、再生を促すとみられる。同様のたんぱく質を作る遺伝子はヒトにもあり、原田さんは「視神経は一度傷付くと治療できないのが現状だが、傷んでも(根元部分の)眼球内の細胞体は一定期間、正常のまま保たれる。この間にDock3による遺伝子治療などで傷付いた部分を再生できれば、視覚機能を回復させることが可能だ」と話す。【須田桃子】






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■ 女性ホルモン 自閉症治療に効果        2010年4月24日 読売

金沢大学の「子どものこころの発達研究センター」などのグループが23日、一部の自閉症患者の治療に女性ホルモン「オキシトシン」の点鼻薬が効果があるとの研究成果を発表した。今回の研究で確認されたのは1症例だけだが、東田陽博・同センター長は「知能が低い自閉症での確認はめずらしい。臨床研究を進め、オキシトシンが自閉症の治療薬として認可されることにつながれば」と話している。

 オキシトシンは、出産時の子宮収縮や授乳時の乳汁分泌を促す女性ホルモン。社会性を持って行動するのにも必要な物質とされ、これまでも知能の高い自閉症の「アスペルガー症候群」では効果があるとの報告があった。薬としては、分娩(ぶんべん)促進剤としては治療に使われているが、自閉症治療には認可されていない。

 研究グループは知的障害のある20歳代の男性自閉症患者が、患者の家族が個人輸入したオキシトシンを朝夕2回、鼻に点薬した結果に注目。話しかけても意思疎通が困難だった患者が、10か月投与した結果、目と目を合わせるようになったり、「はい」「いいえ」と返答するようになったという。研究成果は日本神経科学学会の機関誌で、近日中に公開される予定。



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■ 母乳感染のウイルス性白血病、全国に拡大 検査徹底必要 2010.4.19 朝日
   http://www.asahi.com/science/update/0419/OSK201004180143.html

主に母乳を介して乳児に感染し、九州に多い成人T細胞白血病(ATL)のウイルス感染者が、関東地方では20年近くで1.5倍に増えるなど全国に広がっていることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。妊婦の感染を調べる血液検査が徹底されていない実態も判明。研究班は、感染の根絶には全国的な検査の徹底が必要との提言をまとめた。

 ATLは母乳や精液に含まれるウイルスで感染する。生涯発症率は約5%と低いが、根治は困難。感染していれば母乳をやめて人工乳にするのが最も効果的とされる。

 厚労省の研究班(主任研究者、山口一成・国立感染症研究所客員研究員)は2006~07年、献血した16~65歳の男女の血液から推計。全国の感染者は107万9千人で、1990年比で11万4千人減ったが、首都圏では増えていた。人の移動が原因とみられる。

 調査の地域分けの違いで単純に比較はできないが、関東は19万人で6万2千人増、中国・四国でも増えていた。90年は九州・沖縄の感染者が全体の50.9%を占めていたが、今回45.7%まで低下。関東は10.8%から17.7%と増えた。近畿は17.0%から15.9%、北陸・東海は6.9%から7.6%だった。

 91年の厚生省(当時)研究班の報告では、発症者は全国で700人と推定され、2050年前後にほぼ根絶するとみられていた。感染者も九州に集中していたことから、厚労省は検査を妊婦健診に加えるかは自治体に委ねていた。検査費用は850~1900円。検査を公費で負担しているのは長崎や鹿児島など一部の県だけだ。しかし、ここ数年、ATLの死者は年間1100人前後で推移、発症者が増えている。

そこで厚労省の別の研究班(主任研究者、斎藤滋・富山大教授)が全国1668カ所の産科の検査の実施状況を調査(回答率38.3%)。実施率は全国平均87.8%で、99.1%だったHIV検査に比べ徹底されていなかった。中国(79.5%)、北海道・東北(83.3%)、関東(84.6%)が低く、九州・沖縄でも87.8%にとどまった。近畿は92.2%、東海・中部は93.9%。

 研究班は「全国で検査して母子感染予防を検討する時期」と結論づけた。抗体検査で疑陽性が出る確率が高いことから精密な2次検査の必要性と、感染が見つかった妊婦の不安に対処するカウンセリング法を示した。

 斎藤教授は「妊婦も医師も関心が低い。すべての妊婦が検査を受け、対策を施せば2世代で病気を根絶できる」と話す。厚労省母子保健課は「検査の公費負担も含め検討したい」としている。(坪谷英紀)

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 成人T細胞白血病(ATL)
HTLV―1というウイルスの感染が原因で起きる血液のがん。感染から50年ほどたってから発症する。抗がん剤治療や骨髄移植が行われるが、ウイルスの増殖を抑える効果的な方法がなく根治が難しい。このウイルスは、難病の脊髄(せきずい)症(HAM)も引き起こす。感染した母親が4カ月以上母乳で育てた場合の乳児への感染率は15~20%とされる。前宮城県知事の浅野史郎さんが昨年6月に緊急入院したことで関心が集まった。
健康  記事「母乳感染のウイルス性白血病、全国に拡大 検査徹底必要」より OSK201004180146_convert_20100419094322







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■ 膀胱がん、遺伝子分析で最適な薬予測   2010年4月18日 読売
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100418-OYT1T00751.htm

膀胱(ぼうこう)がん患者の遺伝子を分析して、その患者に最適な薬を予測する手法を東京大学の中村祐輔教授らが開発した。  効果が期待できない患者には別の薬を選択することで、不必要な副作用を避けられると期待される。27日から盛岡市で開かれる日本泌尿器科学会で発表する。   膀胱がん治療は、患部を抗がん剤で小さくしてから手術で取り除くのが主流。しかし、シスプラチンなど4種類の抗がん剤を併用する方法では、半分近い患者に効果がなかった。最近は副作用の比較的少ないゲムシタビンなど2剤を併用する方法も広まっているが、効果があるのはやはり半分程度だった。  中村教授らは、患者20人の患部の遺伝子3万2000個を調べ、4剤併用がどのような患者に効くかを調査。14個の遺伝子が効き目と関連しており、遺伝子の働きを点数化することで、効果を9割の正確さで予測することができるようになった。  別の遺伝子12個を調べ、2剤併用の効き目を9割の正確さで予測することもできた。4剤併用と2剤併用では効く患者のタイプが違うため、患者の75%はどちらかの抗がん剤の効果が期待できるという。中村教授は「遺伝子診断のキット化を進めており、来年度中には実用化したい」と話している。





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■ ダイエットで人気、「αリポ酸」で低血糖症に  2010年4月16日読売
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100416-OYT1T00779.htm

イエットや老化防止に効果があるとして広く使われているサプリメント「α(アルファ)リポ酸」で、震えや動悸を引き起こす「自発性低血糖症」を招くケースが相次いでいる。  厚生労働省研究班(主任研究者・内潟安子東京女子医大糖尿病センター教授)がまとめた全国調査で、2007年から3年間で少なくとも17件起きていたことがわかり、注意を呼びかけている。  自発性低血糖症は、血糖値を下げる薬を使っているわけではないのに低血糖になるものをいう。重症になると、昏睡状態に陥る。  原因は様々だが、特定の白血球の型を持つ人が、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると、発症しやすい。αリポ酸にもSH基がある。  この白血球の型を持つのは日本人の約8%だが、SH基のある薬やサプリメントによって自発性低血糖症が起きた患者は、9割以上がこの白血球の型を持っていた。  研究班によると、全国の主要病院207施設で、07年から3年間に自発性低血糖症と診断された患者187人のうち、サプリメントとの関連が報告されたのは19人で、うち17人がαリポ酸だった。摂取した量や期間は不明だが、服用を始めてから一、二か月で震えや動悸などの症状が出て、受診するケースが多いという。
内潟教授は「サプリメントは健康増進をうたっているが、使い方によって薬と同じような副作用が起こる恐れがある。異常が起きたらすぐ服用をやめ、受診の際はどんなサプリメントを服用しているかも医師に必ず伝えてほしい」と話す。
◆αリポ酸=ビタミンのように、体内で代謝を助ける働きを持つ補酵素の一つ。
もともとは医薬品だが、2004年の基準改正でサプリメントとして売られるようになった。






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■ 関節リウマチの原因遺伝子発見…新薬開発に期待 2010年4月12日読売

 関節リウマチや多発性硬化症などの原因となる“悪玉”免疫細胞を作る遺伝子を、東京医科歯科大学などのチームが突き止めた。 この遺伝子の働きを抑えれば、関節リウマチなどの新しい治療法になると期待される。英科学誌ネイチャーに12日発表した。 免疫細胞は通常、ウイルスなど体内に侵入した異物を探知して攻撃するが、悪玉細胞は自分自身の体も攻撃。神経細胞が傷つけば多発性硬化症、骨なら関節リウマチを引き起こす。 同大の岡本一男助教らは、関節リウマチ患者の悪玉細胞で「IカッパーBゼータ」という遺伝子が働いているのを発見。マウスでこの遺伝子を働かないようにすると、悪玉細胞の数が通常の5分の1以下に減り、多発性硬化症を起こす薬剤を注射しても発症しなかった。 関節リウマチは国内に約70万人、多発性硬化症は約1万2000人の患者がいる。高柳広・同大教授は「IカッパーBゼータを狙い撃ちする薬を開発できれば、副作用が少ない治療法になる」と話している。












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■ 新型インフル、漢方が予防効果? 帝京大准教授が発表へ 2010.4.11 朝日
   http://www.asahi.com/health/news/TKY201004100128.html
新型の豚インフルエンザの発症予防に漢方薬が役立ちそうだと、帝京大医学部の新見正則・准教授(外科)が11日、東京で開催中の日本内科学会総会・講演会で発表する。 有効性がわかったのは、胃腸の働きをよくして、体力を回復する効果があるとされる補中益気湯(ほちゅうえっきとう)。 昨秋、東京にある病院の職員358人(平均41歳)の協力を得た。半数の人に補中益気湯を4~8週間毎日飲んでもらい、残り半数は飲まなかった。8週間後までに、飲まなかった人で7人が新型インフルと診断された。飲んだ人では1人だけだった。ただ、薬が合わず、途中でやめた人が14人いた。 新見さんは「アレルギーなどがあってワクチンが使いにくい人もいる。漢方薬で予防するという選択肢があってもいい」と話している。





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■(3)元気な肝臓を保つには、運動も効果がある。2010年4月10日 読売
 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=23358&from=yoltop

 元気な肝臓を保つには、運動も効果がある。脂肪肝を予防し、肝臓の働きを向上させる効果があるからだ。

 虎の門病院肝臓センター長の熊田博光医師によると、肝臓は余った栄養素やたんぱく質、炭水化物などを脂肪として肝臓中に蓄えてしまう。「脂肪を控えれば、脂肪肝にならないというわけではない。運動によるカロリー消費も必要なのです」

 「血流をよくすることが、肝臓の元気を保つ」と言うのは、日本東洋医学会専門医の松原英多さん。肝臓は、血液を通じてほかの臓器と栄養分などのやりとりをするからだ。

 血流改善にはウオーキングやランニングなど全身を使う軽い運動が望ましいが、松原さんが勧めるのはイスに座ったままでできる「体ねじり体操」。簡単にできるから、毎日続けることで効果が出るという。

 具体的にはまず、右手で左手首をつかんだ上で、体を右の方へひねって、そのまましばらくの間静止する。次に左手で右手首をつかみ、左の方へ体をひねって静止。1度に5~10回ひねる動作を1日数回繰り返す。

 運動だけではない。規則正しい生活習慣を守ることも、肝臓をいたわることになる。ストレスがたまりすぎても、免疫力が低下し、ウイルスにつけいるスキを与えることになるから注意しよう。(服部牧夫)

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■ 精神疾患 画像で診断東大など実用段階 
   http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=23256&from=yolsp 2010年4月8日 読売

  うつ病や統合失調症、脳血流の変化から判別

 うつ病や統合失調症などの精神疾患を脳の画像検査で診断する方法が実用段階に入ってきた。「近赤外光脳計測装置」(NIRS)を用いて脳血流の変化を測定し、それぞれの病気に特有のパターンを判別する検査法が、全国7施設の共同研究でほぼ確立した。

 東京大病院などは「先進医療」として実際の患者の診断に使い始めている。医師の面接に頼っていた精神科の診断に客観的なデータが加わることで、正確な診断に役立ちそうだ。

 精神科では、血液検査や画像のような客観的な診断手法が乏しく、同じ患者でも医師によって違う病名がつくことも少なくない。

 NIRSによる画像検査は、ヘルメット状の装置を頭にはめてもらい、「あ」で始まる言葉を声に出して挙げてもらう課題など簡単なテストをしながら、前頭葉の血流の変化を調べる。人体に害は全くない。

群馬大、東大、国立精神・神経医療研究センター、鳥取大など7施設が2004年から研究を開始。健常者約1000人、精神疾患患者約500人の画像を蓄積。昨年末までの分析で違いの見分け方がほぼ確立した。

 健常者では血流量が急に増え、課題を終えた後、すぐに下がった。うつ病は反応は速いが、増え方は少なく、課題終了とともに急減した。統合失調症では、ゆっくり増え、課題をやめた後、減るが、一度急増する時点があった。そううつ病でも、うつ病と異なる特徴が見られた。それぞれの疾患の7~8割程度で、面接による診断と一致する結果になり、面接だけで疾患を判別がつきにくかった患者もほぼ区別できるという。

 東大など3施設は昨年度から保険診療と併用できる「先進医療」の承認を厚生労働省から受け、現場での利用を開始。近畿大病院(大阪府大阪狭山市)も近く先進医療を始める。東大病院は今月から週2人の入院検査プログラム(自己負担約7万円)を導入した。

 東大精神神経科の笠井清登教授は「面接だけでは診断が遅れたり、不適切な薬の処方で症状が悪化するケースもあったが、画像検査に従来の面接法を加えると、ほぼ確実に診断できる。目で見て自分の状態がわかることは、患者にとって安心につながっている」と話す。

 厚労省の調査では、国内のうつ病患者は約100万人、統合失調症は約70万人と推定され、とくにうつ病は年々増加。自殺の大きな原因ともなっている。


 東大の検査は6月末まで予約が埋まっている。以後の申し込み要領はホームページ(http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/depts/kokoro.html)で確認できる。 
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■ 国産初インフル薬、「季節性」治療で著しい効果 2010年4月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100408-OYT1T01219.htm?from=y10
 国産初のインフルエンザ治療薬ラニナミビル(第一三共)が、タミフルが効きにくい季節性インフルエンザの治療に著しい効果を示すことが、けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫・小児科部長らの研究で分かった。

 成果は米国微生物学会誌の最新号に掲載された。

 原則5日間服用するタミフルと異なり、吸引型治療薬のラニナミビルは1回の使用で効果が持続する。研究チームは、2008年12月~09年3月、タミフルが効きにくいタイプのAソ連型ウイルスに感染した3~9歳の小児に対し、症状がでてから36時間以内にタミフル(32人)、ラニナミビル20ミリ・グラム(40人)、40ミリ・グラム(40人)をそれぞれ服用させた。その結果、ラニナミビル服用群は平均44・3時間~49・6時間で発熱やせきなどの症状を抑えたが、タミフル群は平均110・5時間もかかった。

 ラニナミビルは現在承認申請中で、菅谷部長は「新型インフルエンザでもタミフルが効きにくいタイプが出現しており、ラニナミビルを速く承認すべきだ」と話している。
(2010年4月8日22時52分 読売新聞)


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■ 歯周病ちゃんと治そう 脳梗塞につながる恐れ 広大調査 2010.4.7 朝日
http://www.asahi.com/science/update/0407/TKY201004070120.html
 脳梗塞の患者は、歯周病菌に感染している割合の高いことが、広島大学の細見直永助教(脳神経内科)らの研究でわかった。歯周病菌が血液を通じて全身をめぐり、脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こしている可能性があるという。研究成果は15日、盛岡市で開かれる日本脳卒中学会で発表される。

 研究グループは、脳梗塞患者132人と脳梗塞でない人111人の血液を調べ、歯周病菌に感染しているかどうかを調べた。歯周病菌の量の平均値を比べると、脳梗塞患者は脳梗塞でない人より1.2倍高かった。

 脳梗塞は大きく分けて、頸動脈(けいどうみゃく)などの太い血管が動脈硬化などで詰まる▽脳の細い血管が詰まる▽心臓内でできた血栓が脳血管をふさぐという3種類がある。このうち、太い血管の動脈硬化が原因で起きる脳梗塞患者は、脳梗塞でない人に比べて歯周病菌の量が1.4倍と、他の2タイプの脳梗塞より高かった。

 細見さんらはさらに、脳梗塞の原因となる動脈硬化や脂質異常と歯周病菌とのかかわりを調べた。頸動脈の直径が75%以上詰まっている74人とそれ未満の169人を比べたところ、詰まっている人は歯周病菌の量が1.4倍高かった。血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールの値が高い脂質異常症の人はそうでない人より1.5倍高かった。

 歯周病菌が歯茎から血液を通じて全身をめぐり動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因の一つになっているとされる。血管が脂の塊で詰まっている部分に歯周病菌が多く見つかったとする海外の報告もある。

 歯周病は30代以上の8割がかかっているとされる。細見さんは「物が食べられない、見た目が悪いという理由だけでなく、脳梗塞の発症を防ぐためにも歯周病の治療が必要だ」と話している。

 歯周病と脳梗塞のかかわりについては、米ハーバード大のグループが1986年から12年間かけて、40~75歳の男性4万人を追跡調査。歯の数が24本以下になった人は、25本以上残っている人より、脳梗塞になる危険性が1.5倍高かった。(坪谷英紀)




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■ くも膜下出血、動脈瘤膨らみ破裂…高い死亡率 2010年4月7日 読売

 木村コーチを襲ったくも膜下出血では、年間約1万4000人が命を落としている。脳の表面を走る動脈に出来たこぶ(動脈 瘤 ( りゅう ) )が、血管の内側からの圧力で少しずつ膨らんだ末に破裂し、脳と、くも膜の間に出血する。

 脳血管に小さな血の固まりが詰まる脳 梗塞 ( こうそく ) や、脳内で血管が破れる脳出血に比べ、発症者は少ないが、死亡する割合は3~5割と非常に高い。

 高血圧の持病のある人や喫煙者などで発症の割合が高くなる。スポーツも一時的に血圧が高まるため、動脈瘤破裂の引き金を引く心配がある。血管の壁が生まれつき弱く、こぶが膨らみやすい体質を持つ人がいると見られている。

 50歳代が、脳動脈瘤破裂の割合が最も高いが、埼玉医大国際医療センター脳神経外科の石原正一郎教授は「脳動脈瘤があれば、30代で破裂してもおかしくない」と話す。




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■ 指と反対向く「あっちむいてホイ」脳の働き解明 2010年4月8日 読売

 ジャンケンの「あっちむいてホイ」のように、視覚で得た刺激と反対の行動をとるには、脳の深部(間脳)にある視床からの命令が不可欠であることを、北海道大医学研究科の田中真樹准教授らの研究グループが突き止めた。

 成果は、7日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載された。

 視覚から得た情報を瞬時に判断して、それに従わない逆の行動は衝動性眼球運動と呼ばれる。パーキンソン病や統合失調症などの病気になると、この運動がうまくできなくなることがあるが、脳内のメカニズムはわかっていなかった。

 研究グループでは、訓練したサルを使って、ターゲットの動きに視線がそのまま反応してしまう場合と、ターゲットの反対側を向く場合を実験。その結果、反対側を向く場合の方が、視床からの電気信号が増大していることを確認した。

 また、麻酔で視床の一部を働かなくすると、ターゲットに反応する確率が高くなり、視床からの信号が、衝動性眼球運動に必要なことが裏付けられたという。

 田中准教授は「統合失調症などの精神神経疾患の病態を解明するための手がかりが得られた」と話している。
(2010年4月8日00時25分 読売新聞)



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■ 強力な多剤耐性菌、米から帰国・入院の男性から 2010年4月7日 読売

 千葉県の公立病院に昨年7月に骨盤骨折で入院した20代の男性から、国内で標準的に使われる約30種類の抗菌薬が効かないアシネトバクター菌が検出されていたことが7日分かった。

 同病院の二次感染は起きていない。男性は、別の菌の増殖を抑える薬で治療を受け、退院した。

 国立感染症研究所によると、福岡県や愛知県でも多剤耐性菌は見つかっているが、今回の菌は海外でも数例しか報告されていない強いタイプ。男性は留学先の米国で交通事故にあい、現地で初期治療を受けた後、同病院に入院していた。

 アシネトバクター菌は、土や水回りに存在する細菌。健康な人は触れても問題ないが、免疫力の落ちた人が感染すると、肺炎や敗血症などを併発する。
(2010年4月7日22時04分 読売新聞)



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■ 白血病治療の「末梢血移植」血縁者以外も 2010年4月8日 読売

 骨髄移植推進財団は、白血病治療のため、健康な人の血液(末梢(まっしょう)血)から血液のもとになる造血幹細胞を取り出して患者に移植する「末梢血幹細胞移植」について、控えていた非血縁者間の移植を今年10月から実施する方針を固めた。

 末梢血移植は、海外では白血病治療の主流となっているが、国内では2002年に提供前に幹細胞を増やす薬の注射を受けた女性(63)が急性骨髄性白血病を発症して死亡。薬の安全性に懸念が示され、移植は血縁者間に限定されていたため、年間500件前後にとどまっている。

 このため、厚生労働省研究班などは、幹細胞を提供した3264人を最長5年間追跡調査。その結果、白血病の発症例はなく、「薬と白血病の因果関係は否定できる」と結論づけた。

 財団は厚労省の了承を得た後、運営する日本骨髄バンクの登録者(約36万人)の中から提供者を選定。年内は5~10施設に限定して1~2件を実施する。来年は15~20件を実施する方針で、5年後以降は160施設体制で、非血縁者間の骨髄移植(年間約1200件)並みの移植を目指す。

 研究班の宮村耕一・名古屋第一赤十字病院部長は「現在は骨髄バンク登録患者の4割しか移植を受けられていない。実現すれば、大きな前進」と話している。
(2010年4月8日03時05分 読売新聞)





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■ 鉄分3倍含むコメ開発、貧血解消にも効果期待 2010年1月14日 読売
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100113-OYT1T01192.htm

鉄分を通常の3倍含み、貧血の改善に効果が期待されるコメの開発に、東京大学の西沢直子・特任教授ら日韓欧のチームが成功し、13日発表した。

 貧血のマウスにこのコメを与えたところ、症状が改善した。

 西沢教授らは、植物の体内で鉄を運ぶアミノ酸の「ニコチアナミン」に着目。遺伝子組み換え技術を使い、このアミノ酸をたくさん作るコメを開発した。ニコチアナミンは、土壌から鉄を吸収するのに必要な物質にも変換されるため、鉄の吸収力が高まり、運搬能力の向上と合わせて白米の鉄の含有量が3倍に増えた。コメの鉄分は、通常より人間などが吸収しやすい状態になっていた。

 鉄分は生物にとって必須の栄養素で、成長期には特に欠乏症になりやすい。発展途上国を中心に世界の人口の約半数、日本でも女性の約2割が、鉄不足による貧血に悩まされている。

 西沢教授は「途上国向けのコメ開発に取り組む国際稲研究所などと協力して実用化を進めたい。小麦や野菜も、同じ技術で鉄分を高めることができる」と話している。(2010年1月14日08時47分 読売新聞)







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■ 採血だけで消化器がん発見 金沢大教授らが判定法開発 2009.11.20 朝日

金沢大学は19日、胃がんや大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど消化器のがんを採血だけで発見できる手法を開発したと発表した。消化器がんに特徴的な遺伝子群の異常があることを見つけ、がんの有無を判定できるようにした。従来の検査法より、がんを高率で見つけることが期待できるという。人間ドックなどで活用することを目指す。
 同大医学類の金子周一教授(消化器内科)らは、消化器がん患者に特有の遺伝子群の異常を見つけた。この遺伝子群の特徴に着目して、がん患者40人と健康な人13人の計53人の血液で調べたところ、約9割の48人でがんの有無を正しく判定できたという。一方、「陽性」と判定した人の約1割で実際には、がんは見つからなかった。
 がんを種類別に調べたところ、胃がん・大腸がん(患者40人)の7割、発見されにくい膵臓がん(28人)でも7割で判定できたという。ただ、早期がんをどの程度、発見できるのか検証はこれからだ。
 一方で、がん患者150人を対象に、がん特有のたんぱく質などから判定する一般的な腫瘍(しゅよう)マーカーの精度を検証すると、「陽性」と正しく判断できたのは2割にとどまったという。
 金沢大の判定法では採血だけで3~4日で結果が出るのが利点。
特別な薬の投与も不要なうえ、X線による被曝(ひばく)も心配なく、費用もがん判定に使われる陽電子放射断層撮影(PET)検査の半額程度の10万円以下ですむという。
 金沢大の研究成果を事業化する目的で設立された「キュービクス」(金沢市)が、遺伝子の異常を判定できる専用の「DNAチップ」を委託製造し、来年末にも自費診療で検査をスタートさせたいとしている。
 金子教授は「今回は消化器がんで検査したが、肺がんや子宮がんにも応用可能だと思う。健康診断や人間ドックで検査することで早期発見、治療につなげたい」と話している。(角谷陽子)



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■ 韓国産「氷酢酸」飲まないで…急性胃炎発症も   2009年11月20日読売

 純度99%以上の韓国産の濃酢酸「氷酢酸」を誤って飲み、急性胃炎になった事故が先月、兵庫県内で起きていたとして、消費者庁は18日、重大事故情報として公表した。
 韓国産の氷酢酸は日本語表示がなく、消費者庁は、ネット販売などを通じて国内に多数出回っているとみられることから、販売業者に対しても適切な表示を求める方針。
 消費者庁や兵庫県によると、今年10月、同県小野市の男性ら会社の同僚5人が氷酢酸を少量ずつ飲んだところ、全員がのどや腹の痛みを感じ、急性胃炎や化学性食道炎と診断された。うち2人は入院した。
 氷酢酸は日本では写真現像の停止液などとして使われているが、韓国では、のり巻きや刺し身のたれを作る材料などの食用になっている。



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■ 白髪になるのはなぜ?     2009年11月18日 ヨミドク

なぜ白髪になるのか? これに答えた日本人がいる。西村栄美先生(東京医科歯科大学教授)。まだ若いのに、Cell、Natureに論文を出して世界的に評価されている。そこで西村先生を慶大眼科に招いて、毛髪のエイジングの講演をしていただいた。◇
 細胞には「ステムセル」という、その細胞の種となる細胞が存在している。髪の毛には、毛そのもののステムセルに加えて、メラニンを供給しているステムセルの両方が存在して初めて黒い髪の毛ができる。
 実は白髪はこのメラニン産生うまくいかずに色素が髪の毛に供給されない。西村先生はこのメラニン産生細胞が加齢によりメンテナンスされなくなって、メラニンがちゃんと供給されずに白髪になることを発見した。
このステムセルが死んでしまえば一生白髪のまま。一時的に元気がなくなってもまたメラニンを作り始めれば黒髪が戻る。よーく髪の毛を見てみると途中から白くなったり、逆に白髪が黒くなったりしているのを発見することがあるだろう。ここらへんのメカニズムも2つのステムセルがあることを理解するとよくわかる。今1本の白髪から黒髪に変わった1本の髪の毛を前にして、僕は“あー、がんばってメラニンを供給し始めてくれたんだな”と感慨ひとしお。でも抜けちゃったから意味ないんだけどね。
 このメラニン産生のステムセルは、ニッチ(微小環境)に住んでいる。ストレスによってこの微小環境からステムセルが移動してしまうと、死んでしまうことも見つけた。ステムセルは特殊なニッチでしか生きられないのだ。まあ僕たち人類も地球というニッチでしから生きられないのだから、すべての生物はニッチで生きていると解釈できないこともないんだけどね。

 さて、白髪を防ぐにはこのメラニン産生ステムセルを大事にする必要がある。これを大事にすれば白髪だって予防できるはず!と西村研究室は大きなチャレンジをしているのだ! 体の中のステムセルを大切にしていくことがアンチエイジング医学の基本という考え方があるんだけど、実は白髪で初めてこのことが証明された。貴重な研究でもあるのです。




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■ ディズニーの知育ビデオ「有害」          2009年11月12日 読売新聞

 米で批判受け返品応じる
【ワシントン=山田哲朗】 乳幼児向け知育ビデオ「ベイビー・アインシュタイン」シリーズを販売する米ウォルト・ディズニー社グループが、「赤ちゃんにビデオを見せるのは有害」という米消費者団体の批判を受け、返品の受け付けを始めた。
同シリーズには、音楽がテーマの「モーツァルト」、言葉がテーマの「シェークスピア」などがあり、人形やおもちゃが音楽に合わせて動く映像などが続く内容。米メディアによると、1997年に発売され、6か月から2歳までの3人に1人が持つヒット作となった。
しかし、消費者団体が「米小児科医学会は、2歳未満の子供にテレビを見せるのを推奨していない」とかみつき、昨年には「返金に応じなければ集団訴訟も辞さない」と通告した。


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■ パパが育児熱心 赤ちゃん事故少ない      2009年11月14日 読売新聞

 国立保健医療科学院が分析
父親が子育てに熱心な家庭ほど、赤ちゃんが重大な事故に遭う確率が低くなることが、国立保健医療科学院の藤原武男・行動科学室長による約4万2000人の分析でわかった。
 こうした大規模な調査は珍しく、英国の疫学専門誌で13日、発表した。
藤原さんは、厚生労働省が2001年に、当時生後6か月の乳児約5万人を対象に実施した「21世紀出生児縦断調査」をもとに、授乳やおむつ替えなど6項目について、父親が子育てにかかわった度合いを各家庭が自己評価した結果を分析した。各家庭を、子育てに「積極的」「普通」「消極的」の3グループに分け、その後、1年間にわたって追跡調査ができた約4万2000人について、事故の発生率との関連を調べた。
その結果、父親が子育てに積極的な家庭では消極的な家庭よりも「誤飲」の発生率が21%、「水におぼれる事故」は20%、事故全体では9%少なかった。中でも父親が赤ちゃんと一緒に散歩している家庭では、発生率が顕著に低く、「誤飲」が34%、事故全体で24%も少なかった。



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 肺炎球菌ワクチン 再接種できますよ!  2009年11月17日 ヨミドクター

日本人の死因の4位は肺炎。
予防には、肺炎球菌ワクチンが有効ですが、これまで日本では一生に1回しか接種できませんでした。このため、「私はまだ元気だから」と接種を先延ばしした人もたくさんいました。
 先月、再接種が認められるようになりました。
ワクチンの効果が5年程度なので、5年以上たてば接種可能なので、よけいな心配をする必要がなくなったのです。
 でも、まだ医療現場にはこの情報が十分浸透していないようです。
5年前に接種した千葉県の男性が10月末に再接種の相談をしたところ、「接種は1回だけ」と断られたそうです。他にも同様なファクスが届きました。医療関係者ならちゃんと情報収集をしておいて欲しいものですね。  肺炎球菌ワクチンは今年、新型インフルエンザの発生で接種希望が殺到したため、9月~10月にかけて一度、なくなってしまったようです。横浜市の方から医療情報部に「ワクチンがある病院を教えて欲しい」との問い合わせがありました。販売元の万有製薬に問い合わせてみたのですが、まだ品切れ状態の病院もあり、個々の医療機関に尋ねていただくしかない、とのことでした。



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市場は合理的か:「株トレーダーは男性ホルモンで動く」研究 2009.1.14 WIRED VISION

株のトレーダーと、体内の男性ホルモンの相関関係を研究した一連の成果が発表された。
この研究を率いているのは、英国ケンブリッジ大学の神経科学者John Coates氏。ウォール街でトレーディング・デスクのオペレーターを務めたことがある人物でもある。
最初の研究は、現在の金融危機がまだ初期段階だった2008年4月に行なわれた。Coates氏の研究チームはまず、トレーディングがホルモンの大きな不可逆的変動を生み出すことを示した。
取引に成功すると テストステロン [男性ホルモン作用物質] のレベルが上がり、過剰なリスク・テイキングを後押しした。 一方、取引に失敗したときはコルチゾールのレベルが上がった。コルチゾールはストレスホルモンで、過度の慎重さを招くことがある。 Coates氏は、市場の通常の値動きが暴騰や暴落へと転じる際に、こうした生理学的な傾向がからんでいる可能性があると考えている。 4月の調査は、数日という期間でテストステロンと取引の成功を結びつけたものだったが、新しい調査はもっと長期的な効果に目を向けている。 

1月12日(米国時間)付けの『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載された最新の調査結果は、ロンドンのトレーダー44人を対象にしている。
優秀な成績を上げているトレーダーの多くに、人差し指よりも薬指が長い傾向があった。この指の長さの比率は、胎児期にアンドロゲンにどれだけ多く曝されたかということと関係している。他方で、胎児期に曝されたアンドロゲンが多いと、成人になってからテストステロンのレベルが上がると考えられている。

人差し指と薬指の長さの比率との相関については、性的嗜好や運動の素質から積極性や攻撃性までのさまざまな特徴がこれまでに指摘されている。こうした研究の中には、再現性がなく、現代版の骨相学だと批判されているものもある。しかしこの比率が、胎児期に曝されるアンドロゲンによって変わることについて、専門家の意見は一致している。

そして、このような胎児期の「アンドロゲン・シャワー」が、成人になってからのテストステロンのレベルを決定づけ、ホルモンを調節する代謝経路を作ると考えられている。わずか数分のうちに巨万の富が築かれ、また失われるトレーディング・ルームも、こうしたホルモンの流れの影響を受けている可能性があるというわけだ。(ただし、Coates氏の論文には断り書きがついている。指の長さの比率をテストステロンの通常レベルを完全に表すものと見ることはできず、Coates氏が調査した44人のトレーダー以外でも同じ結果が再現されるかどうかを見る必要があるというものだ)
研究論文の筆頭執筆者であるCoates氏はこう語る。「トレーディングは身体活動だ。トレーダーは視覚運動的に情報を読み取り、株価に矛盾が見られたら即座に反応しなければならない。こういった活動には、必要な身体的特性というものがある」
「市場がどのように選択を行なうのか、市場が何によって選択するかにわれわれは注目している。どうも市場は、合理的期待ではなく生物学的な特徴によって選択しているようだ」と、Coates氏は話す。そうだとすると、市場を「オイルをたっぷりさした合理的な機械」というイメージで見ている私たちの見方は的外れだということになる。
ペースの速い取引所においては、男性ホルモンの過剰が成功に結びつきやすい。一方で、世界経済の舵取りを、ホルモンのバランスが崩れた意思決定者が行なっているということにもなる。現在の金融の世界は、とにかく積極的でまず行動という人物を好む傾向があるが、このことが悪影響を及ぼしている可能性もあるのだ。
Coates氏は、現在の経済危機を生物学では説明できないことを強調している。今回の経済危機の根底には、とんでもない役員報酬や、間違った経済政策や、規制の失敗がある。
しかし、ここまでの危機の糸口となったのは――そしてその危機を生み出した間違いと悪事とを、大衆が受容した根底にあるのは、自由な市場と経済活動の根本的な合理性に対する、幅広い信念の存在だった。市場と経済活動が合理的なものだという仮説は、いま一度検討してみる必要があるかもしれない。
「市場は効率的であるという理論が、この15年間、多くの政策の根底にあった。市場は、合理的な期待を掲げるトレーダーや投資家を選択するものとされている」と、Coates氏は言う。「われわれが生物学に注目しているのは、そのようなパラダイムを基盤としている経済は砂上の楼閣だと考えるからだ」
米ロックフェラー大学のBruce McEwen教授(神経内分泌学)は、Coates氏の研究結果について、性ホルモンに曝されることの効果に関する動物での研究を補強するものだと話す。
「(性ホルモンによって)神経系に傾向が与えられ、その結果、行動はある方向へと発達する」と、McEwen教授は言う。「このケースでは、ああいったスピードの速い株取引での成功につながるスキルが発達した」
一方で米ハーバード大学のAnna Dreber氏(経済学)は、人差し指と薬指の長さの比率はテストステロンの通常レベルの指標として有望だが、厳密なものではないと述べる。Dreber氏とCoren Apicella氏(経済人類学)は、大学生を対象にリスク・テイキングの調査を実施したが、指の長さの比率とリスクをとる行動との間に相関を見いだすことができなかった。ただしApicella氏は、絶え間ない警戒と素早い対応が求められるトレーディングの場だと、相関関係が強く出るかもしれないと述べている。
「最近生まれた行動経済学は、人間の特性についてより現実的な見方をしている」とDreber氏は語る。「それらの理論的根拠を理解することは次の段階であり、Coates氏のような研究者はそういう研究を行なっている」
「市場は自然状態だと思われているかもしれないが、不変の法則があるわけではない。市場は銀行の規制や報酬体系などによって決定されており、これらを変えれば、別のタイプのトレーダーが選択されるだろう」とCoates氏は語る。
Coates氏は、同氏が研究対象にした、1分1秒を争うような速いペースのトレーディングの性格を、バンキングやアセットマネージメントの領域に入れないことを推奨している。「[規制が変われば、]速いペースのトレーディングを好まず、完全な情報や知恵や慎重さが必要なトレーディングを行なう人が選択されていくだろう] {この翻訳は抄訳です} [日本語版:ガリレオ-緒方 亮/合原弘子]
 http://www.wired.com/wiredscience/2009/01/financebiology/


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■ 女性用の性欲高進剤 バイアグラ並みの“革命”か 2009.11.16 産経

 ドイツの製薬会社べーリンガーインゲルハイムが開発している女性の性欲高進剤が、16日にフランスのリヨンで開かれる性障害関連会議の焦点になっている。
 血流を促すなど体に物理的に働きかける米ファイザーの性機能障害治療薬「バイアグラ」とは異なり、ベーリンガーの錠剤は脳に働きかけ、精神面の禁忌を取り除こうとする。
 この性欲高進剤は10年前のバイアグラ発売と同等の革命をもたらす可能性がある。
 コンコルディア大学(カナダ・モントリオール)の神経科医、ジム・ファウス氏はベーリンガーの新薬「フリバンセリン」について、「性欲の減退が脳の働きの障害である可能性があり、パートナーの責任とはかぎらないという考えが、やっと受け入れられる第一歩になるかもしれない」と話した。
 米製薬会社バイオサンテ・ファーマシューティカルズのサイムズ最高経営責任者(CEO)は昨年、性的障害を訴える女性が増加していることから、女性向け性欲高進剤市場は、年間20億ドル(約1793億円)の男性用性的不能(ED)治療薬市場を上回る規模になると予測している。
 ベーリンガーは1990年代、鬱(うつ)病(びよう)治療薬の研究中にフリバンセリンを発見。2002年までには同剤に抗鬱作用ではなく、性的欲求を促す効果があることが実験で確認されている。
 ベーリンガーは10年以上にわたってフリバンセリンの研究を続けているが、有効性を実証する臨床試験結果をこれまで公表してこなかった。同社は16日に開かれるリヨンでの学会で5000人超に上る欧米女性の臨床試験データを初めて公開する予定だ。
 臨床試験における薬効の主な判断基準は、治療開始後に経験した「満足のいく性行為」の回数に関する被験者の証言だ。結果が良ければ欧米規制当局への申請が可能となる。
 ファウス氏によると、フリバンセリンは脳に働きかけ、気分や食欲、睡眠、記憶などを制御する神経伝達物質セロトニンの分泌を抑制。それにともなって、欲求を刺激するドーパミンが分泌が促される。
 同剤は3~6週間、毎日服用することで効果が現れる。被験者のなかには疲労感を訴える女性もいたと、臨床試験にかかわったフライブルク大学クリニックの精神科医、ミヒャエル・バーナー氏は話した。
 米神経科学教育研究所(カリフォルニア州)の精神薬理学者兼会長のスファン・シュタール氏は、性欲の減退は「深刻な問題」であり、現時点での臨床試験結果によれば同剤による改善が可能だと指摘。ベーリンガーのコンサルタントも務める同氏は、性障害の治療において、薬剤の果たす役割が今後拡大していくとの見方を示している。
 だが女性の性欲減退は性障害ではないとの見方もある。ベーリンガーが臨床試験を開始した翌年の03年、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に、女性の性障害とは、製薬会社が健康な人にも薬を買わせるために作り上げた病気だとの一文が掲載された。
 バーナー氏は、「一部の人にとって、これはイデオロギーの戦いだ。私のように多角的な見方の人間もいる。一方で、このような問題の解決では、パートナーとの関係改善に取り組むべきであって、薬が介入すべきでないとする見方もある」と指摘した。 (ブルームバーグ Naomi Kresge)



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■ スイカにバイアグラ効果? 似た成分含有と米研究所 2008.7.4 産経

夏の味覚スイカに、性的不能治療薬「バイアグラ」に似た効果のある成分が含まれていると、米テキサスA&M大学の野菜果物改良研究所が3日までに発表した。
 スイカの成分「シトルリン」が体内で酵素の働きによってアルギニンというアミノ酸になり、バイアグラの主成分と同様、酸化窒素を活性化し血管を拡張、血流量を増やすという。
 ビム・パティル所長は「バイアグラと基本的に同じ効果だ。局所的に効くのではないかもしれないが、副作用はない」と指摘している。
 AP通信によると、米農務省の研究者は「研究内容は正しいが、体内のアルギニン濃度を上げるには6切れも食べなければならない。スイカには利尿作用もあり、頻繁にトイレに行くことになるだろう」と述べている。(共同)



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■ 乳がんマンモ検診「40代には勧めない」 米政府部会 2009.11.17 朝日

【ワシントン=勝田敏彦】米政府の予防医学作業部会は16日、乳房X線撮影(マンモグラフィー)による乳がん検診は40代の女性には勧められない、と勧告した。40代ではがんの検出の精度が低く、誤った診断で不必要な組織検査を受けさせられるなどデメリットが多いことが理由。
米国と同様、40代でマンモ検診が勧められることが多い日本にも影響がありそうだ。
 マンモグラフィーによる検診は乳がん早期発見の手段として使われている。同部会は02年、40~74歳の女性で「死亡率を大きく下げる」として、大体2年に1度の定期的な検診の受診を勧告した。しかし、その後の新しい臨床試験の結果などから、40代については十分なメリットがないと判断した。ただし50代以上には勧められるとしている。
 乳腺密度が高い40代でマンモグラフィーによる診断が難しいことは、これまでも指摘されてきた。だが今回の勧告に対し、米がん協会は「引き続き40代でのマンモ検診を勧める」との声明を発表した。



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■ コエンザイムQ10で老人性難聴予防?東大などメカ解明 2009年11月14日 読売

 年を取るにつれて耳が遠くなる「老人性難聴」は、耳の奥の「内耳」にある感覚器の細胞が遺伝子の働きで死滅して起きることを、東京大などがマウスの実験で明らかにし、米科学アカデミー紀要に発表した。
 抗酸化物質で遺伝子の働きを抑えると、発症が遅れることも突き止めた。哺乳(ほにゅう)類の耳の仕組みは共通しており、人の難聴予防につながると期待される。
 染谷慎一・東大特任助教らは、損傷を受けた細胞を自殺に導くBakという遺伝子に着目。マウスのBakを働かないようにすると、人間の50歳に相当する生後15か月でも聴力がほとんど低下しないことを確認した。
 Bakの働きを抑えられるか調べるため、17種類の抗酸化物質を餌に混ぜてマウスに与えたところ、栄養補助食品(サプリメント)として市販されているコエンザイムQ10など3種類が難聴の発症時期を遅らせることが分かった。
 一方、人間の成人にとっては1日20ミリ・グラムにあたる量のコエンザイムQ10を生後4か月からマウスに与え続けると、生後15か月の時点で、同じ月齢のマウスが45デシベル以上の音しか聞き取れないのに対し、12デシベルの小さい音を聞き取れることも確認した。










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■ 緑茶好きの女性、少ない肺炎死 東北大調査  2009年9月28日 asahi.com 

ふだん緑茶をよく飲む女性は、肺炎によって亡くなるリスクが半分ほどにまで下がるという調査結果を東北大公衆衛生学のグループがまとめ、米の臨床栄養学の専門誌で報告した。男性では差がなかった。緑茶に含まれるカテキンという成分が肺炎を起こすウイルスや細菌の働きを抑えている可能性があり、グループは今秋から、静岡県掛川市民の協力を得て、緑茶がインフルエンザを抑える効果があるかどうかを調べる。
 94年に緑茶を飲む習慣や健康状態などについて聞いた宮城県在住の男女約4万人(40~79歳)について、06年まで追跡した。この間に男性275人、女性131人が肺炎で亡くなっていた。
 女性では、緑茶を飲むのが「1日あたり1杯未満」だった4877人のうち、肺炎で死亡したのは43人。一方、「1~2杯」の4458人では死亡は24人、「5杯以上」の7208人で38人。
 年齢や体力、結核感染の有無など、肺炎死亡と関係しそうな要因を考慮して比べると、1~2杯飲む人たちは1杯未満に比べて41%、5杯以上では47%、肺炎で死亡するリスクが低かった。
 男性では飲む量とリスクは関係がなかった。解析を担当した大学院生の渡辺生恵さんは「男性の8割以上は、肺炎と関連が指摘される喫煙歴があり、緑茶の効果が及ばなかったのかもしれない」という。
 今回調べたのは季節性インフルエンザを含むウイルスやブドウ球菌などの細菌で起きた肺炎が主体。飲食物が気道に入って起こる誤嚥性(ごえんせい)肺炎などは除いた。(田村建二)



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■ 選挙に負けると男性ホルモンが減少:唾液で調査 2009年10月22日 WIRED VISION

2008年に行なわれた米大統領選挙。オバマ候補が当選したときの夜の街の人々の熱狂ぶりを覚えている人なら、オバマ候補に投票した人たちのテストステロン[男性ホルモンの一種]のレベルは勝利で急上昇していたと思うことだろう。だがそうではなかったようだ。

実際には、民主党支持者のテストステロン・レベルは安定していたのに対して、共和党支持の男性たちのテストステロン・レベルは急激に下がっていた。また後者は、強制的に服従させられたような惨めな気持ちだったと述べている。

この結果は、投票終了後とオバマ大統領の勝利が正式に発表された時に、男女合わせて183人から採取された唾液のサンプルに基づいている。

男性の投票者は、候補者の政治的勝利に対して、ひいきのチームがライバルをやっつけたときに感じるのと同じ、自分が勝ったかのような高揚感を感じる。これは、10月21日号の『Public Library of Science ONE』に掲載されたこの研究の主要な学術的発見だが、当然なこととも言える。

はるかに興味深いのは両者の違いだ。オバマ大統領に投票した人のテストステロンはとにかく安定していた。この調査を担当した研究者たちによると、通常夜間のテストステロンのレベルは低下するので、安定しているということは「理論的には上昇していることと同じだ」という。

一方、夜間のテストステロンが通常低下する分を考えても、共和党支持男性のテストステロンの減少は非常に大きかった。

実際に、共和党支持の男性たちは、オバマ大統領に投票した人々に比べて、「結果を知ったとき、大きな力で支配され服従させられたような惨めで悲しい気分になった」と研究者たちは書いている。

「さらに、大統領選挙後の支配階層の交代は4年間継続するのだから、政党が政策決定の支配力を失うことのストレスが、男性のテストステロンを継続的に抑制する結果になることもありうる」としている。

ちなみに女性の場合は、どちらの政党支持者も、選挙の夜のテストステロンには大きな変化はなかった。  英語版

参考論文: “Dominance, Politics, and Physiology: Voters’ Testosterone Changes on the Night of the 2008 United States Presidential Election.” By Steven J. Stanton, Jacinta C. Beehner, Ekjyot K. Saini, Cynthia M. Kuhn, Kevin S. LaBar. PLoS ONE, October 21, 2009.

◆ [株取引とテストステロンの関係についての研究を紹介する日本語版記事はこちら。

◆ 筋力トレーニングや興奮(例えば闘争や危険な行為など)によってテストステロンの分泌が促されることが報告されている]  [日本語版:ガリレオ-天野美保]   



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■ 体内時計制御する遺伝子、太った人は働き異常 減量で正常化 〔共同〕

 肥満の人は、体内時計を制御している時計遺伝子の働きに異常があるとの研究結果を、日本大医学部などの研究グループが7日までにまとめた。大幅に減量すると正常化することも確認。メタボリック症候群や糖尿病、肥満症などの治療に結び付く成果だとしている。
 同大の上野高浩准教授らは、代表的な時計遺伝子「ピリオド1」に注目。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が25以上の肥満男性12人(平均体重約91キロ)と、25未満の肥満でない男性15人(同約64キロ)とを比較した。
 午前9時~午後9時までの遺伝子の働きを調べると、肥満でない男性は朝が活発だったが、肥満の人はあまり変動がなかった。BMI30(体重約82キロ)から24(約63キロ)に減量した30代男性は、遺伝子の働きが肥満パターンから肥満でないパターンに変わったという。
 グループは「肥満が原因で遺伝子の働き方がおかしくなった」と判断。「この遺伝子異常によって内臓脂肪の蓄積が促進され、脂質や糖質の調節もうまくできなくなるのではないか」とみて、遺伝子の働きを正常にする物質を研究している。〔共同〕




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■ カゴメ、野菜飲料にメタボ予防・改善効果を確認 2009年11月13日 日経産業

 カゴメは12日、財団法人兵庫県健康財団との共同研究で、野菜飲料を一定期間飲み続けると、メタボリック(内臓脂肪)シンドロームを予防・改善する効果を確認したと発表した。研究結果は10月下旬に奈良市内で開かれた日本公衆衛生学会総会で発表済みで、今後は同社のホームページなどで周知する。
 共同試験は参加に同意した兵庫県佐用町在住の50~80歳代の55人を対象に実施。同社製の野菜飲料「野菜一日これ一本」(200ミリリットル)を1日1本2カ月間飲み続ける24人と、飲まない31人に分けた上でメタボ診断の基準に使われる血圧、糖、脂質の指標などを測定した。



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■ 臓器移植の拒絶反応、薬に頼らず抑制 順天大教授が開発 2009.11.10日経

 順天堂大の奥村康教授は臓器移植の際の拒絶反応を抑える新しい治療法を開発した。移植後に使う免疫抑制剤の量を大幅に減らすことができる。東京女子医科大の寺岡慧教授との共同研究で腎臓移植患者への有効性を確かめた。肝臓移植については2010年初めに北海道大と臨床研究を始める。
 この治療法は移植前に臓器の提供者と移植する患者が持つ白血球の一種「T細胞」を特殊なたんぱく質と一緒に混ぜて培養し、移植後に患者の体内に戻す。08年夏以降、生体腎移植患者9人に治療を試し、8人で効果を確認した。免疫抑制剤の使用量が4分の1程度まで減るケースもあった。


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■ 男性、喫煙率最低の36% 肥満は5年ぶり減、厚労省調査

 たばこをやめて、ダイエットも――。厚生労働省が9日発表した2008年の「国民健康・栄養調査」で、人々の健康志向がくっきり浮かび上がった。成人の喫煙率は21.8%と健康増進法が施行された6年前より約6ポイント低下。たばこ増税論議の影響などもあり、“たばこ離れ”は進みそう。ここ数年進み続けていた男性の肥満傾向にも改善の兆しがみられた。
 喫煙率を性別で見ると、男性は36.8%で前年より2.6ポイント低下した。03年との比較では10ポイント低下し、調査を開始した1986年以降で最も低くなった。1日に1箱超(21本以上)吸う人は4人に1人。同省は「職場で分煙が進んだりオフィス街での路上喫煙が禁止され、男性の喫煙場所が少なくなってきた」としている。
 一方、メタボリック症候群対策などを意識してか、肥満の割合にも変化が表れた。身長と体重から算出される指数で「肥満」と判断される割合は男性で28.6%と前年(30.4%)を下回った。男性の肥満は03年以降増え続けていたが、5年ぶりに減少に転じた。




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■ 痛風リスク26倍の遺伝子、防衛医大助教ら発見 尿酸排出に異常

 激しい関節痛が起きる痛風のリスクを高める遺伝子を発見したと、松尾洋孝防衛医大助教と高田龍平東京大助教らが4日付の米科学誌に発表した。尿酸を排出するポンプにかかわる遺伝子で、変異がある人は最大で、変異がない人の約26倍も痛風になりやすく、研究チームは痛風の原因遺伝子とみている。
 生活習慣病の痛風の発症の仕組み解明や、個人個人に適した治療法や予防法の開発につながる可能性があり、松尾助教は「リスクの高い人は生活習慣を見直して予防につなげることができる」と話している。
 痛風は体内で作られた尿酸が尿などから排出されず、血中に増えることが発症につながる。研究チームは、細胞の外に薬物などを排出するポンプの役割を果たすタンパク質「ABCG2」に着目。このタンパク質が腎臓や腸で、尿酸を尿などに排出することを見つけた。




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■ 食欲を抑制の仕組み解明 自治医大など、肥満治療に (共同)

 自治医大の矢田俊彦教授と前島裕子助教らの研究グループ(統合生理学部門)が、食欲を抑える強い作用を持つタンパク質の一種が脳で働く仕組みを解明し、米専門誌の電子版に4日発表した。「肥満や過食への新しい治療法の開発が期待される」としている。
 食欲抑制タンパク質「ネスファチン」は、2006年に群馬大の森昌朋教授らのグループが発見。効果の強さからメタボリック症候群など肥満を伴う病気の治療に役立つとされたが、詳しい作用は不明だった。
 矢田教授らは、ラットにネスファチンを投与し、その脳内の神経伝達回路の変化を調べた。その結果、ネスファチンが脳の視床下部にある摂食中枢に作用すると、ホルモンの一種「オキシトシン」が放出され、食欲を支配する神経を刺激して食欲が低下する仕組みであることが分かった。
 ネスファチンによるこの仕組みが機能すると、食欲抑制ホルモンとして知られる「レプチン」が働かない肥満のラットでも、食欲を抑える効果があることも判明。同様にレプチン抵抗性を持つ患者でも有用である可能性が示されたとしている。
 また、オキシトシンはこれまで、出産や授乳時に働くことが知られていたが、食欲抑制にかかわる重要な機能があることが分かったのは初めてという。〔共同〕



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■ 早期腎臓病に高脂血症薬が有効 東北大・慶大、臨床研究を開始

 東北大の阿部高明教授と慶応義塾大の曽我朋義教授らは、悪化すると人工透析が必要になる慢性腎臓病の早期治療に、高脂血症の治療で広く使われている薬「スタチン」が有効であるとの研究結果をまとめた。ラットの実験で働きが弱くなった腎臓が回復することを確かめた。東北大医学部付属病院で患者を対象に有効性を見極める臨床研究を始めた。
 腎臓のほとんどを摘出して血中の不要物質を尿に送り出す働きを弱めたラットでスタチンの効果を調べた。スタチンを投与した5匹は投与しなかった5匹に比べ体内に残る不要物質の量が平均して半分以下になり、腎臓がより働いていた。不要物質は毒性があり、体内に長い間たまり続けると腎臓の機能が弱まる。
 慢性腎臓病の患者は国内で1330万人と推計され、悪化して人工透析を受ける患者も増加の一途で27万人いるとされる。阿部教授は「腎臓病の早期患者では副作用は起きにくく、症状の悪化予防に効果が期待できそうだ」と話している。



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■ 生活習慣病・がん、皮膚のガスから診断 キヤノンなど開発着手

 キヤノンと国立循環器病センター研究所の共同チームは、皮膚から出る微量ガスを調べて病気を診断する新型装置の開発に着手した。皮膚表面に当ててガスを検出・分析するもので、血液検査のように痛みを伴わない。3年後をメドに試作装置を完成させ、糖尿病をはじめとする生活習慣病やがんの早期発見などに役立つ医療機器を目指す。
 病気によっては特有の微量成分が皮膚などから放出されている。糖尿病だと、皮膚からのガスにアセトンという物質が1PPM(PPMは100万分の1)ほど含まれるほか、乳がんや頭けい部がんの患部からは、ジメチルトリスルフィドという物質が出ることが分かってきた。このため、嗅覚(きゅうかく)が優れる犬を使い、がんを発見しようという試みもあるという。



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■ 統合失調症に新たな原因遺伝子 岐阜薬科大が発見

 岐阜薬科大の原英彰教授は精神疾患の一つである統合失調症の原因となる新たな遺伝子をマウスの実験で見つけたと発表した。同大学など5大学と1研究機関による共同研究の成果で、発症の仕組みの解明や新薬の開発につながると期待している。14日付の米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。
 この遺伝子は細胞の成長や分化に関与し、細胞増殖因子「HB―EGF」と呼ばれる。前脳でHB―EGFが働かないようにしたマウスを作った結果、情報処理障害、コミュニケーション能力や記憶力の低下、運動量増加など、統合失調症の特徴的な症状がみられた。
 これまでにも統合失調症の原因遺伝子はいくつか発見されているが、これだけ多数の症状にかかわる遺伝子はほとんどないという。研究グループは今後、医療機関と連携し臨床試験に取り組む。


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■ 子どもの体力、10年前より向上 文科省調査

 子供の持久力や敏しょう性がこの10年でやや向上したことが11日、文部科学省が体育の日に合わせて公表した2008年度の体力・運動能力調査で分かった。子供の体力水準が高かった1985年ごろと比較すると依然低いものの、同省は「多くの種目で向上の兆しがみられる」としている。調査は08年5~10 月、全国の6~79歳の約7万人を対象に実施。年齢層に応じ6~8種目を測定した。
 同省は小学6年(11歳)、中学2年(13歳)、高校2年(16歳)をそれぞれ男女に分けた6グループで10年間の推移を分析。持久力などを測る「上体起こし」や「往復持久走」(20メートルシャトルラン)、敏しょう性を測る「反復横跳び」は小中高生とも改善した。
 小6は8項目のうち、男子が3項目、女子は5項目。中2も男子が5項目、女子が6項目で10年前より向上した。高2(9項目)は男女とも4項目で向上した。
 各項目の記録を点数化した合計点(80点満点)は小中高校生すべて上昇しており、中2男子は10年前の40点から43点、女子が45点から50点。高2でも男子が50点から54点、女子が47点から50点に上がっていた。


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■ 「やせ」 太りすぎより短命 東北大研究グループまとめ

 40歳の人の平均余命は、肥満度別にみると「やせ」の人が最も短く、最も長い「太りすぎ」の人より6年程度短命との研究結果を、東北大公衆衛生学の研究グループが10日までにまとめた。

 肥満度は体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)。研究グループは世界保健機関(WHO)の基準に基づき、18.5未満を「やせ」、18.5以上25.0未満を「普通」、25.0以上30.0未満を「太りすぎ」、30.0以上を「肥満」と分類。宮城県内の40~79歳の男女約4万4000人を1995年から2006年まで追跡調査し、分析した。

 40歳の人の肥満度ごとの平均余命は、男女とも順序は同じで、「太りすぎ」が最長(男性40.5年、女性47.0年)。以下は「普通」(男性38.7年、女性46.3年)、「肥満」(男性37.9年、女性44.9年)、「やせ」(男性33.8年、女性41.1年)の順。

 分析した大学院生の永井雅人さんは「循環器疾患による死亡リスクは肥満だけでなく、やせでも上昇するとの報告や、やせでは肺炎など呼吸器系疾患による死亡リスクが高いとの研究もあり、そうした影響によるのではないか」と話している。〔共同〕




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■ ファンケル、発芽玄米の肥満抑制効果を実証 2009年10月8日 日経産業

 ファンケルは7日、発芽玄米に含まれる「発芽米ステロール配糖体(PSG)」に肥満を抑制する働きがあることを実証したと発表した。内臓に脂肪がたまるメタボリック症候群の特定健診・特定保健指導が始まって以来、太りにくい体質に改善する商品の需要が高まっている。同社の健康食品事業は不振が続いており、同成分を使った商品化の開発を急ぐ。

 高知女子大学、ジョージア医科大学と共同で研究を行った。実験ではマウスを2グループに分類。脂肪の多い飼料を摂取するグループと、それにPSGを加えた飼料を摂取するグループの2カ月間の体の変化を調べた。PSG入りを摂取していたグループは高脂肪食のみを摂取していたグループに比べて、内臓脂肪量が35%少なかったという。



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■ 雪印など、独自乳酸菌に肥満で落ちた免疫機能の改善効果 2009.9.1 日経産業

 雪印乳業は信州大学と共同で、同社が独自開発した乳酸菌「ガセリ菌SP株」について、肥満状態で落ちた免疫機能を改善する効果があることを確認した。ガセリ菌は雪印が10月に経営統合する予定の日本ミルクコミュニティ(MC)が主力ヨーグルト商品に入れており、研究結果は今後、ホームページなどで周知する。
 雪印や日本MCはこれまでに、人間に実施した実験でガセリ菌に内臓脂肪を低減する効果を発見していた。今回、感染を防いだりアレルギーを抑えたりする抗体が肥満のため少なくなっているマウスの細胞に、ガセリ菌を添加して培養したところ、抗体の量が増加したという。



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■ 高齢者と漢方 (1)認知症の妄想・徘徊を改善   2009年11月10日 読売

 高齢化によるさまざまな症状や認知症などに、漢方が効くことが明らかになってきた。どんな時に、どう活用すればいいのだろう。
 高齢者に多い病気の中で、介護する家族らの負担が大きいのは、アルツハイマーや脳血管障害に伴って起きる認知症だ。時間の感覚や場所がわからなくなる見当識障害や記憶障害などは認知症の「中核症状」と言われるが、介護者にとって、「中核症状」より「周辺症状」の方が大きなストレスになることがわかっている。
 周辺症状には、暴力や幻覚、徘徊(はいかい)などがある。これらを軽くするとされるのが、漢方薬の「抑肝散(よくかんさん)」だ。

 東北大学加齢医学研究所の荒井啓行(ひろゆき)教授らのグループは2005年、抑肝散を1か月間ほど投与することで、多くの患者の症状が改善されることを発見した。
 妄想や徘徊などを抑えるには従来、抗精神病薬を使うのが主流。しかし、ふらつきなどの副作用のほか、認知症高齢者への投与で死亡率が上がる危険性も、アメリカで報告された。
 抑肝散の「肝」は、漢方医学的にいえば、血を蓄えて精神活動をつかさどる部位。肝の働きが病的になると、怒りっぽくなったり多動になったりする。荒井教授は「抑肝散は、幻覚などの原因となる『脳の暴走』を止めると考えられる」と説明する。
 荒井教授が診た60歳代の女性のケース。財布や下着などの置き場所を忘れているだけなのに「泥棒にとられた」と激しく騒ぐため、介護者は疲れ果てていた。しかし、抑肝散の投与で次第に幻覚や興奮が治まったという。
 抑肝散の医療保険上の適応症は「不眠や子供の夜泣き」。多動症や徘徊などには認められておらず、抑うつ的な症状がある人にも向かない。もし家族に認知症の周辺症状があるようなら、漢方に詳しい医師の診察を受け、相談してみた方がよい。



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■ 高齢者と漢方(4) 寝たきり防止に八味地黄丸  2009年11月14日 読売

地黄(じおう)、桂皮(けいひ)など八つの生薬を成分とする「八味地黄丸(はちみじおうがん)」は、超高齢時代を迎える日本には欠かせない「抗老化薬」として知られる。
 漢方医学でいう五臓のうち、「腎」の代表的な治療薬。老化によって、呼吸機能や水分代謝などをつかさどる腎の機能が落ちた時に発症する病気に処方されている。
 飯塚病院東洋医学センター(福岡県飯塚市)所長の三潴(みつま)忠道医師らが行った研究でも、腎機能障害、腰痛、気管支ぜんそく、脳血管障害の後遺症などに効果があった。例えば、比較的軽い慢性腎機能障害の患者に八味地黄丸を6か月投与したところ、腎機能障害の進行を抑制する効果があることがわかった。また、手足や腰の痛みなどを訴える患者に4週間投与したところ、60歳以上の患者では6割が改善した。
 三潴さんは「八味地黄丸などの投与で、体力や意欲が回復するため、高齢者の寝たきりを防ぐ効果もあると考えられる」と説明する。
 かつて嘱託医を務めていた病院関連施設の有料老人ホーム「ノア21」で、漢方薬を幅広く活用した経験も持つ。加齢に伴う何らかの病気を患っていた半数以上の入居者に八味地黄丸を処方した。
 90歳代の認知症の男性は、大腿(だいたい)骨骨折と肺炎を患った後、眠りがちだったが、八味地黄丸と黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)の服用で食欲と意欲が回復し、つえをつきながら1日1500歩も歩けるようになった。
 29人中、寝たきりから離脱した人が4人、日常生活動作が改善した人は8人に上ったという。もちろん、八味地黄丸にも副作用があり、胃腸障害がある人などには使えない。三潴さんは「漢方をうまく使えば、医療費や介護費用の膨張を抑えるとともに、何より本人や家族が幸せになる」と話している。(針原陽子)  (次は「断食してみた」です)



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■ (3)疲れは脳にもたまる : 連載・健康プラス : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

ドライバーは運転に必要な情報の約9割を視覚に頼るという。長距離を走る間、目は酷使されるが、眼科医で、スポーツビジョン研究会代表の真下一策(ましもいっさく)さんによると、疲労は頭にもたまるらしい。
 信号、道路上の白線、障害物、標識、対向車、歩行者……。慣れない道では、こうした動く標的を視野の中心で捕らえ続けるために、眼球の六つの筋肉が伸縮し、視線をキョロキョロさせている。休憩時に素早く疲れを取るには、しばらくまぶたを閉じるほか、温めるタイプのアイマスクなどで血行を良くするといい。
 だが、真下さんは「目だけでなく、脳も一緒に回復させる必要がある」と指摘する。

 脳は標的の動きを予測しながら、六つの筋肉それぞれの動かし方を緻密(ちみつ)に計算。さらに、何が見えたか、危険性はないかなどを瞬時に判断し続ける。脳に機嫌良く働いてもらうには運転前日の徹夜は禁物で、運転前や休憩中に<別表>のような食品をとれば、エネルギー源となる糖分と水分の不足も防げるという。
 もう一つ注意が必要なのは、パソコンや読書を長時間続けた直後の運転。真下さんは「ピントを合わせる筋肉を極度に緊張させるため、目の疲労で一時的に見えにくくなる。そのまま運転するのは非常に危険だ」と心配する。
 例えば時速30キロで走行中に前方から近づいてくる標識を見る場合、文字が読める距離は、静止した状態で見るより3~4割程度短くなる。時速が100キロを超えると、その距離は半分以下になり、さらに疲れ目が重なると、文字が目前に来るまで読めない恐れがある。
 それでも運転せざるを得ない場合、真下さんはハンドルを握る前に、手元の物と10メートル以上離れた物を交互に見つめて、ピントを合わせる筋肉を意識的にほぐすよう勧める。しばらく続けると、疲れ目が軽くなるという。



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■ 失明原因のトップ 「緑内障」講座   2009年4月21日 読売

 愛知県医師会の健康教育講座で、名古屋市立大学病院眼科の野崎実穂講師=写真=が「緑内障~早期発見を目指して~」と題して講演した。講演要旨は次の通り。

 成人が失明する最近の原因調査によると、緑内障がトップになっています。

 緑内障専門医が作成した緑内障診療ガイドラインによると、緑内障とは、「視神経と視野に特徴的変化があり、通常眼圧を十分下げることによって視神経障害を改善、または抑制しうる目の機能的、構造的異常を特徴とする疾患である」と定義されています。

 この定義を簡潔にすると、緑内障とは、視神経と視野に異常があり、眼圧を下げることが緑内障の治療である、といえます。

 緑内障は、視野の異常がみられる病気ですが、日常生活では物を両目で見るので、自分では異常に気づかないこともあります。また、緑内障が進行した場合でも、中心部の視野は比較的残ることが多いため、視力検査をしても視力の良いことがあり、早期発見の遅れにつながっています。

 目の中には房水という特別な水が流れており、そのバランスによって眼圧(眼球内の圧力)が決まります。緑内障には様々なタイプがありますが、わが国の場合、ほとんどが開放隅角緑内障(房水が出て行く角膜と瞳の付け根の部分にある隅角の機能的異常で起きる)。中でも9割が眼圧の高くない正常眼圧緑内障です。以前は、眼圧が高いと、緑内障だと診断されていましたが、今では、眼圧が正常であっても緑内障であるケースが多くなっています。

 開放隅角緑内障の基本的な治療は、房水の出を良くし、眼圧を下げる点眼薬を使用します。眼圧を下げる点眼薬の開発は日進月歩で、これまで1日2~4回の点眼が必要だったのが、今では1日1回で効果を現す点眼薬も出ています。

 開放隅角緑内障に対しては、点眼薬による治療が第一ですが、点眼薬でも眼圧が下がらない場合は手術が必要になります。最近の新しい治療法としてレーザーを用いた線維柱帯形成術があります。房水の出て行く線維柱帯という部分にレーザー照射することで、房水が流れ出やすくし、眼圧を下げる治療法です。

 今のところ、傷んだ視神経を元に戻す治療法はありません。従って、失明を防ぐには、緑内障を早期のうちに発見して治療することが一番大切です。

 緑内障の早期発見法としては、新聞の株式欄などの紙面中央に目印を付け、片方の目ずつで見て、見方が変わらないかチェックする方法があります。しかし、視力が良くて、眼圧が正常値でも緑内障の可能性があるので、40歳を過ぎたら1年に1回は眼科を受診し、緑内障の早期発見に努めて下さい。


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■ 心臓をいたわる① 攻撃的な性格は要注意   2009年3月11日読売


心臓は一日10万回、休むことなく拍動し、全身に血液を送っている。 まさに命の源だ。 最大の敵が「虚血性心疾患」。 心臓の筋肉に酸素などを届ける「冠動脈」が詰まって心筋の一部が壊死する「心筋梗塞」と、狭まって胸痛を繰り返す「狭心症」など、心臓病が原因で亡くなる人の4割以上を占める怖い病気だ。 「虚血性心疾患になりやすい性格があります」。 そうはなすのは榊原記念クリニック分院(東京・新宿)副院長の伊東春樹さん(循環器内科)。 米国の複数の研究が根拠だ。 性格や行動が攻撃的、挑戦的な人を「タイプA」、これと反対に内向的で、のんびりして目立たない人を「タイプB」と分類。 虚血性心疾患の発症率を比べると、タイプAはタイプBの約2倍にもなることがわかった。 「A」は英語のアグレッシブ(攻撃的)の頭文字で、「B」には特別な意味はない。 伊東さんは「タイプAの人は、慢性的にストレスを受けている状況にあり、ストレスホルモンが多く放出されて血管が収縮し、狭心症などを起すのではないか」と説明。 「最近は、とりわけ攻撃性や怒りの感情が関係していることがわかってきた。 趣味などを持ってリラックスすることが大切」と助言する。 怒りや不安、うつ症状などの特徴がある「タイプD(ディプレッション=憂鬱のD)」と、虚血性心疾患の発症率の関係も調べられている。 ただし、今のところ、証明には至っていない。 
ちなみに、感情を抑えて周囲に同調する傾向がある人はストレスのため、がんになりやすいのではないか、と「タイプC(キャッサー=がんのC)」の研究も行われているが、未解明という。


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■ 和食のススメ① ご飯中心で食生活改善    2009年6月23日読売

忙しい毎日で、バランスのよい食生活を実践するのはなかなか難しい。 管理栄養士の幕内秀夫さんは、「まずはご飯中心の食事にすること」とアドバイスする。 たとえば朝食なら、主食を米飯にすると、味噌汁や納豆、味の干物、小松菜のおひたしなどを取り合わせるようになる。 大豆からはマグネシウムやビタミンB1 アジからはビタミンDやカリウム、小松菜からは鉄分やカルシウムなど、現代の食生活で不足しがちなビタミン、ミネラルが摂取できる。
 食物繊維も豊富。 バターをぬったトーストとハムエッグ、ドレッシングをかけたサラダをいう献立に比べれば、脂質が抑えられていることがよく分かる。 米飯中心の献立にすると、自然と俊の魚介や野菜などが食卓に上るようになる。 面倒な栄養素の計算などしなくても済むからありがたい。 ご飯自体の長所も見過ごせない。 炭水化物のほか、たんぱく質や亜鉛、マグネシウムも含まれる。 玄米や分づき米、胚芽米にすれば、ビタミンE・B群や食物繊維がさらに増える。 また、ご飯は製粉せずに粒のまま口にするため、よくかむ必要があり、脳の血流アップなどの効果が期待できる。 ゆっくり消化されるので、血糖値の上昇も穏やかだ。 仕事が忙しいときなどは、おにぎりがお勧め。 最近では玄米や、カルシウム、鉄分が豊富な雑穀を混ぜたものも手軽に買えるようになってきた。 自宅でご飯をおいしく食べるには、どんな展に黄をつければよいのか。 米穀店の団体が認定する「五ツ星お米マイスター」の市野沢利明さんによれば、米を洗う際は、あまりごしごしこすったり、水が澄むまですすいだりするのは禁物。 
「米粒の表面に集まったうまみが流れてしまう」ためだ。 やさしく洗って3回ほど水を替えれば十分だという。 精米後、半月以内に食べきるのが理想。 長期間保存する場合は酸化を防ぐため、洗って乾かしたペットボトルにつめて冷蔵庫で保存するとよい。



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■ 和食のススメ② 「カツオだしで疲労回復」  2009年6月24日読売

和食に欠かせない昆布やカツオなどの「だし」。 そば店の前などで、ふんわりと漂う香りに、食欲をそそられたという人も多いだろう。 中でもカツオだしは、味や香りが良いだけでなく、疲労回復効果もあることが分かってきた。 「味の元」(本社・東京都中央区)が2005年に行った調査では、味噌汁約8杯分のカツオだし(カツオ節25グラム相当)を毎日飲み続けた人たちは、飲まなかった人たちに比べ、3週目には目の疲れや肩こりなどの症状が改善していた。 さらに、精神的な疲労も軽減させるほか、肌の水分量を保ち、透明感がアップするというデータもある。 パソコンと長時間向かい合うような人にはうれしいことずくめだ。 同社健康基盤研究所の石崎太一主任研究員によると、「これらの効果は、カツオに含まれるアミノ酸やミネラル、ビタミン類などの成分が複合的に働くことにより、血液の流動性が高まって血行がよくなるため」という。 手軽な顆粒だしでも「血液さらさら効果」が得られると聞けば、早起きして味噌汁を作る意欲もわきそうだ。 一方で、汁物は塩分が気になるという人もいるだろう。 だが、福岡女子大学の早淵仁美教授(栄養健康化学)は、「献立に汁物を加えると、塩分が多くなるわけではない。 むしろ、だしのうまみを生かすことで、塩分を減らす効果もある」と話す。 同じ量の豚肉と野菜を使って、豚汁定食と肉野菜炒め定食を作った場合、豚汁定食のほうが塩分が低い。 さらに、エネルギーは70キロ・カロリー分脂質は約半分にまで抑えられた。 カツオ節の消費量が多い地域ほど、食塩の摂取量が少ない傾向があることも、だしの減塩効果を裏付ける。 「だしの力」を見直して、食生活の中に上手に取り入れたい。 



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■ 和食のススメ③ 「実は骨折しにくい日本人」  2009年6月25日読売

骨によい食品といえば、まず頭に浮かぶのが牛乳だ。 だが、昔から乳製品を食べる習慣がある欧米に比べ、そうでない日本の高齢者が大腿骨頚部を骨折する頻度は、半分~3分の1程度にとどまる。 欧米人よりもきゃしゃで骨の量も少ない日本人が、骨折しにくいのはなぜなのか。 国立長寿医療センター研究所(愛知県大府市)の鈴木隆雄所長は、「その理由は、和風の暮らしぶりにある」と見る。 鈴木さんらが国内の高齢者を対象に行った調査では、伝統的な日本の生活様式を守っていた人は、洋風の生活をおくっていたひとより骨折が少なかった。 布団の上げ下げや雑巾がけなどが筋力を維持し、転倒を防いでいることに加え、和食の効用が考えられるという。 実は、和食の食材にはカルシウムが豊富なものが少なくない。 干しえびやヒジキ、小松菜などに含まれるカルシウムの量は、牛乳やヨーグルトなどにひけを取らない。 干しえびとヒジキは、カルシウムの半量を摂取するのが理想的とされるマグネシウムも多い。 さらに、サケやサンマ、干ししいたけに含まれるビタミンDが、カルシウムの吸収を助ける。 納豆やほうれん草、春菊などは、骨の形成を促すビタミンKが豊富だ。 大豆製品には、加齢による女性の骨量低下を防ぐ効果も期待できる。 女性ホルモンの減少が骨粗鬆症と密接にかかわっており、大豆に含まれるイソフラボンには女性ホルモンと似た働きがあるためだ。 納豆を多く食べる地域ほど、女性の大腿骨頚部骨折が少ないという調査もある。 骨折予防には、筋肉を作るためのたんぱく質も欠かせない。 鈴木さんは、「骨に良い成分を多く含む食品でも、偏った食べ方ではダメ。 肉なども敬遠せず、幅広く食べてほしい」と話している。


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■ 和食のススメ 和菓子で頭も癒される      2009年6月27日読売

勉強や仕事で頭を使うと、無性に甘いものがほしくなる時がある。 そんなとき、和菓子をつまんでみてはどうだろう。 和菓子に含まれる砂糖は、すばやく消化されて脳のエネルギー源であるブドウ糖になるので、頭の疲れを癒すにはもってこいだ。 ケーキやチョコレートなどに比べ、脂肪を気にせずに食べられるのもうれしい。 全国和菓子協会専務理事の藪光生さんは、「職場で、午後の休憩時間に和菓子を囲んでみて」と勧める。 昼食から数時間たったころにブドウ糖を補給すれば、仕事の効率がアップする。 また、和菓子には、柏餅や月見団子のように、年中行事とのかかわりやいわれのあるものが多い。 同僚との話題が広がり、職場のコミュニケーションが円滑になる。 季節の草花をかたどった練りきりや涼しげな水羊羹などは、目も喜ばせてくれる。 「頻繁に商品が変わるるので、時々、店頭を除いてみると楽しいですよ」と藪さん。 「和菓子は心の栄養」というのもうなずける。 「和菓子の主原料である小豆は、優れた健康食品」と、「体の栄養」を強調するのは「小豆でぐんぐん健康になる本」(BABAジャパン)の著書もある北海道庁の加藤淳さんだ。 小豆に含まれるポリフェノールの量は、赤ワインをしのぐ。 ポリフェノールは、有害な活性酵素に対抗する抗酸化物質だ。 加藤さんによると、「野菜などのポリフェノールは、ゆでるとほとんど失われてしまうが、ゆで小豆やあんこにはかなり残る」という。 他にもコレステロールを抑えるサポニンや、鉄分カリウムなどのミネラル類、ビタミンB群など、実に様々な栄養が小さな粒の中につまっている。 中でも食物繊維は、煮るとさらに増える。 いいことずくめの和菓子だが、食べ過ぎれば、やっぱりカロリーオーバーの元。 おやつや食後のデザートに、適量を楽しみたい。



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■ 新型インフルエンザ予防 マイタケの効果に注目 
  「エキス」でウイルス増殖を抑制
 2009.8.5 産経

富山大学医学部の落合研究室が発表

 新型インフルエンザの予防と治療に、キノコの一種、マイタケが有効であることが分かってきた。富山大学医学部看護学科人間科学の落合研究室が、米国の科学誌に発表したリポートによると、新型インフルエンザにも効くとされるタミフルの耐性を持つ新種ウイルスに対しても効き目は変わらないという。一時の猛威は薄れたとはいえ、今秋にはさらに強力化したインフルエンザが襲来する恐れがある中、自然食材が持つパワーに関心が集まっている。(平尾隆夫)

 ◆ショウガと同じ働き

 研究室のリーダーで岐阜県高山市の須田病院に勤務する富山大名誉教授、落合宏さんによると、体の細胞に吸着した1個のウイルスは、1日で100万個に達するという。ウイルスは、吸着→侵入 →脱殻→遺伝子複製→素材の集合→放出という経路をたどって増殖。実験は、この過程をどう食い止めるかに主眼を置いて進められた。

 注目したのは、漢方薬。いくつかの漢方薬の生薬を用意し、インフルエンザに感染した細胞の培養液を加えて反応を見た。実験の結果、マイタケから抽出したエキスが入ったマクロファージと呼ばれる免疫細胞の培養液で、ウイルスの増殖を30~40%まで抑えることができた。このエキスは漢方薬でいうショウガと同様の働きをするという。

 実験では、おおむね10時間後に効き目が現れ、多くのケースでウイルスはほぼ半減した。また、マイタケのエキスそのものにはウイルスを攻撃する力はなく、免疫細胞を刺激して増殖を抑える働きを助けていることも分かった。これは、ウイルスがどのように変化したとしても、免疫力を高める作用に変わりのないことを示しているという。

 ◆毎日の食卓で

 このほか、漢方薬の生薬の中で、中国やパキスタンを原産地とする植物からとった「麻黄(まおう)」、カツラの木の樹脂からとった「桂皮(けいひ)」の成分に、インフルエンザウイルスの働きを抑える力があることも判明した。麻黄は、ウイルスが増殖する過程で細胞内で育つための条件である液胞の酸性化を防ぎ、桂皮はウイルスの遺伝子複製やタンパク合成を防ぐという。

 落合研究室では、麻黄の効能については1999(平成11)年に、桂皮については2007(19)年に、英国の科学誌に発表。そして昨年、マイタケについて米国誌に公表した。
 7月には、大阪府内の40代女性から検出されたインフルエンザウイルスに、タミフルに耐性を示す遺伝子変異が確認されたばかり。さらに、今秋にも新型インフルエンザの再来襲が危険視されている。
 落合さんは「麻黄と桂皮は薬剤から摂取しなければならないが、マイタケは自然食品であり、毎日の食卓でおいしくとることができる。まだ実験段階ではあるものの、免疫の働きを活性化させ、予防の役目も果たす心強い存在といえるだろう」と話した。



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■ マウスのアルツハイマー病、カフェインで改善  2009.6.22 asahi.com

コーヒーなどに含まれるカフェインがアルツハイマー病の認知症状を改善するとともに、患者の脳に沈着する異常なたんぱく質が作られにくくすることを埼玉医大の森隆准教授ら日米のチームがマウスの実験で確認した。米医学誌「ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ」(電子版)で発表した。
 研究チームは、アルツハイマー病を発症した生後約18カ月の高齢モデルマウスに、人間で換算すると1日当たりコーヒー5杯に相当するカフェインを水に混ぜて1カ月飲ませ、認知や運動機能テストなど8項目について調べた。
 目的地まで迷子にならないかを調べる実験では、カフェインを飲ませたマウスはミスが減って毎回場所が変わる目的地までの到達時間も早くなり、健康なマウスと同程度の成績だった。水だけを飲んだマウスでは症状は改善しなかった。
 カフェインを飲ませたマウスは、記憶をつかさどる脳の海馬や大脳皮質で異常なたんぱくの沈着が減少。カフェインの投与で異常なたんぱく質を作り出す酵素の働きが抑えられることも分かった。
 森准教授は「人間の疫学調査などで予想されていた症状改善の仕組みが解明できた。マウスではあるが、症状の進行を抑える方法を考えるうえで有効なデータだと思う」と話している。(竹石涼子)



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■ 粗食は長寿、がん・心疾患・糖尿抑制…サルで実証   2009.7.10 読売

カロリー摂取量を大幅に減らすと、がんや心疾患、糖尿病など加齢に伴う病気の発症を抑えられることが、アカゲザルを使った20年間の追跡調査で明らかになった。 霊長類で、こうした効果が実証されたのは初めて。米ウィスコンシン大などのチームが、10日付の米科学誌サイエンスに発表した。 チームは、7歳から14歳の大人のアカゲザル(飼育下の平均寿命27歳)を30匹使って、1989年に研究を開始。94年には46匹を追加した。二つのグループに分け、片方のカロリー摂取量を30%減らし、血圧や心電図、ホルモン量などを測定。 死んだ場合は、解剖で死因を詳しく調べた。 カロリー制限しないグループでは、5匹が糖尿病を発症、11匹が予備軍と診断されたが、制限したグループでは兆候は見られなかった。がんと心疾患の発症も50%減少した。 また、脳は加齢とともに、萎縮(いしゅく)することが知られているが、制限したグループでは、運動や記憶などをつかさどる部分の萎縮が少なかった。  白沢卓二・順天堂大教授(加齢制御医学)の話「カロリー制限が、長寿や高齢者の認知機能維持にも役立つ可能性を示すもので、大変興味深い」


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■ 睡眠不足でアルツハイマー?米チーム発表    2009-09-25 (読売新聞)

アルツハイマー病の進行は「アミロイドベータ」というタンパク質が脳内に蓄積するのと関わりがあると考えられているが、睡眠不足によりこのタンパク質の蓄積が進行することが分かった(読売新聞、ブルームバーグ、本家記事)。

ワシントン大学の研究チームが行ったマウスを使った実験では、脳内のアミロイドベータは起きているときに高い値を示し、睡眠時には減少することが分かったとのこと。さらにマウスを1日20時間起き続けさせる「睡眠不足」状態にすると、アミロイドベータの蓄積が進むことが明らかになったそうだ。また、不眠症治療薬を投与すると脳内のアミロイドベータの減少が認められたとのことで、睡眠不足はアルツハイマー病の一因であることが示唆されたという。

人間においては、青年期や中年期の睡眠不足とアルツハイマー病発症の関係性や、慢性的な睡眠障害のある人がアルツハイマー病を発症する確率などを今後研究していく必要があるとのこと。

ワシントン大学のジェウン・カン博士やスタンフォード大学の西野精治教授らによるこの研究は米学術雑誌サイエンスに掲載されている。


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■ 見た目年齢は「腸」が決める!?     2009.10 NIKKEI NET 

 マリソル世代の腸、もしかしてよくない感じ?
 「美肌の大敵は便秘」という話は、ちまたでもよく耳にするけれど、肌と便秘って、本当に関係があるんだろうか。ウンチの研究をして35年、通称「ウンチ博士」の辨野義己先生のもとを訪ねた。
 「確かに便秘は美肌のじゃまをします。その、そもそもの原因は腸。腸が老化すると便秘になり、肌も荒れるのです」
 肌だけでなく、腸も老化するの?
 「腸の機能が衰えるということです。20~60歳代の女性600人を対象にした調査では、約6割の人の腸が実年齢より老けていました。腸年齢の老化にはストレスも大きく関係しているんですよ」
 仕事面では責任が重くなり、家事や育児にも追われるマリソル世代の腸は?
 「ダノン・ジャパンの調査報告でも、仕事をもち、多忙な女性は腸が老化し慢性的な便秘になりがちという結果です」
 わ、私の腸も老化してるってこと?

 自分の腸年齢が知りたい! 今、何歳ですか?
 このところ、肌が荒れぎみといってもシミやシワもそんなにないし、まだまだイケると思っている私。
 「肌の老化は目に見えますが、腸はおなかの中にあるだけに老化しているかどうか、自覚しにくいんです。便秘は腸の老化のひとつの症状といっても、単純に排便の回数だけでは腸年齢は判断できません。腸年齢チェックシートを用意しましたので、調べてみませんか。これらの項目のうち、当てはまるものがいくつあるでしょう。ちなみに、0個だったら腸年齢は実年齢より若い。見た目も若々しく輝いているはずです」
 確かに、モテモテの友達は「便秘知らずよ~」といっていた。それに比べて私は4個。うう、まずい……。
該当する項目が2個以下なら、実年齢どおりの若い腸。ただし、腸内環境はちょっとしたストレスにも影響されるので油断禁物。今のままの生活を続け、この先もそのいい状態をキープして。3~5個の人の腸は、状態としては「快腸」であるものの、油断すると即、老化に向かう。これ以上、高くならないよう生活習慣の改善を心がけて。6~8個の人は老化が進行し、腸内環境に危険信号が点滅。腸に負担がかからない生活スタイルの実践を。9個以上の人の腸はすでに高齢者。生活習慣病やがんなど、重大な病気にかかる危険性が。一刻も早く、生活習慣を改善して!

 腸年齢が若いほどすべてが若くなるの?
 腸年齢が若いと美肌をキープできるだけでなく「体の中からにじみ出る若さ、美しさが手に入る」と辨野先生。なんでも、ヤクルト健康調査(2007年)の結果、腸年齢の若い人ほど容姿が「実年齢より若い」と回答。そういう人たちは選ぶ洋服すらも若々しかったそうだ。
 「さらに、脳の衰えを感じることが少なく、実際、もの忘れも少ないことがわかりました。さらには、腸年齢の若い人は、老化している人よりも“加齢によって得るものが多い”と考えている。前向きでエイジングの不安も少なかったのです。加えて、体力的に若くて、健康状態も良好でした。つまり腸が若いと、肌の状態という表面的なことだけでなく体の中から若く、それがさらに若々しい雰囲気を醸し出すことになるのです」

 腸をよくするにはズバリどうしたらいいのでしょうか?
 先生、美容と健康のカギを握るのは腸だということはわかりました。では、腸をよくするには、どうすれば?
 「よいウンチをつくることです」
 先に触れたように、最近、多くの人に見られる黒っぽくて硬く、においがきついウンチは、悪いウンチ。それは、腸内で悪玉菌が繁殖し、有害な物質が発生して腸年齢が高くなっている証拠だそう。
 「食事や睡眠といった生活習慣の乱れや運動不足、ストレス、さらに女性の場合はダイエットなどによって腸が老化すると悪玉菌が増え、善玉菌が減ります。したがって、腸を若く保つには悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす必要があるんです。そのためには生活習慣を改善し、日ごろから運動をし、食生活を正し、ストレスとうまく付き合っていかないといけない。そうやって、よいウンチをつくるという意識が大切なのです」

 1日1回か2回しか来ない排便の合図は絶対逃すな!
 女性の場合、便秘の原因のひとつに「排便のタイミングを逃す、ということがある」と辨野先生。
 「もともと人間の腸には、何もしなくてもウンチを送り出す蠕動(ぜんどう)運動というものがあります。蠕動運動は大脳の指令で起こるのですが、その指令は1日に1回か2回しか来ない。そのタイミングを逃し続けていると、便意をもよおさなくなる恐れがあります。仕事と家事・育児に忙しい女性は時間に追われて、ついトイレタイムを逸してしまいがち。さらに、人前では恥ずかしくてトイレに立ちにくいようですね。でも、背に腹は代えられない。自然のメカニズムに逆らわず、便意をもよおしたら即、トイレに!」

 ウンチをデザインし、上手に育てる基本はやはり食生活?
 では、よいウンチをつくるには、具体的にどうすればいいの?
 「まずは食生活の改善です。動物性脂肪をとりすぎると悪玉菌を増やしてしまうので肉類は控えめにし、野菜や果物、きのこや海藻、豆などを意識してたっぷり食べることが大事。肉1、野菜3の割合がベストです。肉を野菜で包んで食べる韓国料理なども、いいですね。なお、納豆、オクラ、メカブの“ねばり3兄弟”は、効果てきめんですから、積極的に食べてください。さらに、善玉菌を増やす乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトを毎日200g以上食べてほしい。ちなみに私は、毎朝500gのヨーグルトをとっています。乳酸菌の種類は数多く、どれが効くかは人それぞれ。同じヨーグルトを2週間ほど食べ続け、変化や効果が現れたら、それが自分に合ったヨーグルトということです」

 そこで、料理研究家の牧野直子さんに考えていただいた高繊維+ヨーグルトメニューをご紹介。特に「さつまいもとヨーグルトはゴールデンコンビ」と辨野先生。ぜひ、お試しあれ!

 辨野先生もおすすめ!「美腸」レシピ
さつまいも&ヨーグルトのゴールデンコンビに、たっぷりの野菜+豆を食べれば腸内環境は完璧!

 さつまいもとかぼちゃのヨーグルトサラダ
材料(2~3人分) さつまいも中1/2本 かぼちゃ1/8個 干しぶどう大さじ1
A(プレーンヨーグルト大さじ2 マヨネーズ大さじ1) シナモンパウダー少々
 作り方
1 さつまいもは皮つきのまま1.5cm角に切って水にさらす。かぼちゃは種を取り、皮つきのまま1.5cm角に切り水にくぐらせる。これらを耐熱皿に入れてラップし、電子レンジですっと竹串が通るまで加熱し、粗熱を取る。
2 Aを混ぜ合わせる。
3 ぬるま湯につけて軟らかくした干しぶどうと1を合わせ、2であえてシナモンパウダーをふる。

 豆入り野菜スープ
材料(3~4人分) キャベツ1/6個 にんじん1/2本 玉ねぎ1個 セロリ1本 マッシュルーム(スライス・水煮缶)50g オリーブ油大さじ1 ミックスビーンズ100g コンソメ(顆粒)大さじ1 水3カップ 塩・こしょう各少々 ローリエ1枚
 作り方
1 キャベツは1cm角、にんじんと玉ねぎは1cm四方の色紙切りに。セロリは筋を取って薄切りに。鍋にオリーブ油を熱し、これらの野菜と水をきったマッシュルームを加えてしんなりとするまで炒める。
2 1に水、コンソメ、ローリエを加えて野菜が軟らかくなるまで煮て、ミックスビーンズを加え2~3分煮て、塩・こしょうで味をととのえる。


 ヨーグルトだけでも腸改善に効果は出るんでしょうか?
 まずはヨーグルトだけで腸改善を目ざしたい! そこで効果を検証しようと、「出なくてあたりまえ」歴20年、排便はよくて週1という頑固な便秘の友人に試してもらった。1日に450gパックを朝、夕の2回に分けて2週間、食べ続けてもらうと……。「私の場合、2日ぐらいすると、タール状の、いかにも腸の中に長年たまっていました! という感じのウンチが。それからは茶色っぽいバナナ状のウンチが、1本分だけど毎日出るように。そしてなにより、ポンコツ車のように、しょっちゅうブッブッと出て、夫も顔をしかめるほどのくさいオナラが激減。夫婦の間にも平和が訪れそう(笑)」。

 せっかく食べるなら「トクホ」がおすすめ
ヨーグルトの効果を最大限に得たいなら、腸への安全性、有用性が認められている乳酸菌やビフィズス菌が含まれた、「特定保健用食品(トクホ)」のマークがついているものを選ぶのがおすすめ。
下の写真以外にも、メグミルク「ナチュレ」など、いろいろある。合うものを見つけて。
(左)味わいまろやか。ビヒダスプレーンヨーグルトBB536 450g¥220/森永乳業
(中)「乳酸菌 シロタ株」が生きて腸へ。ピュアラ ピーチ 90g¥100(編集部調べ・訪問販売のみ)/ヤクルト
(右)GG菌がおなかで働く。タカナシヨーグルト おなかへGG! 100g¥90/タカナシ乳業

食生活以外にも、効果がある運動やマッサージって?
“祝便体操”で大腰筋、腸腰筋を鍛えるのがカギ

 いいウンチができたら、手放すのが惜しくなりそう……。
 「いやいや、ウンチは出ていってもらってこそ、です。ウンチをするりと押し出すためにも、日ごろから体を動かして特に腹筋より深部にある大腰筋、腸腰筋を鍛えることが大事。おすすめなのは、ダイレクトに働きかける、名づけて“祝便体操”! 腰痛予防にもなって、一石二鳥です」
ダメ押しマッサージでするりん力をアップ!
 腸をマッサージすることも、排便への刺激に。ゴッドハンドとして知られるサロン・ド・スウィンの田中由佳さんに、簡単なやり方を教わった。
 「この方法なら、お手洗いで座ったままできます。便秘の人はみぞおちも固くなっていますので、両手の4本の指をそろえて、そこに入れるように当て、ゆっくり開くようにするのも効き目があります」
もしあればレモングラスのマッサージオイルを使うと、さらに効き目がアップする。リラックスして行って。椅子に深く座り、腰骨を親指と人さし指ではさむように手を当てる。人さし指、中指、薬指は立てるようにそろえ、腰骨の内側部分をさわるように当てる
ゆっくりと息をはきながら、上半身を前屈させていく。と同時に、3本の指をぐっとかなり強く腰骨の内側に沿って、骨盤の中に入れ込む。すると、指の先に腸がさわる感じがわかるはず! そのまま、上半身を戻し、息をはきながら、指を動かして腸を刺激する



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■ 肥満が「がん」誘発、年間10万人以上と 米研究  2009.11.06 CNN

肥満で誘発された「がん」を発症する患者が年間10万人を超えているとの研究報告を、米国がん研究財団(AICR)が5日、発表した。肥満とがん患者の数を具体的に調査した研究は初めて。
研究者は肥満と関係が深い7種類のがんを調べ、肥満によって引き起こされたと考えられる実際の症例数を計算した。
その結果、子宮内膜がんの49%が、脂肪過多によって引き起こされていた。このほか食道がんの35%、脾臓(ひぞう)がんの28%、腎臓がんの24%、胆のうがんの21%、乳がんの17%、大腸がんの9%が、それぞれ肥満が原因だと見られるという。
過多の脂肪がなぜ、がんリスクを高めるかという理由は科学的には解明されていない。しかし、脂肪組織が作る女性ホルモン「エストロゲン」量の増加や、脂肪が増加することにより活性酸素で酸化性ストレスが生じることが原因ではないかとされている。
米国がん協会(ACS)も、今回の調査報告を評価。肥満とがんの関連研究については、まだ最初の一歩を踏み出したばかりだが、人々が自分の体を気遣った食生活を送ることが必要だ、と述べている。



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■ お肌の弾力取り戻せる?たんぱく質の働き解明     2009年11月4日読売

 皮膚や動脈などのしなやかさを作るのに欠かせないたんぱく質の働きを、関西医大の中邨(なかむら)智之教授、京都大医学研究科の堀口真仁(まさひと)助教らが解明した。皮膚の弾力を取り戻す薬、動脈硬化を治療する薬など、老化防止や美容に役立つ技術開発につながる可能性があるという。米科学アカデミー紀要電子版に発表された。
 研究チームは、動脈などにある「ファイブリン4」というたんぱく質が、組織を伸び縮みさせる「弾性線維」を作るのに必要なことを確認。遺伝子操作でファイブリン4が通常の8%しかできないマウスを作ったところ、大動脈瘤(りゅう)ができ、動脈の伸縮性も悪かった。
 詳しく調べると、ファイブリン4は、弾性線維の材料となる別のたんぱく質同士の結合に必要な酵素に働きかけ、正常な弾性線維を作るのを助けていた。



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■ 秋生まれ女の子は朝型、気分落ち込みも少ない    2009年10月26日読売

 秋に生まれた女の子は、春生まれなどに比べて朝型の傾向が強いことが、原田哲夫・高知大准教授(環境生理学)らの調査でわかった。
 生後間もなく夜明けの遅い時期がやってくるので、早朝の光への感受性が高まることが原因と考えられる。
 男子ではこうした傾向はなく、女子でも成長とともに消えていた。大阪市で開かれている日本時間生物学会で27日、発表する。
 原田准教授らは、高知市内の保育園と幼稚園、小中高校、大学、専門学校の約1万人を対象に、「毎朝6時に起きるのは簡単か」などをアンケート調査。点数化して朝型と夜型を分けた。
 保育園・幼稚園と小学校の女子では、9~11月生まれに朝型の傾向が強かった。中でも11月生まれが最も朝型で、3~5月生まれに比べ、起床時間にして30分近く朝型だった。
 また、秋生まれの女子は気分の落ち込みも少ない傾向にあった。
 こうした傾向は、男子では見られず、女子も中学校以降では消えた。カナダの研究では、同様の傾向が成人男女にもあることが報告されている。原田准教授は「高知はカナダに比べ緯度が低く、日の長さの変化が少ないため影響が限定的なのだろう」と分析している。


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■ メニエール病、原因は「耳石片」?    2009年10月26日読売

難聴や激しいめまいを伴うメニエール病の原因とみられる耳の病変を、大阪市立大の山根英雄教授らが見つけた。
 これらの症状は平衡感覚をつかさどる耳の奥の「内耳」にリンパ液がたまって水ぶくれになり、正常な機能が損なわれて起きるが、原因は不明だった。
 山根教授らは内耳にある炭酸カルシウムの集まったもの(耳石)から小片がはがれ、液が流れる管を詰まらせるのを確認した。メニエール病は国の特定疾患に指定されている病気だが、今回の成果で詰まりを除去する根本的な治療法の開発などに期待が寄せられる。
 耳石は、人間の内耳にある袋に入っている。山根教授らは、メニエール病の患者12人と病気のない12人の協力を得て、耳石の入った袋のうち「球形のう」と呼ばれるものとその周辺をCTで観察した。
 患者8人で、袋の真下にある直径0・1ミリほどの管に耳石からはがれた小片がたまっている様子が確認できた。他の個所が詰まっているとみられる患者4人に病変はなかった。


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■ 【がんと闘う ワクチン療法】(上)“第4の治療”に期待高まる 2009.11.6 産経

■免疫力高め、がん細胞たたく

 ■臨床試験で有効性検証

 体が本来持っている免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する「がんワクチン療法」が大きな注目を浴びている。中でも、ペプチド(タンパク質の断片)を使った療法は、複数の病院で安全性や有効性を検証する臨床研究が始まっており、既存の治療法がなくなったがん患者からの期待は高い。手術、放射線、抗がん剤に次ぐ治療法として、専門家からも熱い視線が送られている。

  
治療 生きる希望に

 「すごい効果が出るとは思ってなかったが、何らかの手応えは感じている」。千葉徳洲会病院(千葉県船橋市)の浅原新吾副院長(消化器内科)は、ペプチドワクチン療法の印象をこう話す。

 同病院は3月から、日本のゲノム(全遺伝情報)解析研究を率いてきた東京大学医科学研究所(東京都港区)の中村祐輔教授(同研究所ヒトゲノム解析センター長)が開発したペプチドを使い、既存の治療法が尽きた膵(すい)がん患者を対象に臨床試験を行っている。

 膵がんは診断から1年以内で亡くなる人も多く、治療法が尽きた患者の余命は一般的に数カ月とされる。同病院が臨床試験を行っている患者の中には腫瘍(しゅよう)が縮小したり、マーカーが下がったりした患者もいたという。

 浅原副院長は約10年にわたり、癌(がん)研有明病院(江東区)で消化器がんの治療に携わってきた経験を持つ。肝がんなどの患者ではごくまれにがんが自然消失するケースがあったが、膵がんではそうしたケースはみたことがなく、臨床試験の経過を驚きながら見守っているところだという。

 臨床試験に参加する浅野耕路さん(80)=港区=は9回目の治療を終えた8月末、「抗がん剤治療を終えたときはもう駄目だと悩んだが、まだ治療法があると聞いて希望が持てた」と笑顔をみせる。

  
陽性患者は生存2倍

 中村教授が開発したペプチドを使った臨床試験は平成18年から、食道がんや胃がん、大腸がんなどで全国の大学病院を中心に行われ、ワクチンに反応するリンパ球が陽性の患者は、陰性の患者に比べて生存日数が2倍以上長いことが分かっている。

 また、久留米大学病院(福岡県久留米市)が実施する別のペプチドワクチンと抗がん剤を組み合わせた併用療法では、従来なら生存期間の中央値が10~12カ月という既存の治療法がない前立腺がん患者の中で、HLA(白血球の型)が「A2」というタイプでは25カ月と約2倍長くなる効果が得られている。

 こうした成果に患者の期待は高まるが、米国には「ペプチドワクチン単独では効果が乏しい」という論文もあり、有効性をどう判断するか課題も多い。

 中村教授は「がんの治療法はゲノムを使うことで大きく変わってきている。医薬品になれば、日本のがん死亡を年10万人は減らせるのではないか」と期待を寄せている。

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【用語解説】がんワクチン療法

 がん細胞が持つ特異的な抗原などの“目印”を見つけ、リンパ球などにがん細胞のみを攻撃させる治療法で、免疫療法の一つ。抗原にはペプチドのほかに、患者から採取した血液中の樹状細胞やがん細胞、DNAなどがあり、世界的に開発が進められている。



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■ 【がんと闘う ワクチン療法】(中)免疫療法 人により効果に差 2009.11.7 産経

■待たれるメカニズム解明

 「がんワクチン」と聞いたときに、まず「丸山ワクチン」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。丸山ワクチンはがん細胞を直接、殺すのではなく、免疫の働きを強化してがんをたたくという薬。免疫を活性化するという点で、現在、臨床試験や治験が行われているペプチド(タンパク質の断片)などを利用したがんワクチンと考え方は同じといえる。

 ◆謎解けた丸山ワクチン

 日本ではこの丸山ワクチンが有名だが、「免疫を活性化してがんを治療する」という考えを世界で最初に実践したのは米国の外科医、W・B・コーリーだ。1890年代初期、コーリーは、がん切除術後に感染症に罹患(りかん)した患者の方が、罹患していない患者より経過がいいことに気付いた。免疫系に感染症だけでなく、がん細胞を攻撃する能力があると考え、数種類の病原菌の毒性を弱めるなどしたうえで、がん組織やその周囲に接種したところ、がんが小さくなったり、消えたりした患者が出たという。

 「コーリーの毒」と呼ばれたこの治療法は、20世紀初めに放射線療法が開発されると、興味を持つ医学関係者がいなくなり、長い間、顧みられることがなかった。

 コーリーの毒に対し、丸山ワクチンは、日本医科大学元学長の丸山千里(ちさと)が結核の検査薬であるツベルクリンをヒントに昭和39年、がん治療薬として開発した。中には、がんが小さくなるなど効果の表れた患者もいたが、56年の中央薬事審議会(当時の厚生相の諮問機関)で「有効性が確認できない」との答申が出され、承認が見送られた。

 1980年代には米国でも初期のがんワクチンが臨床に導入されたが、期待されたほどの効果がなく、丸山ワクチンの承認見送りと合わせ、「免疫療法は怪しげなもの」との印象が広まった。

 この流れが変わったのは90年代に入ってからで、「自然免疫」の働きが解明されたことも影響している。


 人間の免疫には、自然免疫と獲得免疫の2種類がある。それまで大した働きをしないと考えられていた自然免疫が、実は獲得免疫に指示を出す指令塔の役目を果たしていることが分かった。これを突き止めたのが大阪大学微生物病研究所の審良(あきら)静男教授(免疫学)で、この発見はコーリーの毒や丸山ワクチンに理論的な裏付けを与えることになった。

 ◆リンパ球の動き検証も

 丸山ワクチンは自然免疫、現在のがんワクチンは獲得免疫を主に利用するという違いはあるが、がんワクチン療法もこれまでに解明された免疫の理論に基づいて行われている。がんワクチンについて、審良教授も「効果があるのでは」と期待を寄せるが、一方で「効く人と効かない人がおり、なぜ人によって効果に差があるのか、そのメカニズムは分かっていない」と指摘する。

 丸山ワクチンは今、実費を患者が負担する有償治験薬となっている。理論的には多くのことが分かってきたがんの免疫療法だが、免疫をうたった治療法が玉石混交となっており、研究者にとって悩ましい問題になっている。

 ペプチドワクチンを開発する東京大学医科学研究所の中村祐輔教授(同研究所ヒトゲノム解析センター長)は「今行っている臨床試験では、ワクチンで増えたリンパ球が、がんの組織に戻っているかどうかが検証できる。科学的な検証を重ねることで、1人でも多くのがん患者さんに希望を与えられる薬になれば」と話している。

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【用語解説】自然免疫と獲得免疫

 免疫はウイルスや細菌などの異物を攻撃し、排除する働きのこと。その担い手は血液中の白血球で、生まれたときから体に備わっている「自然免疫」と、特定の相手に攻撃をしかける「獲得免疫」の2種類がある。自然免疫には樹状細胞、マクロファージ、NK細胞、好中球、獲得免疫にはB細胞、T細胞がある。



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■ 【がんと闘う ワクチン療法】(下)新しい作用の薬 有用性どう判断 2009.11.10 産経

■末期患者だけでは難しい検証

 厚生労働省の「高度医療評価会議」は7月、久留米大学病院(福岡県久留米市)が実施するペプチド(タンパク質の断片)ワクチン療法を条件付きながら、「高度医療評価制度」に承認した。同制度は昨年4月から開始。「本格的に認められれば、混合診療も可能になるのでは」と患者らの期待が高まっているものの、同大学先端癌(がん)治療研究センターの山田亮所長は「混合診療のためには、さらに先進医療専門家会議の審査をクリアしなければいけない。これは既存の医療と比べて効果が高いかどうかを評価するもので、がんワクチンのような新しい作用の薬が認められるかどうかは全く分からない」と指摘する。

  
患者の協力必要

 先進医療専門家会議は保険との併用の適否を判断する組織で、近い将来、誰もが使える薬として認めていいかどうかを見極める。新しい薬の場合、既存のものと比べて有効性が高いかどうかが大きな判断基準になる。例えば、既存薬が10人のうち5人に効くというデータがある場合、新しい薬の候補となる物質も10人中5人以上に効くことを示さないと、薬として承認されない可能性が高いという。

 こうした薬の有効性をめぐる判断基準に対しては異論もある。ペプチドワクチンの研究を進める東京大学医科学研究所の中村祐輔教授(同研究所ヒトゲノム解析センター長)は「遺伝子の型の違いで薬の効きやすさが異なることが分かるようになってきた今、従来の方法で有効性を判断するのが本当に患者のためになるのか。人によっては効果のある物質が薬となる可能性を奪うのではないか」と疑問を呈する。

 山田所長も「治療法が全くない進行期のがんで、たとえ1割でも助かる薬があるとすれば画期的なこと。とはいえ、効かない9割への投与が無駄というのも事実だ。どういう人なら効くのか、投与前に判断するシステムが必要」と話す。

 久留米大学病院のペプチドワクチンは、それぞれの患者に最も適したものを選んで投与されているものの、すべての人に効果があるわけではない。そこで今、500人のデータを基に遺伝子を分析、どういうタイプでワクチンの効果が高いかを検証している。

 山田所長は「10年にわたる臨床試験の結果から、ペプチドワクチンは薬になるものと確信している。医薬品として認めてもらうためにはさらにデータを積み上げねばならず、多くの患者さんの協力が必要」と話す。

  
対象者の拡大を

 日本では、がんワクチンの臨床試験の対象は、ほかに治療法のない末期の患者に限られる。ただ、ペプチドワクチンなどの免疫療法は、効果が表れるまでに時間がかかることが臨床試験で分かってきた。

 これは、がん細胞を特異的に攻撃するリンパ球が、がん細胞数と拮抗(きっこう)できるまで増えるのに時間がかかるためと推測されている。研究者の間では「余命が短い末期患者では効果が表れる前に亡くなってしまい、効果の検証が難しいのでは」という声も挙がっている。

 中村教授は「米国のFDA(食品医薬品局)は臨床試験の対象を末期患者だけでなく、もっと早期の段階の患者にまで広げる方針を打ち出している。ワクチン治療の原理を考えれば当然の判断で、日本でも同様に患者の対象を広げるべきでないか」と提案している。

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 この連載は平沢裕子が担当しました。


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■ 村岡奈弥の身体に効く! 簡単菜食レシピ(さつまいも)  2009.11 NIKKEI NET

 11月の旬野菜 さつまいいもで腸のお掃除
空気が澄んできて、畑からおいしい秋の味覚が届くころ。さつまいもも収穫の時期に。「太る」イメージが強いさつまいもだが、実はダイエットの強い味方。腸と肌のキレイはつながっているので、さあ、おそうじ開始!

 Sweet Potato さつまいも
原産地は中央アメリカ。アメリカ先住民が栽培していたものをコロンブスがスペインへ持ち帰り、世界中に広まったといわれている。日本には中国から沖縄の宮古島を経由して、長崎や薩摩に伝わったとされる。品種はバラエティに富んでいて、おなじみの皮が赤紫色のものはベニアズマや鳴門金時など。皮の白っぽいコガネセンガンは焼酎の原料用、中が紫色の紫いも、パープルスイート(写真左)などもある

 肌は腸の鏡なり!腸をきれいにするとダイエット&美肌に効果大

 「この季節はだんだんと温度が下がってきて、体が冷えはじめるころ。冷えによって“血”や“気”のめぐりが悪くなって、腸の働きも低下。老廃物がたまって、便秘になってしまいがちです。便秘になると肥満の原因になるだけでなく、吹き出物ができたりして、肌の調子も悪くなってしまうんです」と奈弥さん。

 こんな時におすすめなのが、旬の味覚のさつまいも。食物繊維が多いので、腸をきれいにおそうじしてくれて、便秘もすっきり解消!

 「さつまいものいいところは、便秘解消だけでなく、胃腸に元気を与えて、消化を促進する働きもあること。胃腸が丈夫になると、デトックスも順調に行われるので、太る心配はなし! “さつまいもは太らない”が新しい常識ですね(笑)」

 そこで、さつまいもに体を温める食材をプラスした簡単メニューを。肌寒い日に体を芯から温めてくれるグラタン。さつまいもに牛乳、生クリーム、チーズをかけて焼くだけ! あっという間に作れるカレー風味炒めは、スパイシーな香りが新鮮で、さつまいもの歯ざわりもいい。さつまいもを水にさらして、くっつかないようにするのがコツ。れんこんと合わせたサラダは、ほっくりポテトサラダのような感覚。ここでは紫いもを加えたけれど、1種類のさつまいもだけでもOK。

空気が澄んできて、畑からおいしい秋の味覚が届くころ。さつまいもも収穫の時期に。「太る」イメージが強いさつまいもだが、実はダイエットの強い味方。腸と肌のキレイはつながっているので、さあ、おそうじ開始!

 さつまいも、れんこん、くるみのサラダ
材料(2人分) 普通のさつまいもと紫いもを合わせて300g れんこん50g くるみ大さじ3 サニーレタス適宜 玉ねぎのみじん切り大さじ3 A(酢小さじ1 1/2 マスタード小さじ2 塩少々 オリーブオイル小さじ1) 酢・塩各適宜 
 作り方
1 玉ねぎは水にさらして、水気をよくきる。ボウルに入れ、Aを順に加えて混ぜ合わせる。
2 紫いもは皮ごとゆでて、皮をむく。1.5cm幅の輪切りにし、4等分する。
3 普通のさつまいもは皮を厚めにむき、紫いもと大きさをそろえて切る。塩少々を加えた熱湯でゆで、湯をきって弱火で水気を飛ばす。
4 れんこんは皮をむき、1cm幅の輪切りにして4等分し、酢水につける。塩少々を加えた熱湯でゆでる。
5 くるみはフライパンでからいりし、粗みじん切りにする。
6 2~4を1のドレッシングであえ、サニーレタスとともに器に盛り、くるみを散らす。

 さつまいものグラタン
材料(2人分) さつまいも100g 牛乳80cc 生クリーム50cc チーズ(パルミジャーノかグリエールを細長くおろしたもの、またはちぎったモッツァレラ)適宜 塩・こしょう・ナツメグ各少々
 作り方
1 さつまいもは皮をむいて、薄切りにする。塩・こしょうをふりながら、耐熱皿に並べる。
2 牛乳を沸かして1にかけ、生クリーム、おろしたチーズをかける。
3 200℃のオーブンで20分ほど焼く。
4 焼き上がったら、ナツメグをふる。


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■ 乳がん手術後の乳房再建へ 豪研究所が動物実験に成功  2009.11.12 産経

乳がん手術で乳房を切除した患者の脂肪細胞を増殖させ、乳房を再建させる手法をラットやブタでの動物実験で確かめたとオーストラリア・メルボルンのバーナード・オブライアン研究所が12日、明らかにした。
 来年初めにも、切除経験のある患者を対象に臨床試験に入るという。おなかの脂肪やシリコーンを使った再建法などに代わる、自然で負担の少ない再生法として注目される。
 米医学誌「ティシュー・エンジニアリング(再生医学)」にこのほど発表された。
 研究所によると、胸の切除した部分の皮下に乳房の形をした空洞のプラスチック製の型を埋め込む。患者の脂肪細胞を採取して型の中に移植、血管をつないで増殖を促すという。(共同)



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■ 大酒は乳がんの元? 閉経後、週7合で1.74倍   2009.10.6 産経

酒を多く飲む女性ほど乳がんになりやすい傾向にあることを、愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の川瀬孝和主任研究員らが6日までに確かめた。閉経後の女性では、1週間に日本酒換算で7合以上飲んでいると、発症率は全く飲まない人の1.74倍だった。
 乳がんは女性で最も多いがんで、最近急増している。研究グループの田中英夫疫学・予防部長は「酒と乳がんの関連は欧米で指摘されていたが、今回の研究で、閉経後の日本女性でも明白になった。乳がんを予防するには、大酒を控えた方がよい」と話している。
 研究グループは、愛知県がんセンター病院で乳がんと診断された1754人と、乳がんと診断されなかった女性3508人を分析。
 閉経後の乳がん発症率は、酒を飲まない女性を1とすると、少し飲む女性は1.24倍、時々飲む女性は1.39倍、日本酒換算で週に7合以上飲む女性は1.74倍だった。



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■ 神経切断防ぐ遺伝子、アルツハイマー防げる?   2009年6月29日 読売

 脳や脊髄(せきずい)の神経が切れるのを防ぐ遺伝子を東京大学と理化学研究所、九州大学の
共同研究チームが発見した。
 パーキンソン病などの治療に応用できると期待される。成果は29日付の科学誌ネイチャー・
ニューロサイエンスに掲載される。
 人間の脳は、1000億個以上の神経細胞が結びつき、複雑な回路を構成している。赤ちゃんの
ころはいろいろな細胞同士が結合しているが、情報伝達の効率を上げるため、不要なつながりは
切断されていく。
 だが、必要な神経まで切れてしまうと、パーキンソン病やアルツハイマー病、ALS(筋萎縮(いしゅく)
性側索硬化症)などの発症につながる場合があるとされる。
 同研究所の林悠研究員らは、モデル動物の線虫を用いて実験。「Wnt」と呼ばれる遺伝子が、
必要な神経を切断から守っていることを突き止めた。


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炭水化物を抜くと憂うつに ダイエットで精神面に影響 豪研究チーム 2009.11.13 産経

パンなど炭水化物を減らす「低炭水化物ダイエット」を続けると、気分が憂うつになったり、怒りっぽくなったりする。 オーストラリアの研究チームがこのほど、米医学誌「アーカイブズ・オブ・インターナル・メディシン」にこんな研究結果を発表した。 研究は、24~64歳の肥満の人106人を対象に、 (1)肉、乳製品などタンパク質や脂質を中心にし、パンなど炭水化物を抑える「低炭水化物」組  (2)炭水化物を多く取る「高炭水化物」組  の二つの減量グループに分け、体重や精神状態を1年間調べた。カロリー摂取量は同じにした。  両グループとも1年後の体重減少は平均13・7キロで変わりなかったが、精神状態では「高」組にダイエット前と比べ改善がみられたのに対し、「低」組は気分の落ち込みや不安を示すようになった。(共同)


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■ 「恐怖の記憶」消す仕組み解明…PTSD治療にも     2009年11月13日 読売

脳が短期の記憶をとどめる部分では、神経細胞を次々に作り出すことで、恐怖などの記憶を消し去っていることを、富山大学の井ノ口馨教授らが動物実験で突き止めた。 心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの治療につながる成果だ。13日発行の米科学誌「セル」に発表する。 記憶は、脳の「海馬」と呼ばれる部分に保存された後、整理され、マウスは1か月、人間は半年~3年で大脳皮質へ移り、長期の記憶になるとわかっているが、詳しい仕組みは不明だった。 井ノ口教授らは、海馬で神経細胞の新生が盛んなマウスと、そうでないマウスを実験に用い、恐怖を感じる程度の電気ショックを加え、記憶を調べた。その結果、細胞新生が少ないと恐怖の記憶が海馬にとどまり、細胞新生が盛んだと、移りやすいことがわかった。 恐怖などの記憶がいつまでも海馬にとどまっていると、何かにつけて思い出しやすく、PTSDの症状が長引くと考えられる。 井ノ口教授は「海馬の神経新生を活発にする薬剤を開発すればPTSDの治療に役立つ」と話している。


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■ 花粉症のもと食べれば症状和らぐ 都が研究 2009.11.4 asahi.com

花粉症の原因物質をあらかじめ口から投与すると、7割の人で花粉症の症状が抑えられた――。東京都がこんな研究結果をまとめた。根治も期待できるといい、都は国などに実用化を働きかける。
 都によると、花粉症を引き起こすのは花粉に含まれる抗原と呼ばれる物質。これが体に入ると免疫反応が過剰になって鼻水やくしゃみが出たり、目がかゆくなったりする。
 都は抗原を体内に取り込んで体を慣らし、免疫反応を抑える「減感作(げんかんさ)療法」の一つとして、日本医科大と共同で06年夏から実験を始めた。花粉症の症状がある142人の舌の下に、スギ花粉の抗原を含ませた約1センチ角のパン片を置いて投与するもので、期間は2年間。1日1回2分間で最初は毎日投与し、次第に濃度を濃くして回数を減らした。
 その結果、100人の症状が改善した。花粉飛散期に常に鼻が詰まっていた重症者は28%から4%に激減。ほとんど症状が出ない人は逆に5%から20%に増えた。今年の都内の花粉飛散量は06年比で約6倍だったので、都は「効果は飛散量に左右されない」としている。
 同様の研究で、100人以上の患者データを同時に集めた実験は国内で初めてという。都は「今回の方法なら自宅で簡単にできる」と期待する。
 だが、治療に使う抗原は、薬事法に基づく承認が必要になった場合、治験などに数年かかる可能性がある。都は、パン片の代わりにトローチなどへの改良も検討し、早期の実用化に向けて国や製薬会社へ働きかけを進めるという。(岡雄一郎)


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■ 漢方製剤「麻黄湯」タミフル並み効果、新型には未確認 2009.5.8読売

 インフルエンザの治療に漢方製剤の「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果を、福岡大病院の鍋島茂樹・総合診療部長らが明らかにした。新型インフルエンザへの効果は未確認だが、タミフルの効かない耐性ウイルスも増える中、注目を集めそうだ。
 日本感染症学会で4月に発表された鍋島部長らの研究は、昨年1月~4月に同病院を受診し、A型インフルエンザウイルスを検出した18~66歳の男女20人の同意を得て実施。うち8人はタミフル、12人は麻黄湯エキスを5日間処方した。ともに発症48時間以内に服用し、高熱が続く時は解熱剤を飲んでもらった。
 服用開始から平熱に戻るまでの平均時間は、タミフルが20・0時間、麻黄湯が21・4時間でほとんど差がなかった。解熱剤の平均服用回数はタミフルの2・4回に比べ、麻黄湯は0・6回と少なくて済んだ。
 麻黄湯のインフルエンザへの効能は以前から承認されており、健康保険で使える。
 鍋島部長は「正確な効果の比較には大規模で厳密な研究が必要だが、タミフルは異常行動などへの懸念から10歳代への使用が原則中止されていることもあり、漢方薬という選択肢の存在は大きい」と話している。



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■ 親の15%、乳幼児にサプリ (2009年7月30日 読売新聞)

 乳幼児を持つ保護者で、子どもにサプリメントを利用したことがあると答えた人が15%に上ったという調査結果がまとまった。
 調査は、国立健康・栄養研究所(東京)が2007年5月~9月に、青森、埼玉、香川など7県で実施。対象は、幼稚園や保育園に通う0~6歳の子を持つ保護者で、1533人から回答を得た。
 このうち、健康に良いとされるカプセルや錠剤、濃縮液体のサプリを子どもに利用したことがあると答えた保護者が15%に上った。内訳は、ビタミンとミネラルが10%。残り5%はそれ以外で、DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれる魚油やプロテイン、ハーブなどだった。ビタミンとミネラルは国で定めた食事摂取基準があるが、それ以外は基準がない。
 子どもにサプリを与えたことのある親の94%は、自身も利用。子どもへの利用の頻度は「毎日」が15%、「たまに」が47%。サプリを与えた親の64%は、食品を購入する時に栄養成分の表示を「参考にしている」と答えた。一方、与えていない親で「参考にしている」と答えた人は51%。
 調査をした同研究所情報センター長の梅垣敬三さんは、「親の食や栄養に対する関心の高さがサプリ利用につながっているが、その知識は正しいとは言い難い。食事摂取基準にない栄養素は、子どもに対する安全性の検証も乏しく、乳幼児にむやみに摂取させない方がいい」と話す。
 食事摂取基準は、エネルギーや栄養素の大まかな目安を国が示したもの。摂取基準のあるビタミンやミネラルも、過剰に取ると、体内に蓄積して思わぬ弊害を起こす恐れもある。
 管理栄養士で、雑誌「食べもの文化」編集長の安藤節子さんは、「子どもは多彩な食べ物に触れ、『おいしい』という経験を繰り返すことで心身の発達が促される。栄養摂取だけが食事の目的ではない。サプリは、大切な経験を奪ってしまう」と話している。
(2009年7月30日 読売新聞)



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■ 米 (福島・郡山市) 漢方米 輝くうまみ  (2009年11月2日 読売新聞)

 瑞穂の国、とは「日本書紀」の昔から日本の美称である。
田んぼは人々と生き物たちを育み、華やかな農耕儀礼を生んできた。金色の稲穂がみずみずしく実る様子は古来、この国の豊かさの象徴だった。

 そんな郷愁を誘う風景に福島県郡山市で出会った。仙台に次ぐ東北第2の商都だが、「市町村別の米生産量はトップクラス。でも知られてないんだよね」。古川勝幸さん(52)のぼやき節が始まった。
 安積と呼ばれる一帯は水利の悪い荒野だったが、近代初の大開拓事業で穀倉地に変わった。代々農業を営み、国内最大の品評会でコシヒカリが5年連続金賞に輝く若き名人は、「米だけで食ってくのは大変だよ」とこぼす。
 ぼやきも無理はない。食糧管理、減反、そして戸別所得補償……。価格は下落し、田んぼは荒れ、離農が相次ぐ。瑞穂の国を支える米農家は、一貫しない政策に翻弄(ほんろう)され続けてきた。
 試行錯誤していた古川さんが8年ほど前に出会ったのが漢方農法だ。農薬や化学肥料の代わりに漢方生薬や熟成させた堆肥(たいひ)を使う。栃木県内で漢方薬局を営む星野英明さん(54)が、アレルギー患者らと接する中で食の安全性に危機感を抱き、考案した。「化学合成した肥料や薬は自然の抵抗力を奪ってしまう。植物や土も人と同様、漢方で本来の力を高められる」

 古川さんは仲間7人と「漢方無農薬研究会」を結成。最初は雑草がはびこって10アール当たりわずか2俵(120キロ)しか収穫できなかったが、耕運や追肥、水管理のタイミングを少しずつ覚え、6俵まで収量を上げた。手間もコストも通常の何倍もかかり、1キロ900円以上する高級米だが、毎年注文が殺到する。
 稲刈りの合間に、漢方米で作ったおにぎりをほおばる。米一粒一粒が輝き、しっかりと弾力がある。かめばかむほど、クセのないうまみがじわじわと広がった。
 「これからは景色や環境も考えた米作りをしないと。一生勉強だね」。ぼやきながら未来を描く古川さんは、新たな時代の開拓者に違いない。 (文・松本由佳 写真・三輪洋子)(2009年11月2日 読売新聞)


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富山化学、インフル薬1000万人分供給 10億円投じ生産ライン 2009.10.29 日経

 富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業は、インフルエンザ治療薬の生産体制を整える。来年6月までに10億円強を投じて、富山市の主力工場に原料の生産ラインを新設、1シーズンに1000万人分を供給できるようにする。
 富山化学は29日、開発中のインフルエンザ治療薬「T―705」が国内で臨床試験(治験)の最終段階に入ったと発表した。日本では2011年にも発売する計画だ。米国でも治験中で、欧州でも早ければ来年から治験を始める計画。



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■ 虫歯菌や歯周病菌を"ほぼ完全殺菌" いま注目の洗口剤「パーフェクトペリオ」
マイコミジャーナル 2009/10/20 http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/10/20/perfectperio/index.html

いくつになっても嫌な虫歯、気になる口臭……。
こうした「口の悩み」の原因となっている虫歯菌や歯周病菌を徹底的に取り除いてくれるというのが野口歯科医 学研究所http://www.n-d-r.co.jp/ (栃木県小山市)開発の洗口剤「パーフェクトペリオ」だ。東京医科歯科大の研究でもパーフェクトペリオには虫歯菌、歯周病菌に対して「10秒のう がいでほぼ100%の殺菌効果」があることが認められており、"実力派"洗口剤として注目を集めている。

2005年に同研究所が開発したパーフェクトペリオは、虫歯菌や歯周病菌を溶菌する効果のある口腔機能水。白血球と同じ殺菌成分である「次亜塩素 酸」と「炭酸水素ナトリウム」が含まれた電解水で、虫歯菌や歯周病菌の周囲にあるバイオフィルム(口腔内微生物によって、膜状に構成される構造体)を破壊 し、細菌を破裂させて溶菌する仕組み。
同研究所の代表で歯科医の野口宗則氏によると、口臭の2大物質である硫化水素(卵の腐ったような臭い)と、メテルメルカプタン(野菜の腐ったような 臭い)は、特に舌の表面の歯周病菌が出す酵素によって発生する。パーフェクトペリオはこうした歯周病菌もほぼ溶菌することから、虫歯予防だけでなく口臭予 防にも有効だとされている(※1)。
子どもでも安心して使える成分を使用しているのも特長。これまで虫歯菌や歯周病菌の殺菌に使われていた抗生物質などの薬剤と違い、体内にある成分 (白血球と同じ成分)を使用。アレルギーや副作用などの問題がほとんどない。また、パーフェクトペリオはこれまでのうがい薬や洗口剤に多かった酸性ではな く、弱アルカリ性。常用し続けることで、酸が歯そのものを溶かしてしまうといった心配もないという。
今年6月に開催された日本歯科保存学会で東京医科歯科大研究チームが発表した研究(※2)によると、パーフェクトペリオは、市販されているほかの洗 口剤よりも虫歯菌や歯周病菌に対して殺菌効果があり、10秒間うがいすることで虫歯菌に対しほぼ100%の殺菌効果があるとしている。
家庭でのマウスケア向けのパーフェクトペリオは安全な濃度まで薄めたもので、全国約200カ所の歯科医院で購入が可能。「歯科医の診査・指導を受け た上で使用してほしい」とのことだ。販売価格は500ml入りボトルで2,400円~3,000円(販売医院によって異なる)。 ただし、ひどい歯周病については、高純度のパーフェクトペリオを使って歯科医が治療する必要があるので注意が必要だ。同研究所では「問い合わせも多く、 オーラルケアへの関心の高さを感じている。今後は導入する歯科医院を増やすなどして、入手しやすいようにしていきたい」と話している。
※1 「次亜塩素酸電解水及び洗口剤の短時間作用によるう蝕病原菌に及ぼす効果」
※2 胃や腸など口腔以外に原因がある場合には効果は限定的な場合もある。




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■ 中高生の3割「昼からウトウト」…高1でピーク 2009年10月21日読売
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091021-OYT1T00001.htm

 中学、高校生の3人に1人は、昼間に強い眠気を感じていることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大井田隆・日本大教授)の約8万7000人を対象にした初の全国調査で分かった。昼間の眠気は、学習効率を下げたり、健康に悪影響を与えたりすることが知られており、中学、高校生への健康教育が重要になりそうだ。
 大阪市で24日から開かれる日本睡眠学会で発表する。
 全国239校の中学、高校を対象に、睡眠や生活習慣についてアンケート調査を行い、168校の生徒から回答を得た。
 昼間の眠気は、国際的な尺度を使って評価。「座って人と話したり、本を読んだりしているとウトウトする」など、昼間に強い眠気を感じる生徒は全体の33%だった。男子は28%、女子は38%で、女子の方が眠気を訴える比率が高かった。
 眠気を感じる比率を学年ごとにみると、高校1年生(男子36%、女子45%)がピークだった。
 就寝時刻の遅れや、通学時間の長さなども、昼間の眠気に影響を与えていた。
 研究班の兼板佳孝・日大准教授は「強い眠気を感じる生徒は、予想以上に多かった。高校1年生は、環境の変化が最も大きい時期で、それも影響しているのだろう。どういう条件だと昼間に眠気を生じやすいのかを明らかにして、健康教育などに生かしていきたい」と話している。


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■ 新型インフルにカテキンが効く?徳島文理大が解明 2009年10月22日読売
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091022-OYT1T00039.htm?from=main6

 緑茶成分のカテキンが、新型インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑えることを徳島文理大学の葛原隆教授(薬学)らが突き止めた。
 緑茶に抗ウイルス作用があることは知られていたが、仕組みがわかったのは初めて。
 新型やAソ連型などのA型ウイルスは、増殖に不可欠なRNAポリメラーゼという酵素を持ち、人間や豚の細胞中のRNAという物質を切断して新しいウイルスの材料にしている。
 葛原教授らが、A型ウイルスからこの酵素を取り出し、緑茶に多い5種類のカテキンを一つずつ加えたところ、2種類で酵素が働かなくなった。この2種類のカテキンと、酵素の分子の立体構造をコンピューターで計算し、重ね合わせると、酵素分子の表面にある複雑な形のくぼみに、カテキン分子がすっぽりと入り込むことがわかった。くぼみの中にはRNAを切断する「刃」があるが、カテキンがふたをし、働かなくしていた。
 カテキンは腸で分解され、緑茶を飲むだけでは抗ウイルス効果は弱い。葛原教授は「構造を少し変えて腸で分解されないようにするか、吸引式にすれば、効果的な新薬になる」と言う。



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■ ダチョウの免疫力“投入”…食中毒防ぐ「納豆」 2009年9月6日 読売
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090906-OYT1T00094.htm?from=main6

 免疫力が強いダチョウの抗体を利用し、食中毒を防ぐ効果を狙った納豆を、京都府立大の塚本康浩教授の研究チームが、アサヒ食品工業(兵庫県明石市)と共同で開発した。
 塚本教授が開発したダチョウ抗体は、インフルエンザの防護マスクに塗布されて商品化されており、今回は腸内の悪玉菌をターゲットにした。
 病原体をダチョウに注射すると、約2週間後に産んだ卵の中に大量の抗体ができる。この方法で食中毒菌などに対する抗体を持つ卵を作り、その粉末を納豆のたれに混ぜた。「納豆ぢから」と名付けて、10月から関西で試験的に販売する予定。塚本教授は「抗体が、胃や腸の中で悪玉菌と反応してくれれば」と期待する。今後、ふりかけやビスケットなど色々な食品につなげていく予定だ。「納豆ぢから」は、9日から3日間、大阪市の「インテックス大阪」で、全国29大学が企業と開発した食品が並ぶ「メイド・イン・キャンパス ぐるめ街道」で紹介される。
(2009年9月6日14時43分 読売新聞)


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■ 寝る子は育つ、成績も 睡眠中も脳は学習、米大が実証 2009年8月27日 asahi.com

 成績を上げるためにはよく寝ること――。そんな教訓が得られそうな実験結果を、渡辺武郎・米ボストン大教授らのグループが発表した。学習中に活動する脳の領域が睡眠中にも活動しており、その活動が活発なほど学習効果が高い傾向があることを、機能的磁気共鳴画像(fMRI)で脳の活動の様子を調べて確認した。米専門誌に発表した。
 学習後に寝るほうが学習効果が高まるといわれているが、その仕組みはよくわかっていない。そこで、グループは、7人の被験者に、複雑な画像を素早く識別する訓練をしてもらった。
 訓練中は、脳の視覚情報を処理する特定の場所が活動する。学習した後、fMRIの中で寝てもらったところ、その場所が活発に活動することがわかった。
 寝ないで同じ訓練をすると識別の正答率は上がらなかったが、寝た後は正答率が上がった。睡眠中の活動が活発な人ほど、睡眠後の正答率が上がる傾向があることも明らかになった。睡眠中に学習した脳活動を繰り返して、脳の中に学習内容を「固定」していると推定されるという。
 「睡眠によって疲れがとれるから学習効果が高まるように見えるという考えもあったが、脳が活動して、学習を固定化していることがわかった」と渡辺教授は話している。(瀬川茂子)


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■ 持田ヘルスケア、フケ・かゆみ抑制ヘアケア 殺菌成分配合 2009.8.26 日経産業

 持田製薬の化粧品・食品子会社、持田ヘルスケア(東京・新宿、柏直輝社長)は、フケや頭皮のかゆみを抑えるヘアケア「コラージュフルフル」の新シリーズを9月1日に発売する。汗のにおいを抑える殺菌成分を新たに配合し、頭皮をより清潔な状態に保てるようにした。

 商品名は「コラージュフルフルネクスト」。フケの原因となる雑菌の繁殖を抑える殺菌成分に加え、皮脂の酸化による汗臭を防ぐ「オクトピロックス」を配合した。シャンプーとコンディショナーの2品目で、それぞれ頭皮がべとつきやすい人向けの「すっきりさらさらタイプ」と、乾燥しやすい人向けの「うるおいなめらかタイプ」を用意した。希望小売価格は200ミリリットル入りで1680円、400ミリリットル入りで3150円。


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■ あすか製薬、張るタイプの更年期障害薬 [2009年2月5日/日経産業新聞]

 あすか製薬は4日、張るタイプの更年期障害治療薬「メノエイドコンビパッチ」を5日発売すると発表した。2005年10月の合併で発足したあすか製薬としては新薬の第1号になる。更年期障害治療では一般に卵胞ホルモンを張り薬で、黄体ホルモンを飲み薬で投与する例が多い。新製品は2つのホルモンを配合した。1週間に2回張り替えればすむため、飲み忘れも防げるという。


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■ 英系グラクソと化血研、新型インフルのワクチン量産で技術提携
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009020209393h1

 英製薬大手の日本法人、グラクソ・スミスクライン(GSK、東京・渋谷)と化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)は2日、新型インフルエンザの大流行(パンデミック)に備えて、予防ワクチンの量産技術を開発することで合意したと発表した。両者の得意技術を融合し、新型インフルエンザ発生後にワクチンを迅速に供給できる技術を確立する。
 両者は細胞培養によりワクチンを製造する技術を開発する。現在、主流の鶏の有精卵を使ったワクチン製造法に比べて生産時間を短縮できるほか、予防効果の高いワクチンの開発できると期待している。国内で開発するが、成功すれば海外で技術を活用する可能性があるという。
 GSKはワクチンの予防効果を高める免疫増強剤の技術を保有。化血研はワクチンを細胞培養で製造する技術の開発を進めている。技術の早期実用化に向けて両者の技術を持ち寄る。


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■ 「WiiFit」で肥満対策の保健指導 任天堂
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012709639h1

 任天堂は27日、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の健康管理ソフト「WiiFit」で肥満対策の保健指導が受けられるサービスを始めると発表した。4月からNECとパナソニックメディカルソリューションズ(大阪府門真市)、日立製作所の3社が同サービスと連動したシステムをそれぞれ開発し、健康保険組合向けに提供する。
 「WiiFit」の体重計型コントローラーを使って計測した体重などのデータを、インターネットにつないだWii経由で産業医に送り、保険指導を受ける仕組み。携帯型の「ニンテンドーDS」用の、歩数計を使った健康管理ソフトにも連動する。
 NECなど3社はまず自社の健保組合でメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)検診対象者向けなどに活用する。その後、他社の健保組合や特定保険指導サービス機関向けにシステムを外販する計画だ。WiiFitは国内で300万本を販売している。


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■ 比の豚エボラ、人に感染 WHO、経路特定急ぐ
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012303931h1

 【マニラ=遠西俊洋】フィリピンで昨年、世界で初めてエボラウイルスに感染した豚が見つかった問題について、養豚関係者の1人も同ウイルスに感染していたことが23日、わかった。エボラウイルスが原因の出血熱などには発症しておらず、現時点で空気感染など被害拡大の可能性はないという。世界保健機関(WHO)などは感染経路の特定を急いでいる。
 比国内で感染豚が見つかったことを受け、WHOや国連食糧農業機関(FAO)、フィリピン保健省などは6日から合同で養豚施設に立ち入り、調査を実施していた。WHO当局者によると、関係者の血液検査などの結果、1人がレストンというタイプのエボラウイルスに感染していた。WHOなどは調査結果をまとめ23日午後、マニラで会見する。


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■ 子供の体力、地域差大きく 文科省、初の全国体力テスト
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012110867h1

 文部科学省は21日、全国の小学5年生と中学2年生を対象に初めて実施した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を公表した。8種目の結果を得点化した体力合計点(80点満点)は都道府県間で約6―10点の差があり、子供の体力に地域差がある現状が浮かんだ。都道府県別では福井県や秋田県で体力が高かった。ほとんど運動をしない子供の割合は中2女子で3割に達した。
 同調査は全国学力テストの「体力版」といえる原則全員参加のテストで、握力や50メートル走など8種目を測定する。2008年4―7月にかけて実施し、参加校数は小学校が全体の71%に当たる1万5605校、中学校が70%の7578校だった。
 平均点(国公私立)は小5男子が54.19点、女子が54.85点、中2男子が41.42点、女子が48.29点。いずれも大都市(政令市と東京23区)で平均合計点が低く、人口の少ない町村やへき地が高かった。


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■ 湧永製薬、しみ・そばかすに効くビタミン剤 メラニン排出で症状緩和 2009.1.21 日経産業

 湧永製薬は20日、しみやそばかす、日焼けによる色素沈着を緩和する一般用医薬品(大衆薬)のビタミン剤「シトリーヌα(アルファ)」を2月1日に発売すると発表した。3種類の有効成分を配合、黒色メラニンの生成を抑え、還元して体外へ排出することで症状を和らげる。
 ビタミンC(アスコルビン酸)とアミノ酸の一種、L―システインがチロシナーゼという酸化酵素の働きを妨げ、黒色メラニンの生成を抑えるほか、黒色メラニンを無色に還元する。天然ビタミンE(d―αトコフェロール)も同種の製品群では最大量の240ミリグラムを配合。表皮の代謝を促すことで、メラニンの体外排出を後押しする。成人は1回2カプセルを1日3回服用する。180カプセル入りで価格は2940円。


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■ 皮膚にすむカビ、認識するたんぱく質を解明 理研など
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012004671h1

 健康な人の皮膚にも常に存在するカビの一種「マラセチア」が皮膚炎を引き起こす仕組みの一端を理化学研究所などの研究チームが突き止めた。細胞がストレスにさらされると活性化するたんぱく質「ミンクル」がマラセチアを認識し、炎症反応を引き起こしている可能性があるという。アトピー性皮膚炎の悪化などを抑える治療につながるとみている。米科学アカデミー紀要(電子版)に近く発表する。
 マラセチアは普段は無害だが、条件次第で皮膚炎などを発症し、フケ症の原因にもなる。
 研究チームは、ミンクルの働きが強まると光る蛍光たんぱく質を使い、数十種類の微生物に対する細胞の反応を調べた。マラセチアと培養した場合だけ、細胞が強く光った。


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■ 「自分は太っている」 男性56%>女性41% 30―50代
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009012002123h1
 オムロンヘルスケアが30―50代を対象に実施した生活習慣に関する調査によると、自分のことを「太っている」と感じている男性は5割を超えたのに対して、女性は4割程度であることが分かった。一方で、実際にダイエットに向けて努力しているのは女性で6割超、男性は5割強だった。総じて男性のほうが「太っている」自覚はあっても改善の努力は惜しんでいるという結果になった。
 体の状態について聞いたところ「自分は太りすぎ」と「太っている」と回答した割合の合計は男性が56.0%、女性が41.6%だった。反対に「やせすぎ」と「やせている」の合計は男性が9.9%、女性は12.2%になった。ダイエットの必要性については男女とも7割強が「感じている」と回答したが、実際にダイエットに向けて努力しているのは女性で62.0%、男性は54.7%だった。
 調査は2008年12月26―28日にかけてインターネットで実施。30―59歳の男女1200人が回答した。


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■ 東大、粘膜が細菌感染防ぐ仕組み解明 たんぱく質が作用
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009011609797h1

 東京大学の岩倉洋一郎教授らは腸内などの粘膜が細菌の感染を防ぐ仕組みを解明した。体内にある「インターロイキン17F」と呼ばれるたんぱく質が細菌の活動を抑えていた。感染症を防ぐ新しい薬になる可能性がある。研究成果は米科学誌「イミュニティ」(電子版)に16日掲載した。
 このたんぱく質は黄色ブドウ球菌などが感染すると、免疫に関係する細胞や腸の上皮細胞から作られ、抗菌作用を持つ別の物質が作られるのを促していた。マウスの実験で効果を確認した。
 インターロイキンは複数の種類があり、これまでリウマチ治療薬などとして実用化している。今回働きを突き止めたたんぱく質は炎症反応は起こさないため、病気などで体力が落ちて免疫力が低下したときに細菌の感染を防ぐ薬になると期待される。


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■ 結核の脅威、都市に潜む 医師も病床も不足
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009010408014h1

 「過去の病」と思われてきた結核の感染リスクが東京や大阪など大都市で高まっている。研究機関の調査で、都市に集中する娯楽施設や24時間営業の飲食店などでの感染が判明。専門家は不特定多数が密閉空間で長時間いる施設で、複数の人に感染が広がる可能性を指摘する。治療経験のある医師や結核病床の減少も進んでおり、診療体制の維持・強化が急務になっている。
 東京都内のIT(情報技術)関連企業に勤めていた男性(34)は2005年5月ごろ、急に体の変調を覚えた。せきと発熱がおさまらない。かかりつけの診療所で風邪と診断され、処方薬を飲んだが、症状は改善しなかった。


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■ 糖尿病の疑いや「予備軍」、2210万人に 厚生労働省
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008122509738h1

 糖尿病が強く疑われる人や可能性を否定できない「予備軍」が合わせて2210万人と推計されることが25日、厚生労働省の「2007年国民健康・栄養調査」で分かった。10年前の1997年と比べ840万人(38%)、06年比でも340万人(18%)増え、増加ペースが加速している。
 治療を受けている人の割合は上昇しているものの、治療を受けたことがない人もなお4割近くに上っている。
 調査は07年の国民生活基礎調査から無作為に抽出した約1万8000人が受けた血液検査などの結果をもとに分析、項目ごとの割合を日本の人口に当てはめて推計した。


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■ 禁煙でもコーヒー多く飲む人、膀胱がんリスク高く 厚労省研究班調べ 2008.12.25日 日経産業

 厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)は24日、たばこを吸わない男性ではコーヒーやカフェインを多く摂取している人ほど、膀胱(ぼうこう)がんにかかるリスクが高くなるという大規模疫学調査の結果を公表した。コーヒーを多く飲む人は、発症リスクが最大で2.2倍になっていたという。
 ただ子宮体がんなど別のいくつかの部位ではコーヒー摂取ががんリスクを下げることが分かっている。コーヒーは臓器によってがんリスクを高めたり下げたりする。
 研究班は調査結果について「ぼうこうがんを高めるリスクは喫煙の影響が大きい。
カフェインの影響は小さく、今回の研究はコーヒーを飲まない方がいいというわけではない」と話している。



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■ 「マイコプラズマ肺炎に注意」 手洗い・うがいで予防を
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008122005624h1

 インフルエンザが流行する一方で、高熱や激しいせきが長く続く「マイコプラズマ肺炎」にかかる人も増えている。市販薬は効かず、治療が遅れると重症化する恐れもあることから、専門家は注意を呼び掛けている。
 国立感染症研究所(東京)によると、定点観測している全国約450医療機関から報告された患者数は、11月10日から今月7日までに857人で、昨年の同じ時期より96人増。患者数が多い都道府県は青森、宮城、福島、愛媛、沖縄などだった。
 病原体は「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌の一種。気管支で増殖し、炎症を引き起こす。感染すると高熱が出て、乾いた激しいせきが長く続くのが特徴だ。同研究所の荒川宜親・細菌第2部長は「晩秋から春にかけて流行する傾向があり、これから感染者は増える」と指摘する。
 せきのしぶきでうつるため、学校や会社などで集団感染するケースが多い。治療が遅れると、体力が弱い幼児や高齢者は死亡する恐れもあるという。〔共同〕


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■ 女性ホルモン低下が炎症起こす 徳島大、目の難病で解明
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008120608132h1

 免疫異常で目の組織などに炎症が起きる難病の「シェーグレン症候群」が、女性ホルモン低下に伴う特定のタンパク質の活性化によって引き起こされるのを、徳島大の林良夫教授らのチームが6日までに解明した。
 この病気はドライアイや関節リウマチ、全身の疲労感などを伴い、更年期の女性に多いのが特徴。林教授は「このタンパク質を薬などで抑えることができれば、新たな治療法につながる可能性がある」としている。
 チームは、網膜のがんに関係する「RbAp」というタンパク質の一種に着目。マウスを使った実験で、女性ホルモン濃度が低下するとRbApをつくる遺伝子が活性化し、過剰に働くとシェーグレン症候群に似た症状が出るのを確かめた。
 詳しく調べると、RbApは涙腺などに細胞死を引き起こし、それが炎症反応をさらに暴走させる悪循環を生んでいた。林教授は「更年期の女性が発症しやすいメカニズムがようやく分かった」としている。〔共同〕


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■ はしかの死亡が世界で大幅減 WHOなど発表

 【ワシントン=共同】世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)などは4日、麻疹=はしか=による世界の死亡者が2000年の75万人から 07年は19万7000人に、約74%も大幅に減少したと発表した。WHOなどが01年に始めた予防注射の世界的な普及活動が奏功したという。はしかは麻疹ウイルスによる感染症で、発展途上国では子どもの主要な死因の1つ。


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■ ワイデックス、1円玉サイズの耳かけ式補聴器 2008.10.31日 日経産業

 デンマーク系の補聴器メーカー、ワイデックス(東京・墨田、野々村英一社長)は1円玉サイズの超小型耳かけ式補聴器「パッション」を11月14日に発売する。装着しても耳に隠れ、目立ちにくいという。補聴器の装着に抵抗を感じているシニア層に使用を呼びかけ、新規顧客の開拓につなげる。
 補聴器本体の高さは22ミリ。ワイデックスが扱う既存製品に比べ容積を3分の1に抑えた。音が出る部分は本体に組み込んでいたが、耳の中に入れる耳栓部分に内蔵して小型化を実現した。機能別に3クラス用意し、価格は最上位機種が片耳40万円、両耳68万円など。髪になじみやすいシルバーや茶、黒のほか、赤やピンクなど12色をそろえた。販売目標は年間1万4000台。


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■ ポーラ、深い眠りを助ける抱き枕 2008.10.21日 日経産業
 ポーラは深い眠りを手助けする抱き枕「快眠ボディピロー」を11月4日発売する。枕の中に詰める綿に低反発に優れたポリエステルを採用。従来の枕よりも頭が高い位置で眠ることができる。抱く枕を足の間に挟み込んで使うことで体圧を分散でき、首や腰への負担を和らげるという。縦100センチ、横38センチの縦長の抱き枕。価格は1万1550円。訪問販売などで取り扱う。


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■ リクルート、「予防」に重点置いた企業向けメンタルヘルスケア 2008.10.16 日経産業

 リクルートと関連会社のリクルートマネジメントソリューションズ(東京・港、釘崎広光社長)は共同で、予防に重点を置いた企業向けメンタルヘルスケアサービスを月内に始めると発表した。研修や面談を通じて、個人でできる自己管理法やストレスに強い職場づくりなどを提案する。
 料金は従業員500人規模の企業が調査のみを利用した場合が150万円程度。定員30人の個人向け研修が40万円、管理職向けが55万円など。


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■ 歩幅を大きくする肌着 グンゼとアシックスが共同開発
   http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009082406219h1


 グンゼとアシックスは24日、歩行動作を大きくする肌着「カラダトレーナー」を共同開発したと発表した。既に一部は出荷しており、全国百貨店などの店頭に順次、並ぶ予定。背中に伸縮性の低い素材を、上腕部に伸縮性の高い素材を使うなどして、歩行時の腕振りの角度や歩幅が大きくなる仕様という。筋肉の活動量が増え、カロリー消費を促進するとしている。
 高い通気性を持つ素材を使い、肌着としての機能も高めた。男性用は「VネックTシャツ」など2種類、女性用は「ハーフパンツ」など2種類を発売する。価格はシャツが3675円、パンツが3150円。2010年3月までに計25万枚の販売を目指す。
 アシックスとグンゼの商品の共同開発は07年10月、08年5月に続き、今回で3回目となる。


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■ やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き…厚労省調査(09年6月10日読売)
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090610-OYT1T00616.htm?from=main2

 40歳時点の体格によってその後の余命に大きな差があり、太り気味の人が最も長命であることが、厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)の大規模調査で分かった。
 最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6~7歳早く死ぬという、衝撃的な結果になった。「メタボ」対策が世の中を席巻する中、行きすぎたダイエットにも警鐘を鳴らすものといえそうだ。
 研究では、宮城県内の40歳以上の住民約5万人を対象に12年間、健康状態などを調査した。過去の体格も調べ、体の太さの指標となるBMI(ボディー・マス・インデックス)ごとに40歳時点の平均余命を分析した結果、普通体重(BMIが18・5以上25未満)が男性39・94年、女性47・97年なのに対し、太り気味(同25以上30未満)は男性が41・64年、女性が48・05年と長命だった。しかし、さらに太って「肥満」(同30以上)に分類された人は男性が39・41年、女性が46・02年だった。
 一方、やせた人(同18・5未満)は男性34・54年、女性41・79年にとどまった。病気でやせている例などを統計から排除しても傾向は変わらなかった。やせた人に喫煙者が多いほか、やせていると感染症にかかりやすいという説もあり、様々な原因が考えられるという。
 体格と寿命の因果関係は、はっきり分かっていない。このため、太り気味の人が長命という今回の結果について、研究を担当した東北大の栗山進一准教授は「無理に太れば寿命が延びるというものではない」とくぎを刺す。
 同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも分かった。肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額は男性が平均1521万円、女性が同1860万円。どちらもやせた人の1・3倍かかっていたという。太っていると、生活習慣病などで治療が長期にわたる例が多く、高額な医療費がかかる脳卒中などを発症する頻度も高い可能性があるという。




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■ 「酸素不足で目の疾患」、意識しても実践後手 J&J調べ 2009.6.12日経産業
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009061109092h1

 ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)ビジョンケアカンパニー(東京・千代田、大滝守彦社長)はコンタクトレンズを使う人を対象に目の健康に関する意識調査を実施した。目が酸素不足になると目の疾患を引き起こすことを知っていると回答した人は全体の5割弱を占めた一方で、酸素透過性の高いコンタクトレンズを使うよう心がけている人は1割弱にとどまっていることが明らかになった。
 日常的に目の健康に意識しているかとの問いに、51%が「意識している」「やや意識している」と回答した。日常的に心がけていることとしては、「目を休める」が44%、「目薬を適度にさしている」が34%を占めた。コンタクトについては、「つける期間を守る」が20%、「目に負担の少ないコンタクトを使う」が17%。J&Jは「酸素への配慮が実践されていない現状が浮き彫りになった」という。調査は5月にインターネット上で男女500人に聞いた。




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■ 阪大、アルツハイマー発症の「目印」発見 早期診断に道
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009061002561h1

 物忘れなどアルツハイマー病の症状が出る前から体内で増える物質を、大阪大学の大河内正康講師と武田雅俊教授らの研究チームが発見した。「APL1ベータ」と呼ぶペプチド(たんぱく質の断片)で、これを手掛かりに、将来アルツハイマー病の早期診断が可能になるとみている。欧州分子生物学機構の専門誌(電子版)に10日、論文を発表した。
 認知症患者のほぼ半分を占めるアルツハイマー病は、脳細胞が死滅して脳が萎縮し、物忘れや判断力・思考力の低下といった様々な症状が出てくる。脳内にアミロイドベータがたまることが原因とされている。
 研究チームはアミロイドベータを作る際に働く2種類の酵素が、脳内にAPL1ベータも作り出していることを突き止めた。




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■ 白髪の原因はストレス…東京医科歯科大教授ら突き止める(2009.6.13読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090613-OYT1T00053.htm?from=main5

 髪の毛が白くなるのは、黒髪のもとになる色素幹細胞がストレスで枯渇するのが原因であることを、東京医科歯科大の西村栄美教授らが突き止めた。
 色素幹細胞の働きを維持することで、白髪の予防も可能になると期待される。科学誌セルの最新号に発表された。
 色素幹細胞は毛根部にあり、自己複製を繰り返しながら色素になる細胞を供給している。西村教授らがマウスに放射線を当て、遺伝子を損傷するようなストレスを与えたところ、幹細胞は自己複製機能を失い、すべて色素の細胞に分化した。色素の細胞のもとになる幹細胞がなくなるため、白髪化が進むことが分かった。
 西村教授は「白髪の原因になるような幹細胞の分化は、他の老化現象でも起きている可能性がある。若さを保つ研究の手掛かりになる」と話している。




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■ ビタミンDを多く摂取する中年男性は頭の回転が速い、英大学研究 
       AFPBB News  2009年05月22日 13:39 発信地:ワシントンD.C
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2604487/4173401

【5月22日 AFP】ビタミンDを多く摂取する中年の男性は、「脳力」も高い――英マンチャスター大学(University of Manchester)によるこうした研究結果が、21日発行の医学誌「Neurology, Neurosurgery and Psychiatry」に掲載された。
 同大は、欧州の専門家らの協力のもと、40歳から79歳までの男性3000人以上を対象に、ビタミンDの摂取量と認識能力を比較した。すると、摂取量が多い男性では、注意力と情報処理速度を見る神経心理検査で一貫して良い成績を示した。また、摂取量が少ないと情報処理速度が遅くなるという明確な相関性も認められた。
 また、ビタミンDの摂取量が多いと情報処理速度が速いという関係性は、60歳以上で顕著に見られた。生物学的な理由は不明だという。
 なお、実験では、気分の落ち込み、季節、身体的活動レベルといった諸要素も加味された。
 ビタミンDは、10-15分程度日光を浴びると、皮膚で生成される。脂肪の豊富な魚にも多く含まれている。2008年には、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)の研究チームが、年配者では、ビタミンDが不足するとうつなどの神経疾患リスクが高くなるとの研究結果を発表している。(c)AFP




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■ ビタミンDが増える蛍光灯  2004/10/19 ITmediaニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0410/19/news107.html

 NECライティングは、蛍光灯の新製品「ビタミンDay」を10月20日に発売する。体内でビタミンDを生成する波長成分を増やしたという。
 ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の成長を促進する働きがある。太陽光に含まれる紫外領域の光(280ナノ-320ナノメートル)を浴びることで生成され、日光に当たる機会が少ない都会人は不足しがちとも言われている。
 新製品はこの波長の光を増量し、ビタミンDの生成を助けてくれるという。外光の入りにくいオフィスなどに向くとしている。
 ラインアップは、一般向けに8000Kの丸形(30/32/40ワット)と直管形(20ワット)など。価格はオープン。




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■ コーヒー飲みアルツハイマー病予防?カフェイン効果に期待 (2009年4月22日読売新聞) 

 コーヒーやお茶などに含まれるカフェインに、アルツハイマー病の予防効果があるとする研究結果を、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センターなどが動物実験からまとめた。
 米国で近く患者らにカフェインを投与する臨床試験に入る。
米専門誌に論文が掲載される。
 物忘れがひどくなるアルツハイマー病は、脳にたんぱく質のアミロイドベータ(Aβ)が異常に蓄積して、神経細胞が死んでしまう。
研究チームは、生まれつきAβが蓄積しやすいマウスに、1日あたり約1・5ミリ・グラムのカフェインを水に溶かして4~5週間与えた。
 人間がコーヒーを毎日5杯ずつ飲むのに相当する。
 その結果、カフェインを与えないマウスに比べ、記憶力の低下が改善した。

記憶にかかわる脳の海馬や大脳皮質では、Aβが蓄積した「老人斑」の形成が4~5割減少した。
カフェインがAβを作る酵素の働きを抑えることも突き止めた。
 森准教授は「カフェイン入り飲料は広く飲まれており、病気の予防や進行抑制の効果を注目していきたい」と話している。




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■ 「青少年期の体力、女性の長寿に関係」お茶の水女子大調査(2009年3月28日 読売新聞) 

 学生時代に体力がある女性ほど長生きする傾向にあることがお茶の水女子大の曽根博仁(ひろひと)准教授らの調査でわかった。
 近年、子供の体力低下が指摘されており、「長寿の秘訣(ひけつ)は若い頃にあり」とする結果は注目を集めそうだ。科学誌エピデミオロジー5月号に掲載される。
 研究チームは、同大付属高校で1943年に女子生徒519人が行った千メートル走や木棒投げなどの体力テストのデータを活用。同窓会の協力で所在がわかった510人を追跡調査した。
 その結果、体力テストで上位から半数の生存率は、50歳で97%、下位の半数は95%と差は小さかった。だが、70歳を過ぎると両グループの差は徐々に広がり、上位の生存率は80歳で89%、下位は82%となった。
 分析を担当した佐藤睦美・同大研究員は「70歳以降の差は、青少年期の体力が生活習慣病の発症に影響し、寿命につながったのではないか」と話している。




 アルツハイマーには漢方!…阪大の研究で効果分かる
                       2009年3月3日 読売新聞
 幻覚や妄想などアルツハイマー病の周辺症状にも処方される漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」に、症状の原因と考えられる脳の神経細胞死を抑える効果があることが、大阪大の遠山正彌教授、松崎伸介助教らの研究でわかった。
 漢方薬の効能の仕組みに迫る成果として注目される。
 松崎助教らが着目したのは、細胞内のたんぱく質の形を整える小胞体にある遺伝子で、遺伝性のアルツハイマー病患者に変異が多いプレセニリン1(PS1)。PS1が変異した小胞体は、神経伝達に重要なカルシウムの濃度変化に対応できず機能が低下、不完全なたんぱく質が蓄積して細胞死が起きる。
 実験では、PS1を変異させた実験用の神経細胞を使い、小胞体内のカルシウム濃度を変化させる薬剤を投与。約60%が死滅したが、抑肝散を加えると死滅率は約25%に減った。
 抑肝散は子供の夜泣きや疳(かん)の虫などを抑えるために使われてきた漢方薬。
遠山教授は「患者の多くを占める老年性アルツハイマー病も小胞体の機能低下が関係しており、今回の結果と同様の仕組みで周辺症状を抑えている可能性が高い」と話している。
  体力増強で生活習慣病予防
       2009年2月3日 読売新聞
 前回は、2型糖尿病やメタボリックシンドロームで低下しているインスリン作用を回復させるには、ジョギングなど有酸素運動を続けることが有効だという話を中心に述べた。
 多くの臨床的な研究成績をまとめて解析した結果(メタアナリシス)によれば、運動療法を実施すれば血糖のコントロール状態が良好となり、HbA1c(血糖の1~2か月間の平均値)が低下し、網膜症、腎症、神経障害といった合併症の危険性は低下することが明らかになっている。
 有酸素運動や筋力というトレーニングの種類と、血糖コントロール状態との関連についても、メタアナリシスが行われており、有酸素運動と筋力トレーニングの併用は、それほど大きな差はないという結果が出ている。
 身体トレーニングの実施は、血中のHDL(善玉)コレステロールを上昇させたり、中性脂肪を低下させたりして、軽症高血圧の改善作用がある。
運動療法の実施は、糖尿病やメタボリックシンドロームの予防・治療に役立つだけでなく、狭心症や心筋梗塞など、心臓血管障害の予防にも有効だ。
 また、やや激しいジョギングや、速足など有酸素運動を行えば、体力、全身持久力という健康関連体力が増強され、日常生活の質(QOL)が改善するだけでなく、糖尿病など生活習慣病の予防効果がある。
 東京ガス研究によると、体力、全身持久力の強い人は、低い人に比べてがんによる死亡率が60%も少ない という注目すべき成績も得られている。
 さらに、トレーニングを続ければ、食事制限を行った際の基礎代謝の低下を防ぎ、食事の時に発生する食事誘導性熱産生能(食物の消化によるエネルギーの産生、肥満2型糖尿病では低下している)も上昇させる効果がある。
 血管の若返り (1)生活習慣改め 軟らかに
        (2009年2月25日 読売新聞)
 生活習慣病には、血管の老化が深く関与する。実際の年齢よりかなり高い「血管年齢」状態が続くと心臓病などになる危険性がある。血管年齢を把握し、若返らせる方法を紹介する。
 血管年齢を提唱した東京医大八王子医療センター教授の高沢謙二さんによると、血管年齢とは「血管壁の柔軟性」。
血管は年齢と共に硬くなるが、それが生活習慣によって実年齢より早く進むことがある。
偏った食生活による高脂血症や血管を収縮させる喫煙の継続、ストレス過多が引き金となる動脈硬化が代表例。
進行は気づきにくく、ある日突然、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞に見舞われる。
 「だから硬さの変化を小さいうちにとらえて生活習慣病を予防するのが大事」と、高沢さんは血管年齢把握の意義を強調する。
心臓が送り出す血液が血管壁にあたった時にできる波「脈波」で調べる方法を考案。装置も開発され、心電図のような波形を描く。20~70代の600人のデータをもとに血管年齢を算出する。
 同センターで、試しに自分の血管年齢を測定してもらった。
あおむけになり、5分ほど安静にした後、指を加速度脈波計のセンサーにはさむ。
37歳の記者は身長167センチ、体重60キロ・グラム。
生活習慣に自信はなかったが、1日1万歩を歩いていたせいか、血管年齢は実年齢プラス2歳。「2歳程度なら誤差の範囲」と及第点をくれた。
 注意が必要なのは、血管年齢が実年齢より11歳以上高い場合。
「動脈硬化が進み、生活習慣病の疑いが高い」という。血管がボロボロの状態で訪れる20、30代もいる。
 血管年齢は生活習慣の改善で15~20歳若返らせることも可能。健
診センターなどに設置される脈波計で一度は測定してみては?(高田真之)
 若さは口から (3)歯肉 指でマッサージ
        (2009年1月9日 読売新聞)
 食生活や喫煙などとかかわりが深く、生活習慣病の一つでもある歯周病。
女性の場合は、加齢による女性ホルモンの減少も発病・悪化の原因になる。
 歯と歯肉の境目に汚れが放置されると、歯肉が炎症を起こし、歯周病へと進行する。
予防の基本は、汚れをためないことだが、歯磨きの際に力を入れすぎて歯や歯肉を傷つけたり、歯並びの悪い所に磨き残しがあったり、適切なブラッシングができている人は意外に少ない。
 歯科医師の宝田恭子さんは、「部分ごとに器具を使い分けるのがカギです」とアドバイスする。
歯並びが悪い部分や奥歯を磨く時には、毛束が一つのワンタフトブラシが便利。
歯と歯の間を清潔に保つには、デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用したい。
 宝田さんは、指を使った歯肉マッサージを勧める。
歯肉の血行が促され、見た目も生き生きとしてくるという。
直接触れれば歯の形状や歯並びがよく分かり、使いやすい器具を選ぶ助けにもなる。
 歯磨きの後、歯の根の部分と、歯と歯の間の三角形の部分を人さし指で優しくさする。
前歯は付け根を人さし指と親指で挟んで軽くこする。
奥歯から前歯の中央に向かって上下左右3回ずつ。
歯肉を傷つけないよう爪を短く切っておくか、ゴム手袋をはめる。
 歯磨きにもこだわりたい。
宝田さんが薦めるのは、ハーブなどの天然抗菌成分を配合した薬用歯磨きだ。
研磨剤入りの歯磨きを頻繁に使うと、歯や歯肉を傷つけてしまうこともあるので、無配合のものが望ましい。「喫煙者など、研磨剤無配合ではすっきりしないという人は、週に数回程度、研磨剤入りの製品を使うといい」という。
 減量はカロリー次第、炭水化物や脂肪はOK…米研究所
              (2009年2月26日 読売新聞)
【ワシントン=増満浩志】米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが、「豊富な食物繊維など心臓に良い食事ならば、体重の減量は摂取カロリー次第で、炭水化物が多くても脂肪が多くても変わらない」という実験結果を、26日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した。
 研究チームは、30~70歳の男女の肥満者811人に、4種類の減量法のいずれかを試してもらった。4種類は、脂肪、たんぱく質、炭水化物の3大栄養素の割合を変えたもの。どれも食物繊維が多く、心臓に悪い飽和脂肪酸とコレステロールが少ない。
 摂取カロリーや運動の目標を各自設けて取り組んだ結果、2年間にわたって平均4キロ・グラムの減量効果を持続できた。効果は3要素の割合には関係なく、カロリーの摂取量と消費量の差に左右された。
 別のチームが一昨年、女性に様々な減量法を1年間比較して、「炭水化物を減らすのが最も効果的」という結果を発表していた。




 現代の日本は、幸せな時代と思います。
健康法の面でも、素晴らしい方法がいくつも出てます。
まず、小山内 博さん。これが一番。
そして、石原結實さん、奥村康さんとか。
世界一の長寿国 日本はますます長寿の国になりそうです。


     鵜野日出男さんの書評より  
■ 「病気は自分で見つけ、自分で治す」  石原結實 著 (ベストセラーズ720円)
■ 「不良長寿のすすめ まじめは寿命を縮める」  奥村 康著 (宝島新書 667円)



■ 「病気は自分で見つけ、自分で治す」  石原結實 著 (ベストセラーズ720円)  

   医療に関しては全くのど素人。
したがって、この著者の言動が正しいかどうかを判断する知識はない。
しかし、この著書は面白い。
西洋医学にない発想でドキンとさせられる。
漢方に詳しい人にとっては当たり前のことかもしれないが、ど素人の私には新鮮そのもの。

人類の歴史は300万年。しかし日本人が飢餓状態から脱したのはつい30年前のこと。
つまり299万9970年間は飢餓の歴史。このために人体には飢餓対策が用意されている。
空腹で血糖が低下すると血液の中にアドレナリンなど10近くのホルモンが分泌されて血糖を上げようとする。しかし、食べ過ぎて血糖が上がってもこれを下げるホルモンはインスリンがたった1つあるだけ。

そして、満腹だと血液中の栄養状態が良くなって白血球も満腹に。
このため、外からバイ菌やアレルゲン(花粉、ハウスダスト、食物アレルゲン)が侵入し、あるいはガン細胞が発生しても、満腹の白血球はそれを食べようとしない。
逆に空腹になると血液中の白血球も空腹になり、バイ菌、アレルゲン、ガン細胞などの有害物をむさぼり食うようになる。


野生動物の世界には病気はほとんど存在しない。
病気になると自然に身体が「食欲不振」になって食べられなくなる。
このため白血球が活躍する。それと「発熱」。身体が自然に発熱してバイ菌やガン細胞と闘ってくれている。
ガン細胞は35.0℃で一番増殖し、39.3℃以上になると死滅する。
このため体温の高い心臓、脾臓、小腸ではガンは発生しない。
発生する臓器は低体温の食道、胃、肺、大腸、子宮など。
また、風邪などで高熱が出るのは、身体が闘ってくれている証拠。
それなのに解熱剤を処方し、栄養をつけねばとムリに栄養価の高い食事をとらせている。

野生の動物には怪我以外の病気は存在しないが、ペットのイヌやネコには人間と同じ糖尿病、ガン、骨粗鬆症が存在し、獣医が人間と同じように手術や注射薬の投与を行っている。
ペットが病気になるのは、人間と同じようにほとんど運動らしい運動をしないのに、時間がくると空腹感の有無にかかわらず食事を与えるから。
つまり、食べ過ぎがペットを病気にしている。
白血球の活躍を人工的に邪魔している。

50年前までの日本人の平均体温は36.8℃前後であったという。
それが今では高い人で36.2~3℃で、ほとんどの人が35.0℃だという。
平熱より体温が1℃低下すると免疫力が30%以上低下するという。
逆に平熱より体温が1℃上昇すると免疫力が5~6倍になる。
さらに、体温の低下に伴って白血球の働きも低下する。
免疫力の主役は白血球。
その基礎となるマイクロファージや顆粒球が病原菌、アレルゲン、ガン細胞などを食べたり、殺菌したりして処理してくれる。
この白血球の力は発熱時には旺盛だが体温が低下すると減衰する。

つまり、病気が増えてきている原因は「食べ過ぎ」と「体温の低下」にある。
身体を温めるには 
 (1)筋肉の70%は下半身についているので、ウォーキングなどで下半身の筋肉を鍛える 
 (2)森光子のようにスクワットを日に150回以上行う 
 (3)湯船につかる 
 (4)身体を冷やす食物(牛乳、ビール、コーヒー、ミカン、メロン、トマト、パン、バター、マヨネーズなど)を避け、温める食物(ゴボウ、ニンジン、ネギ、イモ、そば、シャケ、タラ、リンゴ、ブドウ、和菓子、塩、味噌、醤油、赤身の肉、卵、チーズ、魚介類)を摂取することだという。


■ 「不良長寿のすすめ まじめは寿命を縮める」  奥村 康著 (宝島新書) 

  新潟大の安保徹先生の本を何冊か読んでいるので、免疫学については卒業したつもりでいた。
著者は日本免疫学会の会長で、順天堂医学部の部長でもある。
そして専門的になるがサプレッサーT細胞の発見者として数々の賞をもらっている。
安保氏のように正面から免疫学を語るという姿勢ではなく、免疫力を高めるにはどうしたら良いかを気軽に語りかけている。
同じ言葉が繰り返えされすぎている点と、他の識者の発言と重複するというきらいはあるが、中高年が元気で生きてゆくための対処法を親切に教えてくれている。

身体には、本来自分の中にない細菌やウィルスなどが入ってくると、これを追い出そうとする力、つまり免疫力が備わっている。
 この働きを担っているのが血液中の白血球。
なかでもガン細胞やウィルスをいち早く見つけて殺してくれるのがナチュラルキラーと呼ばれる細胞。このナチュラルキラー細胞の元気を、いかに保たせるかが病気にかからないコツ。
なにしろ、人体は一日に1兆個の細胞を新しく生産している。そのうちの0.000000005%というほんの微少な細胞が不良品となる。
しかし、1兆個という膨大な量だから不良品の数は5000個にもなる。
 この不良品がガン細胞。
それを早く見つけ出して殺してくれるのがリンパ球、ナチュラル細胞。


つまりナチュラルキラー細胞はガードマンのようなもの。
体内をくまなくパトロールして、不良少年のガン細胞やウィルスが増殖して徒党を組む前に見つけ出して殺し、溶かしてしまう。
この時にどんな武器を使って感染した細胞を殺すかが謎だった。
アメリカでは大規模な研究体制で研究を進めていた。
私の研究室は院生との2人だけ。
B29に竹槍で挑むようだと笑われたが、世界に先駆けてナチュラルキラー細胞の殺傷分子の遺伝子を釣り上げることに成功。

若い時はナチュラルキラーが大変元気。
だから真冬に水に飛び込んでも風邪を引かないし、徹夜も平気。
失恋しても立ち直れるし時差ボケにもなりにくい。
ガンにもかからない。

免疫機能そのものは年をとってもあまり衰えないのだが、
ナチュラルキラー活性だけは中年、熟年、老年になるにしたがってどんどん落ちてゆく。
それに、年をとるにつれてストレスに弱くなり、感染症やガンにかかりやすくなる。

逆に言えば、年をとってもナチュラルキラー細胞が活発に働いてくれさえすれば、ガンや感染症を遠ざけて長生き出来る。

どうしたらナチュラルキラー細胞に元気でいてもらえるか?

1つはコレステロールを高めにして、くそまじめをやめて やや生活を不良にすること。
コレステロールはすっかり悪役にされているが医学データでは高めの人が長生きしている。
日本では240mg/dl以上だと治療を奨められるが、アメリカでは治療の対象になるのが300以上。360でも問題がないという説がある。
コレステロールが高い人は頭の回転も速く話していて楽しい。

一方、150以下の人は感染症やうつ病にかかりやすく発ガン率も高い。
ガチガチの健康管理した人はストイックになりすぎ、早死にしたという有名なフィンランドの調査がある。

2つはよく笑うこと。
笑いのストレッチを毎日続けるとナチュラルキラー細胞はものすごく元気になる。

次は歩くなり走ること。
「人は走りながら悩むことは出来ない」という格言がある。

そして「熱中」出来るものを持つこと。
仕事に対しては主体的に取り組むこと。
受け身に構えるとどうしてもストレスが溜まる。

そして食生活は腸の健康を保つために納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を多く摂ること。

そして身体を暖め、小太りであること。


逆にやってはならないことは身体を冷やすこと。
粗食をやめ、
サプリメントは出来るだけ避けること。
薬はなるべくのまないこと。
出来たら全ての薬をやめること。
140以上が高血圧だといって降圧剤をのませるのは愚の骨頂。
自律神経失調症は薬では絶対に治せない。

心臓などの部分だけにこだわるのではなく、身体全体の調子を考えるのが免疫学、だという。

















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 ・ 健12 癌を防ぐ、一日1粒の生アーモンド健康法。 エドガー・ケイシー01 

 ・ 健11 お薦め健康法 「生活習慣病に克つ新常識―まずは朝食を抜く! 」小山内 博
ダイエットに効くだけでなく、 免疫力を高め、滞りがちな血液循環を健全にすることからアトピー性皮膚炎、アルツハイマー、がん、うつ、肩こり、花粉症、肝炎、肝硬変、高血圧、腎炎、糖尿病、動脈硬化、脳梗塞 に有効な驚きの健康法。  そして、お金がかからなくて手間いらずの抜群の健康法。

 ・ 健10 体力、全身持久力の強い人はがんによる死亡率が60%少ない
 ・ 健09 ギックリ腰を防ぐには 
 ・ 健08 寝床の中で出来る腰痛対策で、美容と健康を !
 ・ 健07 新型インフルエンザの大流行に そなえる
 ・   葡萄の風味が凝縮し 香り気高く すっきり鋭く甘い白ワイン
 ・ 健05 卵かけご飯と海原雄山とエキノコックスと
 ・ 健04 風邪の予防には、睡眠でのどの粘膜の強化を ! 
 ・ 健03 カフェインと 貧血の関係 (上手にコーヒーやお茶を)
 ・ 健02 速攻で治る 風邪の対策
 ・ 健01 肩こりを直す、予防する
 ・     リ12 健康関連の記事へのリンク
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・ もう子供を肩ぐるまできない…。 難病指定のない難病を発症したお父さん 
    「縁とり空胞方遠位型ミオパチー」の難病指定の署名について
 ・ 家39 太陽の光と 木々と 鮭と シロアリと。 乾燥した木は腐らない。築600年の家。
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ・ 汚れの落ちない洗濯物には2槽式洗濯機が効く! 節水も!
 ・  美味しいご飯の感動の記憶。 2009年3月24日
 ・  安全で美味しいおコメへの取り組み  種籾殺菌を農薬を使わずに温湯殺菌
 ・  おコメのチカラ 2
     副題) おコメ食は、大腸がんを減らし乳がんを減らし、心臓疾患・アレルギーを減らす。
 ・  おコメのチカラ1
 ・  おコメのチカラ  おコメリンク編
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いの 01

Author:いの 01
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子育てマンガ日記 (おちゃずけさん)
今日も元気で♪月~金 連載
 単行本化が間近か?
パパはエンジニアン (金)連載
  おちゃずけさん
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小学生のときから勉強好きにさせる法』 灘校を東大合格NO.1にした勝山 正躬
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 愛・祈り・そして音楽 三谷結子さん
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絵本「ノンタン がんばるもん」を 読んで
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先日、Firefoxを勧めていただき大感謝。
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